味のある鉄道変電所

地方の鉄道路線にも色々電鉄変電所があります。
新しく建て直されてしまった変電所もありますが、
未だに古き良き面影を残している変電所もあります。



TAKE1


水田地帯の中にある、
富山地方鉄道の寺田変電所です。
1回線の送電線を手前で引き込んでいます。


鉄構は古レール再利用の柱に、
細いL字鋼を渡しただけの簡素な作りになっています。
右から計器用変成器、断路器、遮断機、変圧器の順に並んでいて、
手前に進相コンデンサがコンパクトに配列されています。


鉄構と変電所建物の間から、
高圧配電線と直流き電線が分岐しています。
高圧配電線は電鉄富山方向、上市方向、立山方向の3回線で、
立山方向だけ単相2線になっています(あとは3相3線)。
耐張碍子は懸垂碍子を横向きに使った1連が多いのですが、
一部、通常の配電線に使う耐張碍子も使われています。
直流き電線は3線で、
やはり、電鉄富山方向、上市方向、立山方向にそれぞれ1線ずつ出ています。


変電所の建物です。
この建物も結構古いです。
建物の中には変流器があると思われます。


写真角度が異なりますが、
上の写真の一年程前に撮影した変電所建物です。
まだ、塗装は塗り直されて無く、
屋根は錆が剥き出しでした。

TAKE2


こちらは伊予鉄道古町変電所です。
写真撮影時で既に建て替え工事の案内があって、
今現在は隣の用地に移転しています。
上の富山地鉄寺田変電所の建物は、
塗装をし直して今も維持されていますが、
ここは中途な古さのビルで歴史的価値も無いので、
解体されてしまったのだと思います。


建物2階から直流き電線が沢山出ています。
伊予鉄道は750ボルト区間と600ボルト区間があるのですが、
この変電所は600ボルト区間を管轄しているので、
出ている直流き電線は600ボルトです。
伊予鉄道に2つの電圧が存在しているのは、
一部で600ボルトの市内線(路面電車)と平面交差しているからです。


通信線や電灯線を引き込んでいる部分です。
大きいピン碍子が使用されています。


変電所建物横に変圧器が並んでいます。


上の変圧器は建物から出た配電線から接続されています。
変圧後、再び建物の中に引き込まれます。

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