地図記号・建物等〜建物

建物は街の形成をあらわすのに必要不可欠な記号です。
しかし、2万5千分の1地形図はすべての建物を表示することはできないので、
大部分の建物は、街の形状を崩さない程度の総描を行います。
建物は地図製図士の総描のセンスが問われる記号だといえます。



名称 独立建物
記号
適用 それぞれの建物を分けて表示したものを、
独立建物と言います。

建物の短辺が図上0.4ミリ以上のものに使いますが、
必要なものは0.4ミリ以下でも、
0.4ミリとして表示できます。

なお、建物の凹凸は適宜省略して表示します。

短辺が1ミリ未満のものは「小」記号、
それ以上は「大」記号を使います。

また、3階以上の建物は中高層建物の記号を使います。

建物と建物の間は0.2ミリ以上あけて表示します。

名称 総描建物
記号
適用 建物が密集していて、
それぞれ分けて建物を表示することが困難な場合に、
複数の建物をまとめて表示したものを、
総描建物と言います。

記号区分は独立建物と同じです。

なお、市街地周辺や集合住宅団地は、
なるべく総描は行わず、独立建物で表示します。

名称 特殊な建物
記号
適用 格納庫、オリ、温室、畜舎、
壁のない建物、タンクに使います。

タンクの直径が図上1ミリ未満のものは、
記号を塗りつぶします。ただし最小は0.4ミリです。

短辺図上1ミリ未満のものが多数並んでいる場合は、
適宜省略します。

独立建物と接している場合は記号を接して表示します。

地図記号・建物等〜建物記号1

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