各種地方鉄道の変電所
各地方鉄道には個性的な変電所があります。
TAKE1・上信電鉄
山名の変電所は山名駅構内にあります。
通常の東電配電線から、CVTケーブルで引き込んでいます。
変電設備は新しくそんなに古い変電所ではないようです。
そして、極めつけは上州福島の変電所です。
ここは東電の送電線から電線を引き込んでいて、
大容量の電力をまかなっています。
山名や南蛇井に比べると変電所設備も古く、
電化当初からの変電所かと思われます。
建物も文化財級の古い建物です。
建物脇(写真左)からは高圧配電線が、
正面(写真右)からは高圧き電線が出ています。
高圧配電線や高圧き電線はそのまま本線の電線に合流しています。
なお、上信電鉄は古レール利用の架線柱が多く、
緑に塗装されています。
一方、こちらは南蛇井の変電所です。
東電の配電線から電線を引き込んでいます。
大手民鉄では配電線の電力では足りないのですが、
地方私鉄だと余裕です。
変電所はパイプ造りの簡単な構造になっています。
変圧器も配電線で普通に使われる小型のものが多いです。
変電所の建物は山名と似ています。
ここの変電所はき電線の電力のみまかなっているようです。
TAKE2・福井鉄道
ここは福井鉄道の神明駅付近なのですが、
なんだか電線ファンの心をくすぐるぐちゃぐちゃ配電線があります。
形的には、本線から変電所へ分岐している形になっています。
引込線は、変圧器を通り、地中に入ります。
隣の木造の建物が変電所です。
こちらは江端変電所。門型鉄柱は上の神明変電所に似ていますが、
配線はさほどごちゃごちゃしていません。
隣が変電所の建物ですが、こちらの建物も古いです。
田原町駅前の変電所。
こちらは新しく造ったようで、設備は綺麗で、ごちゃごちゃしていません。
普通の配電線から電気を引き込んでいるのが分かります。
TAKE3・近江鉄道
(滋賀県彦根市)
2回線の送電線から2回線の送電線が分岐しているのですが、
1回線はそのまま平行に分岐しているのに対し、
もう、1回線は分岐後、一旦下に引き下げてから分岐側の鉄塔に繋がっています。
上の写真から分岐した送電線は、
すぐ近江鉄道の変電所に引き込まれます。
そこの鉄塔の足元が寸胴で面白い形になっています。
近江鉄道の変電所です。
この変電所は高宮駅前の変電所で、
本線と多賀線の間にあります。
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