
新多摩変電所と西東京変電所9

そんな八王子線の隣で、もう一つの送電線が地中から引き上げられています。

こちらは北八王子線で、
地中引き上げ部のプレートを見ると、
やはり南多摩変電所から出ていることが分かります。

北八王子線は次の2号鉄塔で、
もう一つ下に2回線の送電線を引き上げています。

こちらは長沼線で、
この線も南多摩変電所から出ています。
推測ですが、
八王子線と長沼線はかつて同一の送電線で、
南多摩変電所が出来た事により、両線は同変電所から出ることになったため、
路線が二つに分割されたのだと思います。
そう考えれば、
南多摩変電所からこんな中途な位置まで地中化している理由が分かります。
なお、北八王子線は日野変電所で行き止まりの送電線なので、
長沼線から分岐していたと考えるのが自然です。

ほんの少しだけ北八王子線は長沼線と共架になっていますが・・・、

4号鉄塔で長沼線は南の方に分かれていきます。

北八王子線は次の5号鉄塔で何か地中線を引き下げています。

路線名は北野線で、
この鉄塔から北野変電所まですべて地中の送電線です。
しかし、北野変電所はもっと南にあるので、
長沼線から分岐させた方が良いような・・・。

北八王子線の6号鉄塔はなんだか古めな感じの鉄塔です。
上では東京西線とその共架送電線の由木線、府中線が交差しています。

7号鉄塔でもなにか地中に引き下げています。

アジレントテクノロジー線と書いてあります。
まあ、すぐ後に同名の工場と言うかビルがあるので、
そこに繋がっているのは間違いないでしょう。

一方、北八王子線から分かれた長沼線は次の40号鉄塔で、
下に別の送電線を引き上げています。
鉄塔中間の札を見ると「西平山線」と書いてあります。
下はオリンパスの工場内なので、
引き上げ部の確認が出来ないのですが、
この送電線も南多摩変電所から出ているのだと思います。

そして、90度向きが変わる39号鉄塔を挟み・・・、

次の38号鉄塔で下の西平山線から送電線を分岐し、地中に引き下げています。
この鉄塔のある所はオリンパスの工場敷地内奥なので、
路線名の確認が出来ませんが、
他の工場や配電用変電所に行く送電線を、
道路から離れた特定の工場敷地内で引き下げるとは思えないので、
オリンパスの工場に供給する送電線だと思います。
まあ、仮称としてオリンパス線とでもしましょうか?
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