港北変電所と京浜変電所7




港北変電所から出る大倉山線は、
綱島変電所に入る手前で送電線を分岐します。


分岐した送電線の引き込み先は、
JR東海の綱島周波数変換変電所です。
(引込線の路線名は不明)
ここは近くを走る、
JR東海道新幹線の電気を供給している変電所なのですが、
困った事が一つあり、
東京電力の送電線の交流は周波数50ヘルツ(三相)なのに対し、
JR東海道新幹線の交流は周波数60ヘルツ(単相)になっていることです。
そのため、ここでは変電の他に、周波数の変換も行なっています。
かつては周波数の変換に水銀整流器を使っていたのですが、
現在は半導体素子のサイリスタを使うのが一般的になっています。


送電線引き込み部下にガス絶縁開閉装置があります。


JR東海綱島周波数変換変電所の建物です。
この変電所は一段高い場所にあります。


で、この変電所なのですが、
とても閉鎖的な変電所で、
高い塀が敷地を取り囲んでおり、
中の様子を窺い知ることが出来ません。
開放的な変電所が多いJR東日本とは大違いです。
また、近くに非オートロックの高層建物もないので、
そこから見ると言う事も出来ません。
写真は敷地中央部にあるガス絶縁開閉装置です。


ここは何とか変圧器らしき機器が見えますが、全容は分かりません。


変電所の裏側です。
冷却ファンが見られます。


さて、話は大倉山線に戻りますが、
大倉山線はJR東海綱島周波数変換変電所への線を分岐した後、
綱島変電所に引き込まれます。


大倉山線は1次側鉄構の北東側から引き込んでいます。


綱島変電所は1次側の鉄構が圧巻で、
逆「く」の字になった、幅広い鉄構群になっています。


そんな鉄構の北西側から引き込んでいるのが港北変電所からの北島線です。


北島線は綱島変電所に入る手前の24号鉄塔で下の大倉山線を分けます。
独立した大倉山線の次の鉄塔は、
先ほどのJR東海綱島周波数変換変電所への線を分岐する鉄塔です。

港北変電所と京浜変電所8

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