大特集・利根川水系の水力発電所5

TAKE11、東京電力・佐久
最大出力76,800kW/昭和3年完成


巨大サージタンクが目印の佐久発電所は、
送電ファンでなくても知っている人がいる超有名な発電所です。


周辺に「佐久」と言う地名はないので、
なぜこの発電所が佐久発電所というのか分からなかったのですが、
どうやら、この発電所の建設を目指した浅野セメント(現・太平洋セメント)の創立者、
浅野総一郎の妻の雅号からきているようです。


佐久発電所の建物は歴史のある古い建物で、味があります。
私が訪れた時は丁度、外壁修繕工事が終わったところでした。


入り口横にはランナが飾ってあります。


綾戸ダムから佐久発電所の水を取水した後、
一度真壁貯水池に溜められ、
長い導水管使い、佐久発電所に水を送ります。
導水管の角度は緩いため、発電所が急に止まったりすると、
導水管に負担がかかってしまいます。
そのため、サージタンクが建設されました。
写真は冬に撮影したため、導水管両脇の木には葉がないのですが、
春先には桜が咲き乱れます。
佐久発電所が送電ファンでなくても人気があるのは、
この桜が綺麗だからです。


そして導水管はサージタンクに引き込まれます。
手前では遊歩道用太鼓橋が導水管をまたいでいます。


サージタンクの土台は円墳のようになっています。
土台だけでも2階分の高さがあります。


サージタンクの手前にはサージタンクの説明看板があります。
サージタンク高さは75メートルもあるそうです。


そして、佐久発電所のシンボリックタワーのサージタンクです。
作業用階段がサージタンクにまきつくようにあります。
なお、このサージタンクは新しく建て直したもので、
初代のサージタンクは高架水槽みたいな形をしていてもっと小型でした。


サージタンクからは3本の導水管になり、
角度が急になります。


そして、一気に佐久発電所の建物へ導水管の中の水は流れていきます。
途中で一般道と交差しています。


導水管は佐久発電所の建物下に引き込まれています。


巨大なサージタンクに大きな発電所建物の割には、
変電所はこじんまりしています。


佐久発電所からは2回線の送電線が出ています。

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