路面がない路面電車・東急世田谷線1
東急世田谷線は、三軒茶屋駅から下高井戸駅までの5.0qの路線です。
他の東急電鉄の路線と全く独立した軌間1372ミリの軌道線で、
異色の存在になっています。
これは、元々軌道線の玉川電気鉄鉄道本線(通称・玉電/現・東急田園都市線)の支線として、
大正14年に開業した路線だからです。
その後、玉電は東急に合併したのですが、
肝心の本線は道路の拡張や交通量の増加で、定時運行が困難になったため、
昭和44年に一旦廃止となってしまいます。
(その後、鉄道線<新玉川線→田園都市線>として昭和52年復活)
その時、支線の方は、殆どが専用軌道と言うことで残されたため、
東急唯一の軌道線となりました。
本線廃止時に支線は、東急世田谷線という路線名になりました。
他の東急路線が最新の電車を走らせる中、
半鋼製のクラッシックカーが走っていたのですが、
今はすべて最新の連接2両編成の300形電車に置き換えられています。
軌道線ですが、路面電車と言う区間はないに等しく、
ワンマン化もされてなく、大抵女性の車掌さんが添乗しています。
都電荒川線ともどもICカードを使うと履歴が「バス」扱いになります。
01(SG01)、三軒茶屋(さんげんぢゃや)Sangen-Jaya
世田谷線の三軒茶屋駅は、
キャロットタワーの1階にあります。
東急田園都市線の三軒茶屋駅とは200メートル程度離れている上に、
田園都市線のホームは地下にあるため、乗り換えはかなり面倒です。
乗り換え時間は5分程度かかります。
昔はもう少し近かったのですが、
三軒茶屋駅周辺の再開発でこうなってしまいました。
ただ、田園都市線への乗り換え客は結構います。
ホームは1線2面で乗降を分離しています。
写真左側が乗車ホーム。右側が降車ホームです。
ホームはドーム上の屋根で覆われています。
三軒茶屋駅を出るとすぐ複線になります。
カーブを曲がります。
すぐに次の西太子堂駅です。
02(SG02)、西太子堂(にしたいしどう)Nishi-Taishido
相対式2線の駅です。
三軒茶屋駅と至近距離なので、
三軒茶屋駅方向の利用客はほぼ皆無と思われます。
太子堂のある円泉寺は三軒茶屋駅の方が近く、最寄り駅ではありません。
真っ直ぐ進みます。電車はすべて300形電車です。
架線は直接吊架式で、
所々木製架線柱も残っています。
やがてカーブになります。
マンションの横を走ります。
カーブが続きます。
環七通りを渡ります。
ここは遮断機がなく、道路信号になっています。
唯一路面電車区間らしいところです。
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