直流電化線の鉄道変電所

直流電化の鉄道路線はあちこちに鉄道変電所があります。
ここでは4ヶ所だけご紹介します。




先ずはJRの我孫子変電所です。
JR常磐線と成田線に電気を給電しています。
写真は取手線と言うJR送電線を地中に引き込んでいる部分です。
横の影になっているところは変圧器です。


建物の裏手には遮断器と断路器などがいくつかあります。


建物の前にはシリコン整流器があります。
三相交流の電気を直流電気に変えます。


沢山の直流き電線がJR常磐線のき電線に接続されています。
直流電化線の電圧は1500Vと低いため、
大電流を流すためには電線を太くするしかありません。
電線を細くしたい場合は電圧を上げれば良いのですが、
そうするとすべての電車に変圧器を搭載しなければならず車両製造費が嵩んでしまうので、
なかなかそうもいかないようです。
なお、電圧が高くコロナ放電がある交流電化線の方が危険と言うイメージがあると思うのですが、
実は直流電化線の方が大電流が流れているため、
感電するとかなり危険だったりします。


それぞれの直流き電線に該当する路線の札がビーム上に付いています。
き電線は全部で11本あり、
常磐快速下り柏方・常磐快速上り柏方、常磐快速上り取手方、常磐快速下り取手方、
常磐緩行下り柏方・常磐緩行上り柏方、常磐緩行上り取手方、常磐緩行下り取手方、
常磐快速車庫線、常磐緩行車庫線、成田線に分かれています。




JR山手線の変電所です。
後ろの水色と白の縞模様の建物が変電所の建物です。
変圧器などの変電機器はすべて建物内にあります。


直流き電線はJR山手線とJR埼京線のき電線に接続されています。




JRの新座変電所です。
JR武蔵野線に電気を給電しています。


JR新座変電所はJR東日本の送電線から受電していて、
ブッシングを通し、建物内に送電線を引き込んでいます。


道路を挟んだ向かいにあるJR武蔵野線の架線にき電線が接続されています。




こちらは東急東横線の変電所です。
左の鉄塔から変電所の建物に送電線を引き込んでいます。
左の鉄塔は地中から送電線を引き上げているので、
架空送電線は線路の上のこの部分だけです。


変電所の建物です。

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