新所沢変電所と中東京変電所9


東側では上の複導体2回線の東京中線と、
下の単導体2回線の川島町線が接続しています。
上の東京中線は元々新所沢変電所と北東京変電所(「北東京」と言っても埼玉県白岡にあります)
を結んでいた路線でしたが、
新坂戸変電所の新設に伴い、
新所沢変電所〜新坂戸変電所間を増強し、東電新坂戸線にしたため、
東京中線は新坂戸変電所〜北東京変電所間に短縮されました。
なお、似たような名前で中東京幹線と言う送電路線があるのですが、
これは別物です(紛らわしい・・・。)。


下の川島町線は2号鉄塔で引き上げています。


そして、東京中線はこの階段状になった面白い門型鉄塔から引き上げています。


南側で4回線の送電線を引き下げています。
こちらは川越線と指扇線です。
川越線は脇田線と同じく、
南狭山変電所と新坂戸変電所を結んでいますが、
併架関係が異なり、経路も異なります。
脇田線は新座線〜川越線〜群馬幹線に併架しているのに対し、
川越線は水野線〜独立〜脇田線〜独立〜指扇線となっています。
新坂戸変電所が出来る前は、
前述の東坂戸線&吉見線と同じ路線だったかと思われます。


川越線の引き下げ部分です。


川越線の隣に指扇線の引き下げ部分があります。


一番南側ではJパワー坂戸川越線(只見幹線)が出ています。
相変わらずJパワーオリジナルの黒碍子です。
元々、後述のJパワー新坂戸線とこの線は同じ只見幹線だったのですが、
新坂戸変電所が出来て、以北の区間が50万ボルトになったため、
別々の送電路線になりました。


坂戸川越線はガス絶縁装置から出ています。
従来の断路器、遮断器、避雷器の構成に比べると、
ガス絶縁開閉装置はごちゃごちゃしていて何が何だか分かりません。


Jパワー坂戸川越線は電源開発(Jパワー)南川越変電所までの短い路線です。


で、最後にJパワーの新坂戸線と、東電の新坂戸線ですが、
両線は新坂戸変電所に引き下げる前に合流します。
写真で見ると、
右から来る紅白鉄塔の東電新坂戸線は、
回線ごとの上下配列になり、
上下配列鉄塔で左から来るJパワー新坂戸線と合流します。
そして、すぐ手前の門型鉄塔に引き下げます。


両新坂戸線の引き下げ部分です。
前のJパワー坂戸川越線の引き上げ部分と感じが似ていますが、
碍子の数が異なり、クランプの形状も異なります。
ただ、碍子の色はJパワー標準の黒碍子になっています。
後ろは東電新坂戸線に合流する前のJパワー新坂戸線です。


引き下げた後、ガス絶縁開閉装置に即入ります。

新所沢変電所と中東京変電所10

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