月鏡徒然草・臨時13

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原発技術輸出は断念か/福島第一原発の各炉の状況(2011年7月25日)
 菅首相が原発技術輸出に関しても慎重な発言をするようになりました。
菅首相の「脱・原発」路線では当然のことだと思います。
 これだけの事故を起こしてもなお「日本の原発技術水準は最高だ」と言えるわけが無く、
たとえ、最新の原子炉は安全でも、輸入国にとってはとても信頼に足るものではありません。
 政府、保安院、東電の情報隠蔽体質と財界の利権体質で、
諸外国はかなり日本への原発技術に関する信用を落としてしまいました。
兎に角今は、原発技術輸出を断念し、信頼を取り戻すよう、
事故の収束に只管励むしかないと思います。

 ・・・と、言うわけでいつもの福島第一原発の各炉の状況です。

 3号機は温度の上昇が危惧されていたのですが、窒素注入の効果等で、
ピークに比べると30度近く温度が下がりました。
ただ、1号機の注水量が一時的に下がったり、2号機は若干温度上昇しているので、
楽観は禁物だと言えます。
4号機の使用済み燃料プールにおいては淡水注水に切り替えました。
震災復興で一番見なければいけない場所と人
/怒りをぶつける相手が違うのではないでしょうか?(2011年7月21日)
 なんだか、経団連の米倉会長が夏季フォーラムで、
「菅政権では日本がつぶれる」とか言っているようです。
つくづく人間って勝手な生き物だと思います。
「今まで、その菅政権を支持して絶賛していたのは米倉さん貴方でしょう?」
と言いたいです。
 私の警告している「日本がつぶれる」と言うのは、
「日本と言う国家がつぶれてしまう」と言うことです。
「大手企業がつぶれる」とか「産業の空洞化が進む」とかそんな些細なことではないのです。

 一番我々が見なければいけないのは、被災地と被災者です。
どんな思いで被災者の方が避難所や仮設住宅で暮らしているのか真剣に考えるべきです。
そう考えれば勿論、場当たり的なことばかりする菅首相ではダメだと思いますし、
新自由主義に取り付かれた財界人でもダメなのです。
失われた20年を考えれば、
いきなり政治家や財界人が改心することに到底期待は出来ないのです。

 一方、民主党支持と思われる方(匿名)から、
「政権批判するなら根拠を示せ。それが常識。」とか言うメールが私にありましたが、
少なくとも震災復興と原発事故復旧に対する政権批判に根拠を示す必要性は全く無く、
各紙新聞や各TV局のニュースの報道を見れば、
老若男女誰でも普通にあからさまに分かる事だと思います。分かりませんか?
(新聞は読まない、TVニュースは見ない、
ネットニュースも見ないと言う方なら仕方ありませんが。
それに前から散々言っているように、
このサイトはウィキペディアでは無く、川柳五七の個人サイトです。
ウィキペディアのルールを私に強要する権利はありません。)
 勿論、このメールを出した人にとっては、
熱烈に支持している民主党の菅政権の不甲斐なさに苛立ちを感じている中、
あまりにも的をついている私の意見に憤りを感じ、
八つ当たりしたくなる気持ちは分からなくもないのですが、
その怒りを私に向けるのは間違いです。
(支持している政党ならその政治家に意見を言うか、個人献金をするべきだと思います。)
 また、私が直接「脱・原発を支持していない」ことに腹をお立てになっているのなら、
誤解としか言いようがありません。
前にも書きましたが、私は原発推進論者でも原発廃止論者でもありません。
ただ、現実的に考えていきなりの原発全廃は不可能だと言っているのです。
次世代クリーンエネルギーの開発と実用化は今すぐに出来ないのです。
それは分かっていただきたいと思います。
脱・原発は長期的に見れば不可能ではない。(2011年7月17日)
 菅首相が唐突に「脱・原発宣言」をした後、批判が高まるや否や、
「私的な希望だ。」と言い訳をしだしました。
いつものことなので、「またか」と言う程度のことです。

