東京ディズニーシーの配電線
夢の国である東京ディズニーリゾートにとって現実の象徴である電線は邪魔なものであるため、
殆どの配電線は地中化されているのですが、
ディズニーシーではレトロな雰囲気を出すためか、一部で態と架空線にしています。
ディズニーシーの電灯に供給する低圧線の一部は架空線になっています。
電柱は環境塗装された鉄柱が多いのですが、木柱もあります。
「よく研究しているな」と思うのは、
電線にDV線を使っていないことです。
DV線じゃあ、折角の演出も台無しになってしまいます。
碍子もちゃんと取り付けられていて、
槍出金具と共に環境塗装されています。
ここら辺は木柱に見せかけたコンクリート柱を使っていて、
槍出金具を取り付けるバンドの塗装は錆の色に近くしています。
レジャーランドはこういう細かい所の演出が精巧に出来るかどうかで明暗が分かれます。
電球が吊り下げられている電線は、
強度の関係か残念ながら吊架線とケーブルハンガーを使いまとめてしまっています。
しかし、電球や電灯の制御盤は変圧器のような形にして、
配電線らしさを出しています。
(この配電線自体が低圧線で、変圧する必要は全くないので、
送電ファンが見るとこれが変圧器でないことがすぐ分かるのですが・・・。)
吊架線は引き留め碍子で引き留めています。
洞窟?の中の電灯用配電線です。
ここもDV線は使っていません。
遮断関係も一般建物用、家庭用のブレーカーではなく、ちゃんと断路器を使っています。
なお、この配電線は単相交流2線なので、断路器は1線のみ接続されています。
余談ですが、欧米諸国ではまだまだ断路器が遮断装置の主流になっています。
洞窟の線は壁に埋め込められる独特の碍子付き金具で支持しています。
金具が電線の張力で外れないよう、
向きが変わる部分は金具の他に振れ留めワイヤーを使っています。
電線の終端部です。
電線はぶっつり切られていて、
引き留め碍子などは使っていません。
トンネルの中の照明です。
残念なのは電線がこたつなどで使われる、
加工糸で編み上げた繊維巻きコードなことです。
門にある照明です。
単相交流2線をそれぞれ左右から引き込んでいます。
凄いのは照明に電線を支持する碍子が付いていることです。
〜おまけ〜
出店用の配電盤です。
これも電気機器のような外観にして演出しています。
勿論、上にある絶縁ブッシングは単なる飾りで意味はありません。
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