JR来宮変電所と丹那トンネル

JR熱海駅の西側にJR伊東線の来宮駅があるのですが、
その直ぐそばにJR来宮変電所があります。




熱海にて。緑の環境塗装がされている送電鉄塔が・・・。


送電線の名前はJR湯河原来宮線です。
JR湯河原変電所とJR来宮変電所を結んでいます。


山から下ってきたJR湯河原来宮線は、
丹那トンネル入り口付近で引き下げます。


引き下げたところにあるのがJR来宮変電所です。
変電所はJR東海道新幹線とJR東海道本線の間にあるのですが、
JR東日本の変電所なので、
JR東海道新幹線には受電して無く、
JR東海道本線と伊東線に受電しています。


引き下げた鉄構の下には遮断器が並んでいます。


引き込んでいる送電線はJR湯河原来宮線だけのようなので、
母線などは少なく分かりやすくなっています。


変電所直ぐ横はJR東海道新幹線が通っています。
熱海駅付近は時速185キロメートル制限走行とは言え、
列車が来るとものすごい突風が吹き荒れます。
変電所入り口直ぐ横が新丹那トンネルの出入り口になっています。


断路器、遮断器、横母線用断路器が整然と並んでいます。


引き込み部中央に高圧配電線用の変圧器があります。


変電所の建物横からJR東海道本線やJR伊東線に接続する、
高圧配電線や直流き電線が出ています。


ビームを渡した古い架線柱を通して、
奥にあるJR伊東線に直流き電線を接続させています。


JR来宮変電所のすぐ西側に丹那トンネルの入り口があります。


丹那トンネルの出入り口上には、
殉職碑があります。
まだまだトンネル掘削技術が未熟な時代で、
大事故を6回も起こしました。
そのため、このトンネルの建設で67名もの方が亡くなっています。


丹那トンネル出入り口上付近に熱海水力発電所跡地があります。
今は痕跡が分かりにくいのですが、
丹那トンネル出入り口上南側から初川に向けて導水管がひかれ、
JR東海道本線とJR伊東線間の広場に発電所の建物があったと推測されます。
この発電所の電気は鉄道で無く、熱海の旅館、民家などに配電していました。

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