地図記号・交通施設〜鉄道

鉄道記号は地図の骨組みと言われるほど重要な記号で、
原則間断させることができません(立体交差等は除く)。
これは、大日本帝国時代、鉄道施設は軍事で最重要の位置づけだったからです。



名称 普通鉄道・JR線
記号
適用
(線路)
普通鉄道は、
鉄道事業法によって運行されている鉄道です。

複線以上と、単線とで記号を区別させます。
また、鉄道の軌道(線路のこと)の中心線と記号が
一致させるようにします。

JR線とJR線以外の普通鉄道が
線路を共用している場合、
主な方を採用します。

図上10センチ未満の専用鉄道(貨物線など)は、
側線記号を使います。
適用
(駅)
駅とは、
旅客駅及び、期間を限って営業する旅客臨時駅を指しま
す。

駅は原則、ホームの図上の大きさ長さと
同じ大きさ長さで表示します。
ただし、ホームが短い場合は、3ミリで表示します。

信号場などでホームがある場合は駅の記号を使います。

駅記号が1ミリ以上で、ホームに屋根がある場合は、
特殊な建物の記号(後述)を使います。

トンネルや地下内の鉄道は、原則すべて表示します。
適用
(側線)
側線とは、常時運行する軌道以外の軌道を指します。

側線が沢山ある場合は、0.3ミリの間隔をあけて、
適宜省略できます。

操車場の軌道は側線記号を使います。

市街地にある側線で、重要でないものは省略できます。
備考 若い世代の方は、
なんでJR線だけ記号が異なるのか
不思議に思う方もいらっしゃるかと思いますが、
これは、かつてJR線が日本国有鉄道と言う、
国が保有して運営している鉄道だったからです。
ただ、将来的には以下の「JR線以外の普通鉄道」
にまとめられると思います。

名称 JR線以外の普通鉄道
記号
適用 記号はJR線と異なりますが、
適用はほぼJR線記号と同じです。

名称 地下鉄・地下式鉄道
記号
(黒と間違いやすいので要注意!)
適用 都市内の地下を走っている鉄道を指します。

地下鉄が地上を走っている区間は、
JR線以外の普通鉄道記号を使います。

地下区間の入り口には坑口記号を使います。

地上の道路記号と重なってしまう部分は、
転位することができます。

都市内で他の黒の記号が多く、
分かりにくい鉄道トンネルは、
この記号を使うことが出来ます。

名称 路面電車
記号
適用 道路上に敷かれた普通鉄道や
特殊軌道(後述)を指します。
なお、複線以上・単線の区別はしません。
適用
(駅)
基本はJR線と同じですが、ホームが短い場合は、
2ミリで表示します。

名称 特殊軌道
記号
適用 普通鉄道以外の、
木材や鉱石などを運搬する鉄道に使います。
適用
(注意)
工場から駅周辺まで敷かれている鉄道のうち、
普通鉄道に接続していないものに
特殊軌道記号を使います。

名称 リフト・ロープウェイ等
記号
適用 ロープウェイ、リフト、ベルトコンベアなどに使います。

往路復路の間の中央の位置にこの記号を表示します。

道路や鉄道と交差する場合は重ねて表示します。
また、道路と同じ経路の場合は、
道路記号の外側に表示します。
追記 「索道」と言う名称が曖昧でわかりにくいため、
平成14年図式改正より「リフト等」に変更されています。

名称 建設中もしくは運行休止中の普通鉄道
記号
適用 建設中の普通鉄道は、
現に建設中で経路が分かるものに使います。

また、休止中の普通鉄道は、
一時的に運行を休止している鉄道です。

名称 鉄道橋・鉄道高架橋
記号
適用 道路橋に準じて適用します。
表示の
注意
JR線以外の普通鉄道記号にある、
ティック(線路に対し直角の短い線)は、
鉄道橋・高架橋部分では表示しません。

名称 鉄道トンネル
記号
適用 道路トンネルに準じて適用します。

名称 雪覆い等
記号
適用 道路の雪覆い等に準じて適用します。

地図記号・交通施設〜水上航路

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