大特集・相模川水系の水力発電所5

TAKE8、東京電力・八ツ沢
最大出力42,000kW/明治45年完成


八ツ沢発電所は駒橋発電所からかなり下流のところにあります。
この発電所もかなりの歴史があります。
また、発電用水路や発電用水調整池である大野調整池の堰堤(えんてい)などは、
国の重要文化財に指定されています。
しかし、発電所の建物は比較的新しいです。


導水管は4本です。さすが最大出力の大きい発電所だけあります。
ただ、左右にも導水管が通っていたと思われる穴があるので、
完成当時は今よりも導水管の本数が多かったと思われます。


発電所の敷地内に小さな神社があります。
後ろにNR中性点接地抵抗装置と変圧器があります。


八ツ沢発電所の変電所です。かなり広いです。
母線は殆ど鋼管になっていて、
断路器などが整然と並んでいます。


この変電所には、1回線の送電線1路線と、
2回線の送電線3路線が合流分岐しています。
1回線の送電線(道志川線)はこのあと出る道志第1・第3発電所から来ています。
2回線の送電線のうち、
入ってくる送電線(駒橋線)は先ほどの駒橋発電所からの送電線です。
出て行く送電線の2路線(八ツ沢線、桂川線)は、
橋本、府中、千歳などの変電所を通って和田堀変電所に行く路線です。


仲良く並ぶ桂川線(左)と八ツ沢線(右)。

TAKE9、東京電力・松留
最大出力1,440kW/昭和3年完成


松留発電所は八ツ沢発電所からの導水管の水で発電している発電所です。
建物はかなり小型です。
なお、松留発電所から分岐している送電線はありません。


松留発電所に引き込まれる水路です。
余水路と手前で振り分けています。
「松留発電所」のためか、敷地内には松の木が植えられています。


松留発電所の放水路です。


放水路はそのまま桂川に繋がっています。

大特集・相模川水系の水力発電所6

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