電線・用水ファン必見!秘境橘1
(柳原・小出編)

群馬県前橋市「橘」には広瀬川と言う水力発電所が集中してある川があります。
今回は前橋の市街地から広瀬川をさかのぼる形で取材しました。
市街地でまわりにくいところもありますが、
広瀬川沿いは概ね整備されていて取材しやすいです。




先ず最初に訪れたのは広瀬川で一番下流にある発電所、
群馬県企業局柳原発電所です。
前橋の市街地の西にあります。


小規模発電所ですが、ちゃんと木まで植えて整備されています。


これが柳原発電所の全景です。ちゃんちゃん!
と言ってしまいたくなるほど小規模の発電所です。
手前に小型の変電設備がありますが、そこから出て行く架空送電線はなく、
送電線は地下に潜ってしまいます。
そのため、この変電所は目立ちません。


変電設備を見ると、1回線になっているので、
発電出力は1回線の送電線程度と思われます。


柳原発電所横の階段をのぼると広瀬川があります。
広瀬川から柳原発電所に引き込む水路(写真右の水が落ちている方)が分かれています。


水の流量を調整する水門があります。


柳原発電所の水門です。道路のすぐ横にあり、
水の流れがよく見えません。
この変電所の落差は建物3階分くらいでしょうか。




そして柳原発電所から北へ2KMほど行くと突如地下から送電線が出没します。


送電線が出てきた鉄塔の場所は、群馬県企業局小出発電所の敷地内でした。


地下から出た送電線は広い発電所敷地内を通ります。


次の送電鉄塔がこの門型鉄塔です。
ここで、小出発電所から発電された電気の線と合流します。
ここも1回線分の発電量のようです。


小出発電所の変電設備です。柳原発電所とほぼ同じで、
大型変圧器と避雷器、遮断機などがあります。
ただ、データを見ると発電出力はこちらの方が大きいようです。


小出発電所を出た送電線は、
ひたすら広瀬川沿いを通り、北へ向かいます。
送電鉄塔のプレートには「広瀬川線」と書いてありました。
広瀬川線の送電鉄塔は偏り型で、
形も下部が膨らみ上部は針のように細く尖っています。
なお、小出発電所前後の広瀬川は地下を流れています。

電線・用水ファン必見!秘境橘2

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