電線ネタJ
今回も特集にする程では無い細かい電線ネタを小出しに出します。
TAKE1
とある駅前にある商業施設内です。
昔の街並みが再現されています。
この中では電線が太いですが、
配電線のようなものが再現されています。
電柱には傘の付いた電灯があり、
碍子などはアームタイ付きの短い腕金に取り付けられています。
電線は2線で単相交流2線をイメージしているものと思われます。
しかし、この配電線は電気が流れて無くダミーです。
電灯は別途上部からコードを引き込んでいます。
碍子は昔からのピン碍子が使われています。
汚れ具合から中古の碍子を購入して使っているのだと思われます。
電線と碍子を結ぶ結束バンドがやたら長めになっています。
昔の雰囲気を出している信号機付きの模擬電柱です。
電線の末端部は耐張碍子では無く、
電線を回すようにかけ、
腕金の端に固定されています。
ここも末端部です。
やはり耐張碍子は使われていません。
右横に黄色い電灯がありますが、
電線は接続されて無く、電球も外されています。
TAKE2
上毛電気鉄道の信号用配電線です。
左右で碍子が異なります。
一見左の碍子は腕金等が錆びているので、
錆が付着しているように見えるのですがそうではなく、
赤で塗装されています。
赤い塗装がされているピン碍子はやや傘が小さくなっています。
白いピン碍子は一般的なピン碍子で、
上の赤い塗装のピン碍子と比べると傘が広いのが分かります。
また、傘下の部分も、
赤い塗装がされているピン碍子はやや裾広がりになっていますが、
白いピン碍子は寸胴になっています。
なお、上毛電気鉄道のき電線支持は中実碍子になっています。
避雷器への接続線は高圧配電線より太いので目立ちます。
ここのピン碍子は上の2種類とまた違った碍子を使っています。
傘部分に赤いラインがあるのが特徴で、
形的には赤い塗装のピン碍子に近いです。
何れもこの形のピン碍子の方が、
傘が広く傘下が寸胴なピン碍子より古いと思われます。
TAKE3
なにやら怪しげな設備があります。
扉には発電設備と書かれているプレートがあります。
これは自家発電設備です。
発電設備の建物の横にある燃料タンクです。
390リットル入れられるようです。
丁度はしごで隠れて見えなくなっていますが、
使用燃料はA重油になっています。
自家発電の場合、殆どA重油が使われ、
粘度の高いB重油やC重油を使うことは希のようです。
建物にある電気メータは、
低圧電力用と従量電灯用の二つがあります。
低圧電力は200Vが基本で、
モータなどの動力機器を使う場合は低圧電力の契約をすることがあります。
従量電灯の方は聞き慣れない言葉ですが、
平たく言ってしまえば一般家庭向けの電力のことで、
電灯や一般的な電気製品向けの電力契約形態を指します。
で、電力料金は最大使用電流(アンペア)によって決められます。
TAKE4
海岸近くの方位信号所に接続されている電線です。
この電線は別の所にある無線アンテナから接続されています。
この無線アンテナにはレーマークビーコンのアンテナが設置されています。
ビーコン送信局の電波を受信した船舶のレーダー画面を見ると、
船舶とビーコン送信局の方向を結ぶ輝線が表示されます。
それを元に船舶の位置を知ることが出来ます。
ただ、今はGPSが整備されているため、
レーマークビーコンは廃止されています。
1つの線は建物に接続されている、
心棒付きの碍子に接続されています。
こちらの方はアース線と思われます。
もう一つの線はいくつかの黄色いクランプカバー付き碍子を通して、
チューナーと思われる機器に接続されています。
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