東京電力・電気の史料館7


送電鉄塔に使われていた、
輸入鉄塔部材です。
色々なメーカがあります。


有間川線は名栗水電の有間水力発電所(現在の飯能市名栗)から、
飯能市の原市場や青梅市の小曽木方面に向かってあった路線だそうです。
有間ダム建設が始まる昭和41年に有間発電所は廃止となりました。
それと同時にこの路線も廃止になっています。
94号は高さからも分かる通り木柱で、
有間川線の大部分が木柱だったそうです。
なお現在、有間ダムは発電を全く行なっていない治水用ダムになっています。
発電所跡はさわらびの湯と言う温泉施設に、
発電所取水跡は有間溪谷観光つり場になっています。
また、名栗水電は飯能市吾野にも発電所がありましたが、
こちらも廃止になっています。


送電線の懸垂碍子です。
右側のヒューレット型はあまり見たことがありません。
「懸垂碍子」とは上から吊るす碍子のことです。
電線は懸垂碍子の一番下で支持します。


他にも懸垂碍子が色々飾られています。
良いですね〜。
その下には猪苗代水力電気の鉄塔札など古い札が沢山飾られています。


碍子型油遮断器です。


こちらは空気遮断器です。
平成6年に製造中止になっていますが、
まだあちこちの変電所で見られます。


これはおなじみのガス遮断器です。
今、遮断器と言ったらこれですね!?


そして、これが・・・、ガス絶縁開閉装置です。
(手前の通路が邪魔ですが・・・。)
ガス絶縁開閉装置は計器用変成器、断路器、遮断器、避雷器などが一体化されています。
高価な装置ですが、これを導入すると変電所がコンパクト化されるので、
ドンドン導入が進んでいます。
これを導入すると電線っ気が無くなるので、
送電ファンにとってはあまり好きな装置ではないのですがね・・・。


水銀整流器です。
電源開発佐久間周波数変換所で使われていました。


GTO変換器です。
交流直流の変換に使われます。
周波数変換所は一旦、交流を直流にするため、
変換器があります。
GTO変換器は次世代のものとして開発が進んでいます。


送電線のV字懸垂碍子(4導体用)です。
近くで見るとその大きさに圧巻されます。
「導体」とは電気の流れる材質(架空送電線で言えば電線)のことで、
4導体とは「4本の電線」と言うことです。


各種スペーサです。
左は8導体のものです。
「スペーサ」とは電線同士の接触を防ぐ金具のことです。

東京電力・電気の史料館8

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