JFEスチール東日本製鉄所変電所
川崎にあるJFEスチールの変電所の一部を見てみたいと思います。
JR鶴見線の武蔵白石駅付近の道路沿いに、
地中送電線のPOF、OFケーブルに使う絶縁油の油槽台があります。
最近の地中送電線は絶縁に架橋ポリエチレンを使っているので絶縁油はいらないのですが、
ある程度前に造られた地中送電線はまだまだPOF、OFケーブルが多いので、
こういった油槽台を見ることが出来ます。
絶縁油は絶縁の他、冷却効果もあります。
油槽台下にあるバルブパネルです。
送電路線名は「鋼管川崎線」になっています。
「鋼管」とはJFEスチールの前の社名の「日本鋼管」(2003年変更)から来ています。
このバルブパネルは2009年製なのに鋼管川崎線とマジックで書かれているので、
日本鋼管がJFEスチールに社名を変更しても、送電路線名は変更しなかったようです。
この送電線がどこから来ているのかは知りませんが、
川崎変電所または稲荷変電所から来ている可能性が高いです。
なお、余談ですが、
JR鶴見線の武蔵白石駅の「白石」は日本鋼管の創業者・白石元治郎からきています。
複数の送電ファンサイトで紹介されているおなじみの看板です。
油槽台の柵に取り付けられていました。
しかし、ここは鉄塔ではなく油槽台なので、
事情を知らない人は「何で鉄塔が怒っているの?」と思ってしまうかもしれません。
この看板は有名なのですが、あるのは東京電力の川崎周辺だけのようです。
(東京電力管内は一般的に迫力の無いおうむが注意しています。)
鉄塔が怒っている表情はインパクトが強く、
恐怖感を十分に与えています。
その油槽台のすぐ近くのJFEスチールの工場に変電所があります。
鉄構はかご型ビームで、
電圧は低い(2万2千ボルト?それだと稲荷変電所から?)ので碍子は簡素になっています。
特に中段にある断路器は碍子が短く、可愛らしいです。
遮断器や計器用変成器は地中送電線引き上げ部の所にあります。
縦横の断路器を通り、変圧器に接続します。
変圧器は2台あり、
何れもかなり年季の入った東芝製の変圧器です。
上のコンサベータから冷却クーラーにかけてなんだかものすごく黒ずんでいます。
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