スイスイ名古屋ガイドウェイバス1
名古屋ガイドウェイバス(通称ゆとりーとライン)は日本初のガイドウェイバス路線で、
大曽根から小幡緑地までの6.5qを結んでいます。
ガイドウェイバスとは、案内軌条式軌道のことで、
バスの車体下部にある案内輪が案内軌条に沿ってたどっていくため、
バスが案内軌条の通りに走るというものです。
案内軌条の通りに走るため、専用の走行路を設けることが可能で、
従来の道路の上に専用走行路を造り、そこにバスを走らせることによって、
渋滞や信号待ちを気にせず、定時どおりのバス運行が出来ます。
また、車体下部の案内輪は引っ込めることも出来、
特に渋滞しない区間(ゆとりーとラインは小幡緑地より先の区間)は、
案内輪を引っ込めて一般の道路を走ります。
要は、ガイドウェイバスとは新交通の利点と、
バスの利点の両方兼ね備えたシステムなのです。
そんな日本初のゆとりーとラインなのですが、開業以来苦戦が続いています。
路線的には住宅密集地を走っていて沿線人口が多いのですが、
平行鉄道路線が多いことや、
小幡緑地から先は志段味(しだみ)地区以外あまり家が多いわけではないので、
ガイドウェイバス区間外からの利用客があまり多くないからです。
また、今までのように道路の歩道から気楽にバスに乗ることが出来たのが、
ホームまで階段をのぼらなければならないということが更なる敬遠に繋がっています。
ただ、まだ開業したばかりなので、
ガイドウェイバスが真価を発揮するのはこれからだと思います。
(この特集は2006年1月取材撮影です。)
01(Y01)、大曽根(おおぞね)Ozone

ゆとりーとラインの大曽根駅は、
JR中央本線の線路のすぐ横にあるのですが、
JR大曽根駅は若干南にずれた位置にあるため、
長い改札口への通路を歩かなければならず、
乗り換えはあまり便利ではありません。
他の名鉄や地下鉄はまあまあなのですが、
高架のゆとりーとラインと地下鉄の乗り換えも若干億劫です。

大曽根駅の入り口です。
人通りがまばらで殺風景です。

大曽根駅の改札口です。
一応改札らしきものはありますが、
駅員もいなければ、自動券売機もないので、
そのまま素通りです。

ゆとりーとラインの時刻表です。
平日ラッシュ時の本数は多いのですが、
日中は10分毎+1本になっています。
だいたい高蔵寺行きと中志段味(なかしだみ)行きの交互運転です。

大曽根駅のホームです。
相対式2線になっていますが、
1面は降車専用、1面は乗車専用になっています。
また、中志段味行きと高蔵寺行きの乗車目標を前後でずらしています。

大曽根駅の南側にはバスの折り返し用の転回場があります。
降車ホームで乗客を降ろした後、
ここでバスを転回させ、乗車ホームの線に入ります。
転回場には案内軌条はないため、ハンドル運転です。

ガイドウェイバスの車両です。
・・・と言ってもふつーのバスです。
バスは三菱自動車製と日野自動車製の2種類があります。
前照灯の上に車両番号があるのですが、
G−8×、9×がJR東海バス、G−5×が名古屋鉄道、
G−1×名古屋市交通局所有になっています。

運転席も普通のバスです。
ただ、ガイドウェイバス区間は、ハンドル操作の必要がないため、
運転士はハンドルから手を離して運転します。
また、指定制限速度や列車に準じた細かい運転方法が必要なため、
バスでは珍しくオートマチック車になっています。

大曽根駅を出発します。名古屋市交通局のバスとすれ違います。
大曽根駅を出るとすぐ急カーブで、進行方向を東に向けます。

ビルに囲まれた中を行きます。
走行路を右にふる所が2ヶ所あります。

南側は三菱電機の工場です。

雑居ビルの続く中を行くと、
ナゴヤドーム前矢田駅です。
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