青梅変電所と豊岡変電所9


そして、豊岡変電所でもう一つ忘れてはいけないのが狭山線(写真右)です。


狭山線引き上げ部分には計器用変成器があります。


狭山線はJR前久保・武蔵境線との交差地点まで、
なぜか4回線分の腕金があります。
しかし、実際は2回線分しか使っていません。


JR前久保・武蔵境線(通称・ネコバス送電線)と交差する鉄塔です。
上がJR前久保・武蔵境線で、下が狭山線です。
背が高い鉄塔のため、紅白鉄塔になっています。
狭山線はここまで4回線分支持できるようになっているので、
将来的に豊岡変電所からJRの送電線に接続する連絡線を設けるかもしれません。


JR前久保・武蔵境線は入間市内をほぼ縦断しています。
JRと言っても国鉄時代からある結構古い送電線路です。
「となりのトトロに出てくるネコバス鉄塔は只見幹線だ」と言うのは間違いで、
六地蔵のある梅岩寺の位置と、
単導体の送電線と考えると、
このJR前久保・武蔵境線が正しいと思われます。
なお、JR前久保・武蔵境線は、
前久保開閉所跡地(入間郡毛呂山町)から武蔵境変電所を結んでいます。


一方、狭山線は住宅密集地の中に入ります。
省スペース化目的と航空自衛隊機が飛行する関係で、
ドナウ鉄塔(送電ファン用語)になっています。


ドナウ区間は続きます。
ちなみに、ドナウ鉄塔は「青き美しきドナウ」
のワルツを踊っている女性のようだと言うことで名付けられました。
なお、先ほど説明した水野線にもドナウ鉄塔があるのですが、
これは入間市内でなく、狭山市内です。
まあ、狭山線、水野線と言ったら「ドナウ」と言うほど有名なのですが・・・。


マンションを越えた所でドナウ区間は終わります。


狭山線52号鉄塔です。
ここで、2回線の送電線を引き下げています。


下は武蔵藤沢変電所です。
入間市南部の電気を担っている変電所です。


送電線は下の側溝に引き込まれています。


側溝は変電所の建物に引き込まれています。
変電所の建物につたが絡まって古い変電所に見えますが、
実は入間市内で一番新しい変電所です。
つたはわざと絡ましているようです。


変電所の建物です。全体的につたが絡まっています。


武蔵藤沢変電所から南は低い鉄塔ながら紅白鉄塔になっています。
これは航空自衛隊入間基地からの自衛隊航空機の経路になっているからです。

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