
湖の畔で・一畑電車北松江線6
10、布崎(ぬのざき)Nunozaki

片面1線の駅です。
平田船川の畔の小さな集落にある駅です。
駅北側は製材工場になっています。

布崎駅構内は右カーブですが、
駅を出ると少しの直線の後、
左カーブになります。

勾配を下りながら左カーブです。
布崎の集落から抜けます。


左手に小学校のグラウンドが見えると湖遊館駅です。
11、湖遊館[新駅](こゆうかん)Koyukan

片面1線の駅です。
平成7年(1995年)に新しく造った駅なので、
湖遊館「新駅」と名乗っていますが、
このページを作っている時点でもう30年が経過しています。
駅周辺は幼稚園及び、小学校とそのグラウンドしかなく、
あとは一面水田地帯です。
駅の南側500メートルの所に宍道湖公園と、
水族館の島根県立宍道湖自然館ゴビウスがあります。
その南側にブルーシーアンドグリーンランド財団の海洋センター、
湖遊館があります。
湖遊館ではアイススケートリンクや多目的グラウンドなどが開放されています。

湖遊館駅を出ます。

道路に沿っていきます。
小さい用水路を渡ります。


左手に丘陵が迫ると、園駅です。
12、園(その)Sono

片面1線の駅です。
駅の直ぐ横を国道431号線が通っています。

園駅を出ると、境川を渡ります。

山裾に近付きます。

国道431号線が上を交差します。

さっき交差した国道431号線が右手に近付きます。
国道の更に右手には宍道湖があります。

山裾に沿って行きます。

左カーブに続き、右カーブになります。


左にカーブし、宍道湖から離れます。

県道23号線が交差します。

右手からしんじ湖温泉駅方面の線路が近付きます。

双方の線が合流すると、シーサスクロッシングになり、
一畑口駅になります。
13、一畑口(いちばたぐち)Ichibataguchi

2面3線の駅ですが、島式ホーム側の外側の線は使われていません。
基本、電鉄出雲市駅行きもしんじ湖温泉駅行きも
駅舎のある1番線に停車します。
交換がある場合のみ、
双方が進入時にシーサスクロッシングで支障しないよう、
しんじ湖温泉駅行きが1番線、
電鉄出雲市駅行きが島式ホーム内側の2番線に停車します。
(発車はしんじ湖温泉駅行きを優先させています。)
〜〜〜〜〜
唐突なスイッチバック駅で「何故?」と思ってしまうのですが、
一畑軽便鉄道が開通したときは、
今の一畑口駅〜しんじ湖温泉駅間の路線は無く、
この駅から更に北の3.3q先の一畑駅まで路線がありました。
つまり、開通した時はただの中間駅で、
駅名も小境灘という駅名でした。
昭和3年(1928年)に
小境灘駅から北松江駅(現・松江しんじ湖温泉駅)の路線が開通すると、
小境灘駅は北松江駅方面の分岐駅となりました。
太平洋戦争の戦時中に小境灘駅〜一畑駅間が不要不急路線になり、
昭和19年(1944年)に休止されてしまいました。
(レールは名古屋鉄道に転用されたそうです。)
その時から結果としてスイッチバック駅となりました。
結局、一畑駅への線路は復活せず昭和35年(1960年)に廃止となり、
現在に至るまで、
平坦な地形の無意味なスイッチバック駅のままになっています。
一畑駅までの復活が見込めない昭和27年(1952年)に、
目の薬師如来が本尊の一畑薬師(一畑寺)への最寄り駅をアピールするため、
今の駅名になっています。
ただ、一畑薬師はここからまだ5q近く離れていて、
途中上り坂(階段)もあるので、歩きだと1時間半以上かかります。
一応、一畑薬師近くまで行くバスがあるのですが、
本数が朝、昼、夕にそれぞれ1本なので、殆ど使えません。
駅周辺は南側と東側に小さい集落はあるのですが、
駅前には数件の家しかありません。
西の丘陵には市営住宅があるのですが、
こういう系統の住宅は全国共通で空き家が増えています。
一方、東の丘陵には小規模な工業団地になっています。

かつては、この先、一畑駅まで線路が延びていました。
今は殆ど道路に転用されているので、
線路の痕跡を見ることは出来ません。
一畑口駅〜しんじ湖温泉間は後日アップします。
ご期待下さい。
なお、諸事情で当該区間はしんじ湖温泉駅側から掲載します。
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