
大特集・荒川水系の水力発電所3
TAKE3、東京発電・栃本
最大出力4,500kW/昭和2年完成

コンクリートの断崖絶壁にある発電所です。
名前は栃本発電所ですが、場所は栃本地区でなく大久保地区にあります。
この発電所の水を引いているところが栃本地区だから、
栃本発電所と名づけたのだと思います。
または、移転前は栃本地区(二瀬ダムの所)にあったからかもしれません。

栃本発電所の導水管は、緩急混ざった角度になっています。

変電所部分です。ここも1回線の送電線が出ています。
TAKE4、東京発電・滝沢
最大出力3,400kW/平成20年完成

荒川の支流の中津川に新しく出来た滝沢ダムの落差を利用して発電している発電所です。

ダムは重力式ダムで、
湖は奥秩父もみじ湖になっています。

発電所の建物はダムの真下にあります。

変電所はダムから下流に離れた国道140号線のループ橋の下にあります。
送電線は1回線で、
川又発電所から来ている送電線と合流します。
TAKE5、東京発電・宮平
最大出力2,300kW/大正12年完成

宮平発電所は秩父市大滝の集落の端にあります。

導水管は国道140号線(旧道)の上を通ります。

導水管上方。ここの導水管の角度はほぼ一定です。

導水管下方。そのまま地下に潜ります。
宮平発電所は川の水が増水したとき、
発電所敷地に水が入り込まないように、
コンクリートのよう壁に囲まれています。

宮平発電所横にあった、水利使用標識です。

宮平発電所から出ている送電線は1回線の送電線です。
発電所を出た後一旦荒川を渡り対岸に行きますが、
最初の鉄塔ですぐ折り返し、また荒川を渡ります。
鉄塔の形は(鉄塔ファン用語で)ドラキュラタイプです。

2番目の鉄塔は2回線が支持出来るタイプになっています。

宮平発電所のやや下流の秩父市大滝落合には東京発電の水門があります。
建物を見ると結構古そうです。
この水門から後述の大滝発電所まで導水管で繋がっています。
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