整飾の細則2
4、図名
●a,該当する地図(または地図のページ)の居住地名のうち、
最も有名なものを選びます。
しかし、その地図に適切な居住地名がない場合は、
行政名または有名な山、湖、原、海岸、岬などの名前を使います。
それでも該当する名前がない場合は、隣接した地図に関連した名前を使います。
●b,他の地図(他のページの地図)と同一図名になってしまう場合は、
旧国名などを冠します。
〜例〜
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図名 |
東京都府中市 |
「武蔵府中」 |
広島県府中市 |
「備後府中」 |
●c,図名は該当する地名が消滅しない限り変更しません。
また、「大字○○」が「○○一丁目」になった場合なども変更しません。
5、地図の凡例
凡例とは、該当地図記号が何なのかを説明したものです。
原則、主要記号はすべて表示しますが、
紙面が狭くなる場合は重要度の低いものを省略することができます。
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凡例とはその記号が何を意味するのかを
示したものです。
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6、縮尺
その地図の縮尺にあわせて、
メートルまたはキロメートルで尺度(スケール)を表示します。
7、図法等の説明
国土地理院の地図は、図法、経緯度の目盛、
高さの基準、方位磁針の方位の説明を入れます。
なお、磁針の方位は、磁気測量の結果に基づいて作成した磁気偏角図を使います。
8、図歴
●a,基本測量(最初の測量)の測量年は現地調査をした年(和暦)で表示します。
ただし、数年にわたって調査した場合は、最初の年を入れます。
●b,編集図は編集年を測量年にします。
編集と実測が混ざっている場合は、早い方を採用します。
●c,改めて測量した場合は、最新の改測した測量年を入れます。
●d、修正した場合は、最新の修正した測量年を入れます。
●e,「●c」及び「●d」は、基本測量の測量年のあとに併記します。
9、発行年月日及び著作権表示
発行年月日と著作権所有者兼発行者を表示します。
発行年月日は刊行年月日を使います。
また、「無断転載を禁じます」の表示もします。
10、商品コード
商品コードは日本工業規格(JIS)で決めているJANコードを使います。
11、その他特記事項
その他必要なことは図式規定に基づき適宜表示できます。
12、図郭の延伸
地図を図郭の外に延伸すれば、近接の地図を作る必要がなくなる場合、
図郭を延伸することができます。
また、近接の地図で重複して載せる必要がある場合も図郭を延伸することができます。
なお、延伸の長さは、図式で定められています。
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上の図のように、
図郭のすぐ外に重要な駅などの情報がある場合、
図郭どおりに切ってしまうと、
駅への道などが分かりにくくなります。
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図郭を延伸して駅やその周辺の情報も載せます。
これにより、
図郭外の重要な情報も把握することができます。
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延伸部の端は図郭に平行して切りますが、その部分の図郭は表示しません。
図郭の延伸を行った場合は、整飾を適宜移動することができます。
13、区画変更
岬や島など通常の区画で地図を作成してしまうと、
地図の片方に偏ってしまう場合や、
島の周囲の小島などが図郭外に出てしまう場合は、
区画の変更をすることができます。
なお、区画の移動量はおおむね半図分ですが、
困難な場合は適宜区画を移動できます。
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通常の区画で地図を作ってしまうと、
それぞれの地図に各々の島が
バラバラに掲載されることになります。
しかも、
各々の地図が殆ど海になるので、
無駄な地図作成コストが
かかってしまいます。
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そこで区画を変更し、
各々の島が1地図で収まるようにします。
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14、包括図
小さい離れ小島など、1地図にしてしまうと殆ど海になってしまう場合、
他の区画に別に区切られた図として挿入することが出来ます。
右下の区画は、小さな島1つになってしまいます。
その場合は、近くの陸地にある区画に別に区切られた図として挿入します。
包括図を挿入する図面は、基本的に同緯度、同経度または、
一番近い図面にします。
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