古い遊園地の古い配電線

少子高齢化とともに減りゆく昔ながらの遊園地・・・。
それでも、細々ながら営業を続けているところもあります。
そんな遊園地の園内で古い配電線を見ることが出来ます。



TAKE1


山の上にある遊園地の配電線です。
懐かしいピン碍子で電線を支持しており、
2回線を横一列配列しています。
写真の配電線柱は片方の回線のみ引き下げ線で分岐しており、
小型の開閉器と避雷器に接続されています。
避雷線を支持している腕金は、
途中にも碍子が取り付けられていますが、
この意味は分かりません。


配電線の碍子を拡大した写真です。
一般的なピン碍子と異なり、
上部にはっきりした溝があります。


耐張碍子は結構ごついものを2連つなぎ合わせて使っています。
しかし、その割には耐張碍子カバーは使われていません。


遊園地奥の方に続く配電線。
遊園地の寂れた感じと相まって哀愁を感じます。
古い配電線ですが、殆どコンクリート柱です。

TAKE2


上とは別の遊園地です。
ひょろひょろと細い低圧線を支持しています。
コンクリート柱は褐色化していて、
かなり古いと分かります。


引き通し碍子は電線の張力からか、
傾きまくっています。
腕金やバンド類は寂びています。


木々に溶け合うように木製の低圧配電線がひょろひょろと続いています。


懐かしい木柱です。
しかし、なぜか耐張碍子はごついです。
ジャンパー線支持は耐塩ピン碍子なので、
耐塩目的でこの耐張碍子を使っているのだと思います。
ポイントは低圧線支持下のスピーカーでしょうか?
最近、このような古いホーンスピーカーはなかなか見られません。


天然記念物級なのが、
この配電線柱です。
木柱に腕金を鳥居型に継ぎ足して高圧線を支持しています。
高圧線の張力に対応するために、
支線があるのですが、
その支線は継ぎ足し腕金の途中から分岐しています。
また、あさっての方向にひょろひょろと分岐していく低圧線も味があります。


途中、パンザマストもあるのですが、
光沢は失われ、
それに接続される腕金類も錆び付いています。
それ故に耐張碍子が立派すぎるのが不自然です。


変圧器は角形で、
電柱に接続金具を使い直接取り付けています。
高圧線に近い位置なので、
引き下げ線〜カットアウト〜変圧器の間がちょっと忙しい感じです。
なお、仕様なのか、一次側(高圧側)が変圧器の側面接続にされていて、
二次側(低圧側)が変圧器の前から引き出されています。


支柱のある配電線柱です。
本柱は木柱なのですが、
支柱はコンクリート柱です。
傾きかけている本柱をしっかり支えるため、
支柱をしっかりしたコンクリート柱にしたのだとは思いますが、
支柱の重みも多少木柱の本柱にかかるので、
この組み合わせはどうかとは思うところです。

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