 それは置いておいて、原発をなくす事に財界はやたら反対しているのですが、
これは、原発利権と企業の自家発電の売り惜しみ、電気料金値上げなどが主な理由です。
 しかし、実は東京電力管内で見れば、
過去に柏崎刈羽原発の7基821.2万kw分が
稼働していなくても夏を乗り切っている年があります。
 現在は、福島第一第二と、柏崎刈羽の2〜4号機の1239.6万kw分が稼働していません。
その状態でギリギリの綱渡りで、若干節電が必要になる程度なことから、
実際、東京電力で見れば、全原子力発電の最大出力1730.8万kwのうち、
500万kw分の出力だと余裕の無い状態で、
800万kw分の出力なら十分と言う事になります。
つまり、原子力を他のエネルギーに変えるのは何も1730.8万kw分必要でなく、
700〜800万kwで良いのです。
 そう考えると、「脱・原発」は短期的には無理ですが、長期的に見れば十分可能と言えます。
先ず、最大出力80万kw以上の揚水式発電所ですが、
栃木、群馬、山梨の各県でそれぞれあと1ヶ所は造る余裕があります。
既存のダムを改築利用すれば、建設費は安くて済みます。
10万〜50万kwなら埼玉や神奈川でも1ヶ所造れます。
かなり少なく見積もっても、250万kw分はそれで確保できます。
 火力発電所もコンバインドサイクルに改築すれば、3〜10%以上熱効率が上がります。
すべてコンバインドサイクルにすれば、最低でも600万kw増強出来ます。
 つまり、これだけで原発の穴埋めが出来るのです。後は余裕分として、風力、地熱、太陽光、
潮汐の各発電を造れば良いのです。
 東京電力管内で紹介しましたが、他の電力会社もほぼ同じだと言えます。
・・・と、言うより、東京電力が一番原発依存度が高い電力会社なので、
他の電力会社はもっとハードルが低くなります。

 ただ、これは今の政府菅内閣では全く進展しないと思います。
菅政権の次の政権に期待するところです。

〜〜〜〜〜
 余談ですが、火力発電所の主流燃料である天然ガスは、
日本近海でも採取出来るようです。
ただ、財界の原発利権や政治的かつ国際的問題などが絡み合っているため、
まともに開発しようとしていないだけです。
本当に新自由主義の妄想に取り付かれている財界人は早く外国に出て行って貰いたいです。
安全発電への「脱・原発宣言」は危険発電へ進む可能性も?
&産業の空洞化は財界の方便でしかない。(2011年7月15日)
 菅首相が「脱・原発宣言」をしました。
「脱・原発」を宣言するのは良いのですが、閣僚、関係各者とちゃんと話し合ったのですか?
そして、脱・原発、次世代エネルギー発電の具体的なビジョンはあるのですか?
 ・・・、菅首相の場当たり的思い付きは毎度のことなので、もう慣れたと言うか、
まともに聞くのも馬鹿らしいので聞き流しています。
(今年ほど日本国民が「場当たり」と言う言葉を使った年はないと思います。)
 ただ、今回の菅首相の「脱・原発宣言」にはひとつだけ伏線があります。
前回の日記で書いた、ソフトバンクの孫社長です。
ソフトバンクの孫社長は菅首相を持ち上げて次世代エネルギーの利権を握ろうとしています。
それだけならまだ良いのですが、その根底にある真意がかなり危険なのです。
つまり、菅首相も孫社長も見ている目の視線は日本ではないのです。
このことは主要メディアでは全く語られていません。
勿論、裏付けが不十分と言う事もあるのですが、
ある程度予防線は張っておいたほうが良いと思います。

