林檎の香りの中で長野電鉄長野線11

24(N24)、湯田中(ゆだなか)Yudanaka


片面1線の駅です。
その他、元々1番乗り場だった、使われていないホームが1面あります。
使われていないホームの方に昔の湯田中駅駅舎があり、
今は楓の湯と言う温泉施設になっています。
今の駅舎は、使われている駅舎の方に隣接してあります。
駅前にはバス乗り場があり、志賀高原、奥志賀高原、横手山行きバスが発着しています。
この駅は度々駅名を「志賀高原」駅に変更する話が持ち上がり、
平成10年の長野冬季五輪の時は、
駅名変更決定になりかけました。
(当時、一部道路地図ではもう「しがこうげん」に記載が変更されていました。)
しかし地元湯田中温泉街の反対を受け、結局話は流れて今に至っています。
付近は湯田中の温泉街で、東に少し行くと、猿が温泉に浸かっていることで有名な、
地獄谷野猿公苑があります。
かつては西武系列が運営していたごりん高原スキー場も近くにあったのですが、
今は廃業しています。


湯田中駅の旧駅舎です。綺麗に化粧直しがされて保存されています。
この建物は登録有形文化財に指定されています。
駅舎前に足湯があります。


旧駅舎から電車を見ることが出来ます。


こちらは今の駅舎です。
・・・と言ってもこちらも結構年季が入っていて、
完成から70年近く経過しています(昭和30年完成)。
古き良き高度経済成長期の観光駅駅舎の雰囲気がプンプンします。
こちらも出来れば登録有形文化財にして欲しい・・・。



〜おまけ・かつてあった湯田中駅の特殊停車〜


改良前の湯田中駅は相対式2線でした。
Aのポイントは急勾配ギリギリの地点にありました。
(ポイントは急勾配上に造れないため。)
そのため、Aから2番線に渡るBポイントは2番線ホーム途中にありました。
これを解消するためには、ホームを車止め側に移動させれば良いのですが、
ホーム車止め側に直ぐの所に踏切があったため、それは不可能でした。


2番線に3両編成の列車を停車させる場合、
一度車止め側に少しホームからオーバーランさせ、
1両目先頭を踏み切りの所で停車させていました。


そして、Bのポイントを切り替えた後バックさせ、
2番線ホームに沿って正式に停車し、ドア扱いをしていました。
なお、「AB間に後ろの車両を停車させればこんな面倒な停車をしなくて良いのでは?」
(後ろの車両はドア扱いをしない)
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
そうすると、1番線の列車と接触してしまいます。


現在の湯田中駅は1線のみになり、ABポイントは無くなりました。
新しいホームはその1線に沿って造られ、3両分を確保しています。
そのため、ダイレクトに停車が出来ます。
なお、「旧1番線を活用すれば良かったのでは?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
そうすると、バスターミナルのある側の現駅舎が使えなくなるか、
または、跨線橋で渡る必要性が出てきてしまいます。
一方で、旧1番線ホームに沿ってある旧駅舎は登録有形文化財なので、
現在のキャパシティに合わせて新しく駅舎を建て替えることは出来ません。

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