東邦電気工業の研修所

東邦電気工業は鉄道の踏切や信号などの機器を製造、販売している会社です。
今回はその会社の研修センターを見てみたいと思います。




東邦電気工業の研修センター入口です。
見た感じ最近造られたようです。


研修センター建物の前には線路があります。
研修センターのすぐ裏手にJR線の線路があるのですが、
JR線の線路とは繋がっていません。
実際の鉄道線路を再現するために、
線路を敷いているのだと思います。


この線路の上には短距離ですが、
鉄道架線が張られています。
高圧線とその上の架空地線、
そして、可動ブラケットに支持されている吊架線とトロリー線はあるのですが、
き電線はありません。
この架線に電気が流れているかどうかは不明です。


そして、JR東日本のクオリティー、
金網に囲まれた変電設備です。
中の変圧器やカットアウト、碍子がよく見えます。
キュービクルの場合、扉を開かないと中の機器の様子が分からないのですが、
この金網式なら扉を開けなくても機器の様子が分かります。
キュービクルは変電設備に不用意に触らないように出来るメリットの他、
風雨も防げると言うメリットもあるのですが、
鉄板で囲まれているため、機器の異常に気付きにくく、
点検するのにいちいち扉を開けなければならないなどのデメリットもあります。
そのため、最近はポリカーボネイトや硝子に囲まれた、
透明仕様のキュービクルも登場しています。


手前に架空地線以外何も電線を支持していないかご型ビームの架線柱と、
それに登る階段があるのですが、
これは「高所危険体感コーナー」だそうです。
研修センターで「コーナー」とか言うと何だか真剣みが薄れてしまうような気がしますが・・・。


そして、その後には謎の練習用配電線があります。


この配電線は昔の東京電力の装柱になっています。
それは凄く感激なのですが、
なぜここにこの練習用配電線があるのか全く分かりません。
・・・と、言うのは、
1、東邦電気工業は東京電力の配電線工事を請け負っていないのではないか?
2、仮に請け負っていても昔の装柱なので、練習用としては不十分。
うーん・・・。


途中に錆びた変圧器付き配電線柱があります。
いつ設置したのでしょうか?


練習用配電線の高圧線引き通しはすべてピン碍子です。
東京電力配電線の練習だったらクランプ碍子だと思うのですが・・・。


最後は折り返すようにして終わっています。
練習用配電線の電柱は全部で8本です。
引き通し装柱と耐張碍子装柱が4本ずつなのも何か意味があるのかもしれません。

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