 そして、そんな中各メディアは
「円高の中、電力不足と料金値上げの懸念で日本の企業が外国に行ってしまい、
産業の空洞化が進んでいる。」
と連呼しています。
 幼稚と言うか何と言うか、それで騙される人はかなり情報弱者と言わざるを得ません
電気料金が上がるからとか、放射性物質で汚染されているからとか、電力不足だからとか、
円高になったからとか、菅首相が場当たり的だからとかで、
外国移転を決めても、実際は計画から資金の調達、工場の建設、現地の労働者の雇用など、
震災から(最長でも)4ヶ月程度の時間で出来る事ではありません。
何が言いたいのかと言うと、外国に出て行く企業は震災とか原発事故とか円高とか関係なく、
もう随分前から外国へ出て行くことを考えていたのです。
つまり、産業の空洞化は震災や原発事故になんら接点も無く、
最初から財界の利権維持のために用意された方便なのです。
 前にも書きましたが、外国に行きたい企業はさっさと行けばよいと思います。
無理に日本に引きとめても日本人労働者を雇用するつもりはさらさらなく、
外国の安い賃金で済む労働者を受け入れるだけです。
そうすると、外国人犯罪など治安が悪化するだけです。
つまり、そんな企業を日本に留まらせる事自体、日本を悪くするだけなのです。
膿は吐き出して、日本のために留まろうと一生懸命な企業を支援するべきだと思います。
新しい日本を構築するためには、日本のために頑張っているところを助けるべきです。
4ヶ月過ぎても見えない復興/福島第一原発各炉の状況(2011年7月13日)
 東北地方太平洋沖地震から4ヶ月が経過しました。
今までに無い巨大な地震だったとは言え、
その後の復興があまりにも遅くて酷すぎるし、「人間の醜悪さ」まで感じてしまいます。
まだ、阪神・淡路大震災の時の方が復興に関してはマシでしたし、
それより前の大地震はもっと復興が早く、
人々の絆も深く、本当に国が一つになっていました。
 なんで日本はこうなってしまったのか?
私はどう考えても、アメリカに媚を売る新自由主義が原因だと言わざるを得ません。
新自由主義に汚染された財界、メディア、学者が自身の利権や保身ばかり考えて、
被災地や被災者のことを全く考えていないからです。
被災地や被災者のことなど眼中になければ、
復興させようとする気も当然起きる筈がありません
財界の連中は自身の会社だけ護れれば良いと思っているのです。
 そんな腐敗財界の考えを教えているのが、松下政経塾です
ここを出た政治家は「新自由主義教」の信者のように同じような事ばかり言います。
宮城県の村井知事もここを出ているので、
馬鹿の一つ覚えのような提案しか出来ないのです。
村井知事は前知事がもっと酷かったのでマシに見られているようですが、
村井知事も同じ穴の狢です。彼は宮城県や企業のためなら国はもとより、
被災者のこともどうでも良いと考えているのです。

 そして、そんな社会の悪い流れに輪をかけて馬鹿な首相が暴走してしまい、
利権と名誉と支持率とが渦巻く混沌とした政界になってしまいました。
 日本は先進国で唯一、菅直人と言う「独裁者が政治を行なう」と言う、
最大不幸の独裁国家になってしまったのです。
ただ、「独裁者」と言ってもヒトラーやムッソリーニ、最近ではカダフィのようにカリスマもなければ、
強い信念もなく、場当たり的な対応ばかりしていると言うタチの悪い独裁者です。
これでは、日本国中が混乱し、復興もままならなくなるわけです。

 一方、原発に関しては国民の信頼を取り戻すのがかなり難しくなってしまいました
福島第一原発の事故は初動で間違えなければ、「津波による天災」で済んでいたのです。
それを政府菅内閣と東京電力が判断を誤ったため、
人災と言うものがその上に重なってしまいました。
 その後の政府菅内閣、保安院、東京電力の原発事故隠蔽体質、
菅首相の場当たり的思いつきによる浜岡原発の停止や各地原発再稼働のための耐久性試験、
九州電力の組織がらみの原発再稼働やらせメール問題と、
国民の不信感を増大することばかり起きてしまいました。
最近は放射性セシウムが混ざった飼料を与えた牛が国内各地に流通されてしまい、
人々の命の保障さえも出来ない状態になってしまいました。

