急斜面!宮ヶ瀬ダムインクライン1
宮ヶ瀬ダム周辺振興財団宮ヶ瀬ダムインクラインは、
ダム下停車場からダム上停車場の0.2qを結ぶケーブルカーです。
インクラインとは急斜面鉄道のことで、
急斜面の鉄道ならなんでも「インクライン」になるので、
この定義はかなりアバウトだと言えます。
ここのケーブルカーは、ゴムタイヤ走行のため、
レールや車両の形状が他の関東のケーブルカーと全く異なります。
最急路線角度は35°で、これは高尾登山電鉄の31°(608パーミル)を更に上回ります。
パーミルに直すと約700パーミルにもなり、
箱根登山鉄道の80パーミルが緩やかに感じてしまいます。
(今回は取材上、ダム上停車場から紹介します)
01、ダム上(だむうえ)Dam-Top
インクラインのダム上停車場です。ダムの真横にあります。
ダム上の駐車場は狭いため、休日駐車予約制になっていて、
なかなか車を駐車することが出来ません。
新しいダムの駐車場なのになんで駐車場を完備しないのか不思議です。
休日にここを訪れようとお考えの方は、
ダム下の公園駐車場(休日有料)の方がスムーズに駐車できます。
(ただ、結構歩くことになりますが。)
停車場にはインクラインの仕組みを書いたボードがあります。
普段は観光用に使っているインクラインですが、
本来の目的はダムを点検するためにあります。
インクラインの時刻表です。
平日はほぼ15分毎(月曜日は休み)で、休日は10分毎の運転になっています。
12時台は、お昼休みのせいか殆ど運転していません。
インクラインの料金は乗車当時300円でした。最初は無料だったようです。
なお、片道でも往復でも300円なので、往復乗車の方が断然お得です。
インクラインの券売機です。シンプルなデザインです。
乗り場横にある運転室です。窓に貼ってある丸い黒いのなんでしょう?
インクラインの車両です。
普通のケーブルカーの車両と形状が異なり、車両前方は水平方向になっています。
そのため、前方展望がいい反面、
下方展望(ダム下停車場方向)は立たないと見えないという欠点があります。
そのため、係員は「どうぞお立ちください。」と盛んに言っていました。
一般客乗降用の扉は片側しかなく(写真の車両は写っていない側)、
もう片方は非常用の小さい扉しかありません。
車内です。前方の水平部分には椅子がなく、広いスペースになっています。
後方の斜めの部分に椅子が配置されていますが、
向きは全部ダム下停車場方向になっています。
椅子の賭け心地は説明するべくもありません。
車両は東京索道製で、平成10年に製造されたようです。
さて、ダム上停車場を出発します。
このケーブルカーはゴムタイヤ走行のため、レール形状はかなり特殊になっています。
また、このレール方式は分岐器を作るのが難しいため、全線複線にして、
中間の交換設備を設けないようにしています。
集電は横のケーブルからおこなっています。
最初35°の急勾配でくだっていきます。
私が乗車したときはダムの大放水中だったので、
ダム下停車場後ろの放水路ではものすごい水しぶきが飛んでいました。
中間は31°に勾配が緩和されます。と言っても急ですが・・・。
再び35°になる手前からもう一つの車両が見えるようになります。
急斜面!宮ヶ瀬ダムインクライン2へ
川柳五七の電車のページ6Sへ戻る
川柳五七の電車のページトップへ
たわたわのぺーじトップへ
|