近江鉄道の変電所2選
今回は近江鉄道の八日市変電所と高宮変電所をご紹介致します。
TAKE1・八日市変電所
八日市変電所です。特別高圧線を引き込んでいますが、
変電所手前で地中から引き上げているので、
どこから来ている特別高圧線か分かりません。
(おそらく、南東にある八日市変電所から来ているのかと思われます。)
なお、昔は長谷野駅近くにあった送電線から引き込んでいたようです。
接続された特別高圧線は鉄構上の断路器を通した後、
遮断器を通し、
左右方向に母線を延しています。
遮断器などの機器が狭い場所に密集していて分かりにくいのですが、
変圧器は3台(1台は配電線用)あるようです。
分かりにくいので配線図を作ってみました。
大体こうなっているのかと思います。
変電所の建物には電線を出す穴があるのですが、
現在は地中から電線管を使ってき電線引き上げています。
き電線は3線あり、それぞれ、
高宮駅方向、水口駅方向、近江八幡駅方向になっています。
変電所から出たき電線は、このサビサビの鉄柱に接続されています。
高宮駅方向の1線は写真右側に、
あと2線は左側に分けてます。
配電線は写真手前の電柱から引き上げています。
TAKE2・高宮変電所
高宮変電所に引き込んでいる送電線です。
引き込みの前に下に引き下げます。
2回線の送電線ですが、
この鉄塔の中段に断路器があり、
ここで1回線にまとめられます。
そのため、どちらかの回線は開放されていてもう一つの回線は接続されています。
断路器は断路器操作器に接続されていて、
2本の線をつるべのように押し引きして断路器を操作しています。
なお、写真左側の回線だけ避雷器に接続されています。
接続されている鉄構です。
一番端で1回線の送電線を引き込んだ後、
遮断器を挟み、
横方向に母線を延しています。
変圧器は3台あるので(1台は配電線用)、再び3回線に分けます。
鉄構の変圧器側に断路器があり、
それを通した後、遮断器になります。
鉄構と変電所建物の間に変圧器があります。
高宮変電所の建物です。
無骨なコンクリート製の建物で、
扉は錆がまわった鉄板で物々しいです。
上には遮蔽線のようなものがあります。
建物の中にはおそらく、整流器があると思われます。
き電線は変電所建物の穴から直接出ています。
昔はよくあったのですが、
現在では珍しいです。
き電線は八日市駅方向(2線1束)、
米原駅方向、多賀線の3線が出ています。
屋根の上の遮蔽線からアースが出ていて、
横の架線柱で地中に引き下げています。
高圧配電線は建物からでは無く、
地中から引き上げています。
引き上げの電柱と、その次の架線柱に開閉器を挟み、
線路反対側にある高圧配電線にビームを伝って接続しています。
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