 そんな中、ソフトバンクの孫社長はメガソーラー発電事業を考えているようです。
私は1企業の私財で行なう分には特に反対はしませんが、
不採算事業になるのはほぼ確実だと思います。
太陽光発電は高いコストの割りに発電量が少ないからです。
おそらく、孫社長は太陽光発電の技術的不完全さに気付いていないのかもしれません。
つまり、孫社長は発電に関してド素人なのです。
 メガソーラー発電事業で失敗すれば、本業の通信事業も危うくなります。
だからと言って「やーめた。」と言って簡単に投げ出せば、電力不足に陥ってしまい、
安定供給どころではなくなってしまうので、そう簡単に撤退も出来なくなると思います。
(まあ、私は個人的にスパム送信者を擁護する悪質企業のソフトバンクは、
倒産しても良いと思っていますが。)
 以下は福島第一原発の各炉の状況です。
循環冷却システムは完成しましたが、状況的には殆ど変化が無く、
安定冷温停止はまだまだ先になりそうです。

 放射線量に関しては微減か横ばい状態になっています。
ヨウ素は殆ど安定物質に変わったので、メディアでも騒がれなくなりましたが、
半減期の長いセシウムに関してはまだまだ放射線を出し続けているので、
予断は許せない状況です。
失われた原発の信頼性(2011年7月8日)
 菅首相が原発の耐久性試験をするという方針をいきなり示しました。
いつもの「場当たり的な思いつき」だとは思いますが、
菅首相の原発に関する政策は一貫性が全くなく、国民を無駄に不安にさせるだけです。
 危険前提なら危険前提で押し通して政策を行なえば良いのですが、
一方で、「浜岡以外は安全だ。」とか、
「原発推進は今後も続ける。」とか矛盾する事を平気で言っています。
つまり、菅首相は原発に関して危険認識も安全認識もなく、
ただ国民に受けることさえすればよいと考えているだけなのです。
しかし、こんなことを菅首相が続ければ、
原発推進派も原発廃止派も怒りが爆発すると思います。
 
 そんな中、九州電力の玄海原子力発電所の再稼働を巡って、
九州電力職員のやらせがあったと言うニュースが流れました。
 九州電力自体、原子力発電の再稼働の遅れによる損失が頭を過ぎったのと同時に、
原発再稼働を巡っては財界やメディアの強い圧力があり、
「なんとしても再稼働させなければならない」
と言う焦りからこのような行動をとってしまったのだと思います。

 上記2点のことから、
原子力発電を再稼働させる道理が完全に失われてしまったということが言えます。
それとともに、政官財報学の原発に対する癒着利権構造があらわになりました。
こんな信頼性を崩すようなことを続けるのなら、原子力発電はやめた方がよいと思いますし、
次世代クリーンエネルギーを進めた方がよいと思います。
 財界は只管「電気料金値上げ反対」を言っています。
しかし、「法人税減税のための消費税増税」を推進するために、
国民に「社会保障のため」と嘘を言って負担を押し付ける財界が、
電気料金の値上げに反対する資格は全くないと思います。
 動物、植物すべての生命がかかっていることなのに、
自分勝手な主張をする財界、メディア、学者には人間としてのモラルが全く無く、
すべての動物以下の存在でしかないと思います。
このような腐った考えの連中は今回の震災を期に徹底的に排除しなければならないと思います。
松本復興相辞任(2011年7月6日)
 松本復興相が問題発言をしたということで復興相を辞任しました。
 松本氏は岩手県の達増知事に対し、「知恵を出さなければ国は助けない」、
「九州人なのでどこの県の何市か分からない。」と発言し、
宮城県の村井知事に対し、「漁業改革の意見集約をしろ。」、
「自分が部屋に入ってから客を呼べ。」と発言しました。
何れも前者に関しては最もな意見で、特に問題発言でもなんでもないのですが、
言い方に問題があり、かなり高圧的だと見られても仕方ないと思います。
 後者に関しては自身の立場を誤認しているし、被災者の感情を逆なでする発言だと思います。
九州人だから「熱い」と言う言い訳は通用しないと思います。
 しかし、一番の問題は松本氏のやる気の問題です。
彼は2010年の総所得が7000万円(うち給与所得が3000万円強)を超えています。
7000万円の収入を一般の労働者が得るのには少なくとも10年以上かかります。
一般労働者の仕事量の比率で換算すれば、
松本氏は過労死するくらい働かなければならない計算になります。
 それなのに、菅首相に否定的だとは言え、
やる気のない態度をとるのは非常に腹立たしいものがあります。
総所得のうち、
給与所得に関しては復興のためにほぼ全額返納して責任をとるべきだと思います。
こんなやる気の無い閣僚のために国民の税金を使う必要は全くないと思います。

