野球観戦へ・西武狭山線2

カーブがくねくね続きます。

雑木林が所々にあります。

周囲は住宅と工場、緑地が混在しています。

やがてカーブを曲がり、再び柳瀬川を渡ります。

カーブが続きます。
左に少し広い空間があるのですが、
ここは上山口駅の駅跡です。
上山口駅は下山口駅と同じ昭和19年に休止になったのですが、
結局復活されませんでした。
なお、上山口駅は狭山湖が出来た当初、山口貯水池と言う駅名にし、
狭山湖観光の玄関駅として機能していた時代があります。
戦時中、軍の重要施設である「貯水池」を駅名に入れるなと言うことで、
休止直前は上山口駅に再度駅名を戻しています。

だんだんと高架にのぼります。

高架を勾配をのぼりながら行くと終点西武球場前駅です。
03(SI41)、西武球場前(せいぶきゅうじょうまえ)SeibuKyujo-mae

狭山線が3面6線、
山口線(レオライナー)が島式2線の計4面8線の西武鉄道最大の駅です。
とは言え、通常は狭山線も山口線も1面1線しか使っていません。
狭山線は通常、山口線のある丘陵側の線に停車します。
その他のホームはロープで封鎖され、立ち入りができないようになっています。
この最大規模の駅がフル活用されるのは、野球試合日やイベント開催日です。
試合(イベント)開始前に池袋方面(一部西武新宿)から次々に到着した電車は、
試合中(イベント開催中)この駅に停留し、
試合終了後、再び池袋方面に向かって電車が次々に発車出来るようにしています。
ただ、5本目から後の電車は西所沢駅から電車を回さなければならない欠点があります。
狭山線は単線なので電車が回ってくる間は最低でも間隔を6分開けなければならず、
本数に制限が出来てしまいます。
この駅は西武ドームはもちろん、山口千手観音、狭山不動尊、
多摩湖、狭山湖などの観光名所が多く点在していて、
ハイキング客の利用もあります。
前まではその他にユネスコ村と言う、
各国の建物が見られる西武系のアミューズメントがありました。
ユネスコ村はその後、ユネスコ村は大恐竜探検館に改装され、
恐竜ブームで再度脚光を浴びたのですが、
リピーター客がつかめず、平成18年に一部を除いて閉園となりました。
狭山不動尊は西武鉄道と密接に関わっていて、
西武鉄道はしきりに狭山不動尊を宣伝しています。
一時期狭山不動尊の本堂が不審火で全焼し、
西武の観光案内から削除された時期があったのですが、
今は再建され、再び観光案内に載るようになりました。
なお、ここの駅名は、村山公園〜村山貯水池際〜村山〜狭山湖〜西武球場前と、
4回も駅名を変更しています。
西武球場前に駅名が変更された後、西武ライオンズ球場はドーム化され、
命名権契約で次々球場名が変更されたのですが、駅名は変更していません。
これは、終点と言うことで駅名変更に莫大な費用がかかることと、
大部分の電車の行き先標示幕が5文字までしか表示出来ないこと、
今後、命名権が別の会社に変わることも十分考えられるからです。
西武球場前駅は駅名だけでなく、場所も2回変更されています。
開通時は今の狭山スキー場付近に駅がありました。
戦後復活時、今の西武ドームの駐車場付近に移転し、
更にその後西武ライオンズ球場オープン前に、
今の場所に再度移転しています。
2度の移転で路線は0.6qも短縮しています。

西武球場前駅の電光案内板は、
こんど、つぎの他、そのつぎ、そのあとまで標示できるようになっています。
今はJRなどでも4本目まで表示できる案内板が多数あり、珍しくないのですが、
西武球場前駅は電光でなかった時代から4本標示できるようになっていました。
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