新多摩変電所と西東京変電所11


2次側鉄構一番西側から引き込んでいる送電線は、
八ツ沢線です。
かつて、八ツ沢水力発電所〜・・・〜東京の淀橋変電所まで結んでいた、
明治45年建設の古〜い送電線の一部です。
現在の八ツ沢線は山梨県上野原市の八ツ沢水力発電所(厳密に言うと八ツ沢変電所)から
この変電所間になっていて、電圧は6万6千ボルトです。
写真の108号鉄塔は上部をかさ上げしたようです。


後の川尻線の鉄塔と被ってしまいましたが、
手前の錆止め塗装むき出しの低い鉄塔が八ツ沢線です。
写真の109号鉄塔の後、橋本変電所に引き込みます。


この鉄塔の建設は昭和32年のようです。
想像よりは新しい鉄塔です。


鉄構引き込み部は、
109号鉄塔の高さが低いため、
送電線の角度は水平に近くなっています。


八ツ沢線の隣で引き込んでいるのは川尻線です。(写真手前の鉄塔。後は長沼線の鉄塔)
この送電線も八ツ沢水力発電所と橋本変電所を結んでいて、
八ツ沢線とほぼ平行した経路を通っています。
現在なら4回線鉄塔で双方をまとめると思うのですが、
川尻線も八ツ沢線も建設が古い送電線なので、
建設時は4回線鉄塔を作る技術が未発達だったのかもしれません。
しかし、この川尻線・・・、
八ツ沢水力発電所を出た所では送電線名が「桂川」線になっています。
しかも川尻線の鉄塔番号のふり方は橋本変電所側が若い番号になっています。
「川尻」と言うのは相模原市城山(旧・城山町)の地名なので、
そこら辺でジャンパー線ブッツリの可能性があります。
(つまり八ツ沢水力発電所からの電気は流れていない可能性大。)


その隣が、南多摩変電所の所で出た、
長沼線と由木線です。
上の2回線が長沼線で、下の2回線が由木線です。
橋本変電所引き込み部周辺は長沼線と由木線の共架鉄塔になっていますが、
両送電線の経路は別々です。


引き込み部は西側(写真一番手前)が長沼線、
その隣が由木線(写真一番手前から2番目)になっています。
なお、由木線引き込み部の鉄構と、
あとの3路線の引き出し部の鉄構は若干離れています。


由木線は地中に引き込んでいます。
由木線はガス絶縁開閉装置に繋がっているようです。


お隣は鶴川線です。


鶴川線の引き出し部です。
ここは普通に断路器、遮断器の順になっています。


鶴川線の隣が大野線です。やや黄ばんだ鉄塔です。


そして、一番東側が淵野辺線です。


鶴川線(写真奥から2番目)、大野線(写真前から2番目)、淵野辺線(写真一番前)は、
何れも橋本変電所から出た後、北側の鉄塔で90度前後向きを変えて東の方に向かっています。

新多摩変電所と西東京変電所12

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