祭りだ!電線切っちゃえ!!

日本には、祭りだと電線を切ってもいいところがあります。




秩父鉄道の御花畑駅。
なにやら怪しいかご型ビームの架線柱が2基・・・。


このかご型ビーム架線柱の吊架線とトロリー線をよく見ると、
特殊な構造になっているのが分かります。
吊架線は絶縁碍子が挟んであり、
トロリー線はなにやら器具で短いつなぎ区間を設けています。
また、ビームには電灯がついています。


何でこんな構造になっているのかと言うと、
「秩父の夜祭」で山車がここを通るとき、
山車が秩父鉄道の架線に引っかかってしまうので、
暫定的に電線が切れるような構造にしてあるからです。
トロリー線はつなぎ区間内を切って、
つなぎ区間だけ直せば済むようにしています。
電灯は夜に切るので、作業しやすいようにつけています。


夜祭の前日です。
電線の切る準備がしてありました。
かご型ビームには保護カバーが巻いてあります。


吊架線は既に撤去されています。
ですので、架線が直接吊架線のようになっています。


準備は万全です。
明日の19時半ごろに架線を切断します。
架線がなくなるため何本かの電車が運休になりますが、
これは代行バスで代用します。
なお、切断時にトロリー線が垂れないよう、
トロリー線からビームに向かって斜めの線が張ってあります。
山車はここを通ったあと、急なだんご坂を一気に登ります。
秩父の夜祭のクライマックスです。
山車が通った後、23時頃に架線を復旧します。

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