
新野田変電所と新京葉変電所14

東葛変電所から出た東葛高柳線は、
68号鉄塔(写真手前の鉄塔)でいきなり地中に潜ってしまいます。
後では2回線の送電線と、4回線の送電線が地中から出ています。
3基ともごつい地中引き下げ/上げ鉄塔なので、
遠くからでも「ここには何かある。」と分かります。
実際、近くの東武野田線高柳駅のホームからでもこの3基の鉄塔がよく見えます。

地中に引き込まれた東葛高柳線は高柳開閉所に繋がっています。

高柳開閉所は道路を挟んで向かい側にあります。
GISの開閉所なので、ガス絶縁開閉装置が並んでいます。
・・・と言うより、開閉所なのでガス絶縁開閉装置しかありません。
ごつい引き下げ鉄塔が無ければ送電ファンでもうっかり見過ごしてしまいそうな開閉所です。
後の建物は高柳開閉所事務所兼東京電力東葛支社東葛制御所になっています。
東葛制御所は東葛変電所では無く、ここにあるのが意外です。

ガス絶縁開閉装置は複雑で分かりにくいのですが、
地中線などの不明線を確認することが出来ます。
また、センス記号があるので、なんとなく配線も推測できます。

ガス絶縁開閉装置の東葛高柳線2号引き上げ部分です。

開閉所の敷地内の他の路線と離れた場所で地中に引き下げている送電線があります。
この線は田中線です。

引き下げの田中線55号鉄塔と高柳開閉所のマイクロ波アンテナです。

東葛高柳線の引き下げ後ろで引き上げている2回線の送電線は金ヶ作線です。

金ヶ作線は次の2号鉄塔で1回線の送電線を分岐しています。

この1回線の送電線は六実線で、
東武野田線の六実変電所に繋がっています。

紅白鉄塔もあります。
三相三線なのに4本電線があるのですが、
右側の腕金の細い線は接地用の保護線だと思われます。

金ヶ作線の後で引き上げているのは高柳沼南線です。
高柳沼南線は2回線の送電線です。
こうしてみると、
東葛高柳線と高柳沼南線、
田中線と金ヶ作線はかつて同一の路線だったと分かります。
高柳開閉所を挟んだことで路線が分断されました。

高柳沼南線はこのあとご紹介する新京葉変電所に繋がっています。
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