工業地帯突入・JR鶴見線8
〜おまけ「浜安善貨物駅への貨物支線」〜

(安善駅方向撮影)
かつて、鶴見線はもう一つ支線がありました。
それは通称、浜安善貨物支線で、
安善駅と浜安善貨物駅を結んでいた線です。
・・・と、書くと廃止になった路線のような感じがしますが、
この線が安善駅構内扱いになり、営業キロに算入されなくなっただけで、
今も現役で使われています。
現在、この線は安善駅と横田基地間の在日米軍の燃料輸送列車が使っています。
写真は安善駅を出てカーブを曲がり終わった地点です。
在日米軍鶴見貯油所ナンバー2敷地内へ2本線路が分岐しています。

旧・浜安善貨物支線は続きます。

運河を渡ります。
北東には大川支線の鉄橋が、
南西には海芝浦支線の線路が見えます。
各支線が至近距離で走っているのが分かります。

鉄橋を過ぎると構内が広がります。

旧・浜安善貨物駅構内になります。

貨物駅としては廃止になっていますが、
線路は現役です。
線路は2線残っていて、
在日米軍鶴見貯油所ナンバー1への貨物列車の機回しがここで行われているようです。

浜安善貨物駅の駅舎手前で在日米軍鶴見貯油所ナンバー1への線路が分かれます。
分かれてすぐ道路と交差しますが、
遮断機も警報機もありません。
貨物列車が通る時は係員が交通整理を行なっているのかと思われます。
かつて、浜安善駅は在日米軍以外にも、
昭和シェル石油やモービル(現・エクソンモービル)の貨物も扱っていました。
鶴見臨港鉄道時代からこの駅が扱っていたのは「石油」で、
国有化されるまで浜安善駅は「石油」駅と言うダイレクトな駅名でした。

道路を横切った後、
在日米軍鶴見貯油所ナンバー1の敷地に入ります。

在日米軍鶴見貯油所ナンバー1の燃料積み込み施設です。
島式2線だけで機回し線などはないため、
機関車で押し込んで入れる形になっています。

浜安善貨物駅跡の車止めです。
かつてはもっと奥まで線路があったのですが、
この先の貨物取り扱いが廃止になったため、
ここで終わりになっています。

しかし、車止めから先も一応線路は残っています。

浜安善貨物駅はなんと駅舎が残っています。
付近は工業地帯で再開発も何もないので、
特に取り壊す理由が無く、
放置しているのだと思います。
とは言え、かなり老朽化しています。
駅の表札は「東京南鉄道管理局・浜安善駅」になっています。
国鉄が民営化(JR化)する前にこの駅が廃止になったことが分かります。
(浜安善貨物駅は昭和61年11月廃止・国鉄の民営化は昭和62年4月)

駅舎内は意外と綺麗です。
JR貨物の職員が定期的に掃除を行なっているのかもしれません。
なお、駅舎内はタバコの吸殻入れ以外何もありません。
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