最後に有名となって消えた配電線

世の中にはひっそりと消える配電線が多いのですが、
最後の最後で注目を浴び、
賞賛の中消えていった配電線があります。




左は東電の配電線。
右は高圧線の電線が切れていますが、
何かの構内配電線です。
このサイトが開設された頃(2002年)、
この構内配電線は現役でしたが、全く有名で無く、
注目もされていませんでした。
なお、低圧線と電話線は接続されていますが、
何れも、右隣の建物に接続されていて、
この構内配電線とは関係ありません。


この構内配電線は耐縁ピン碍子支持になっていますが、
碍子から電線が外れている配電線柱も多いです。


引き止め部分です。
耐張碍子は耐張碍子カバーがありません。
この先も構内配電線が続いているのですが、
電線はぶっつり切れています。


配電線柱の高さはやや低いです。
風に飛ばされないように固定するためか、
配電線柱に簡易トイレがロープや鎖で括り付けてあります。


そして、干潟に沿って配電線柱が綺麗に並んでいます。
この写真を出すと、送電ファンでなくても、
ここがどこだか分かると思います。
ここは木更津市の江川海岸です。
なお、老朽化によりこの配電線は撤去されていて、現在はありません。
撤去寸前はSNSにアップするため、
この配電線を撮影される方が沢山いました。


途中まで高圧線は切れているので、
耐張碍子がだらーんとしています。


途中から地面から切れている高圧線が引き上げられ、
その先は高圧線が続いています。
勿論、こんな状態なので、当然電気は流れていません。
配電線柱の腕金のピン碍子接続は偏っていて、
写真右よりに寄っています。


高圧線はまた途中で切れてしまいます。
おそらく、海の風雨などで切れてしまったのでしょう。
後ろの日本製鉄の工場との取り合わせが絶妙です。


配電線は途中で向きを変え、
まだ続きますが、相変わらず電線はありません。


そして、末端部では土台の上にある建物に接続されています。
これはかつて密漁の監視小屋に使われていた建物です。
この建物は平成15年まで使用されていたようです。
現在、密漁監視は陸側からのカメラで行っています。



〜おまけとして、この配電線の別の写真も載せておきます。〜


配電線起点方向からの写真です。




干潟で佇む家族と配電線の組み合わせです。


なお、最初の写真で出た右側の建物が、
現在の密漁監視カメラの建物です。

川柳五七の電線のページ3Wへ戻る

川柳五七の電線のページトップへ

たわたわのぺーじトップへ