レゾナック赤松水力発電所

レゾナック(旧・昭和電工)はいくつかの自前発電所を持っているのですが、
今回は長野県松本市にある、赤松水力発電所をご紹介します。




アルピコ交通松本電気鉄道上高地線の新島々駅の前に水力発電所があります。
発電所の名前はレゾナック赤松発電所です。
なお、写真撮影時はまだ社名が昭和電工だったので、
看板は「SHOWADENKO」になっています。
(令和5年の元旦に昭和電工は社名をレゾナックに変更しました。)
レゾナックと言えばこのサイトでも秩父と川崎の特集を組んでいる、
おなじみの会社です。


発電所の新島々駅寄りに簡素な門型鉄構があり、
1回線の送電線を分岐しています。
なお、この写真は新島々駅のホームから撮影しています。
それだけ隣接していると言うことです。


鉄構下には発電所建物から見て、
変圧器、遮断器、断路器、計器用変成器の順で並んでいます。


赤松発電所から出ている1回線の送電線です。
Vトラスを組み合わせた簡素な鉄柱が素朴な感じを受けます。
今回は時間の都合上、この送電線の追跡は出来なかったのですが、
塩尻にある、レゾナック・セラミックスの工場に続いていることは確認が取れています。
なお、レゾナック・セラミックスの工場は、
JR塩尻駅の南側でJR中央本線がデルタ状に広がっている所の南側にあります。


発電所の建物はどう見ても昔からある古い建物で、
歴史を感じさせます。
ただ、3階建ての部分は窓のサッシが交換されています。
なお、この発電所が出来たのは昭和25年です。


発電所から放出された水は北側の梓川に放流しているのかと思いきや、
そこから先も水路が続いており、
下流域での農業用用水路になっておます。
これは珍しいと思って調べたところ、
この下流域の水路は梓川右岸幹線という灌漑(かんがい)用水路で、
元々は発電所直ぐ北側にあった、
赤松頭首工と言う堰から取水していたようです。
しかし、昭和25年、更に上流に梓川頭首工が造られ、
導水管を通って赤松発電所を通る経路に切り替えられたようです。
なお、途中この用水路は赤松分水工で梓川左岸幹線を分岐しており、
この水は中部電力の梓発電所を経由しています。

川柳五七の電線のページ3Rへ戻る

川柳五七の電線のページトップへ

たわたわのぺーじトップへ