 松本復興相の辞任で菅内閣はかなり不安定になり、
国民もメディアも先行き予測不能な状態になりました。
あまりにも政治が停滞して復興が遅れるのなら、早々に菅首相は退陣するか、
解散総選挙をするべきだと思います。
日本国民が幸せになるためには、脱・新自由主義が必要
/循環冷却システムの改良(2011年7月3日)
 先週は多忙のため更新が間延びしてしまいましたが、
特に1週間で大きな動きはありませんでした。
 菅首相はプチ内閣改造を行い、自民党の浜田氏を引き抜いて総務政務官を任命し、
国民新党の亀井氏を特別補佐官にしました。
 私はこの改造は不完全とは言え、
一応「震災復興の意気込み」はそこそこ感じられる人事だと思います。
 ただ、菅首相が「震災復興には亀井氏が必要」だと言う事に
気付くのがあまりにも遅すぎですし、
亀井氏も菅首相に手を差し伸べるのが遅すぎです。
 内閣不信任案否決茶番劇の前に菅首相は従来の構造改革路線を捨てて、
亀井氏に頼れば、震災復興はもっと早く進んだ筈です。
 今更の意気込みでは、民主党内でも白けムードが漂うだけです。

 財界やメディアは懲りずにTPP参加、法人税減税と共に、
電力料金値上げ反対を言っています。
 財界やメディアは自己中心的で、
被災地や被災者の事を全然考えていない事が分かります。
 「高い法人税の中、電力料金値上げをすると、
国内企業が外国に拠点を移してしまう」とか言っていますが、
外国に移転したければ移転すれば良いと思います。
 こんな企業が日本に留まっても、
TPP参加により、安い賃金の外国人労働者をどんどん受け入れるので、
日本人労働者の賃金アップや雇用が改善されることは先ずありません。
 こんな日本をダメにするだけの斜陽産業企業など、
外国にどんどん出て行ってもらいたいと思います。
そんな企業は放っておいて、国内で頑張っている成長産業に政府は力を入れるべきです。

 楽天の三木谷社長が経団連を「時代遅れで閉鎖的。」と批判しました。
三木谷氏の個人的なことは兎も角、
確かに経団連や経済同友会の連中は「井の中の蛙大海を知らず。」の状態で、
若者たちには「外向きになれ」とか言いながら、
自分たちは若者たちよりも「内向き」な考えを持っています。
 それは、2008年に世界のグローバル化の流れが終わったのに、
未だにグローバル化が続いていると思っていることなどから分かります。
まあ、経団連も経済同友会も年寄りの座談会状態なので、仕方ない面もあると思います。
しかし、だからこそ、
こんな時代遅れの団体の言う事を政府が聞くのは日本の将来のためによくないのです。 
 福島第一原発の方は、状況的には前回と全く変化はなく、
3号機の温度が未だに下がっていない状況です。

 循環冷却システムは一度再稼働したのですが、
真水を足す所で水漏れのトラブルが発生し、再び停止しました。
これは、ろ過水タンクから送る真水と、
処理施設で処理した汚染水の流量が異なるために起きたものです。
 そのため、タンクを新設し、処理水と真水を一元化して注水する方式に変更しました。
〜〜〜〜〜
 平面図を見て分かる通り、
既存施設や今まで仮設した施設を突貫工事で繋げたシステムなので、
思わず諸外国の方々は「Why?」と言ってしまうような大迂回の流水経路になっています。
当然配管の長さが長くなるので、
配管の接続不良によるトラブルが起きやすいと言わざるを得ません。
 初めてのこととは言え、大きなミスをしてしまうと高濃度汚染水が漏れてしまうと言う、
重大事故に繋がってしまうので、慎重に運用していただくことを願うばかりです。
なかなかうまくいかない循環冷却システム(2011年6月25日)
 17日に試験稼働し、
今頃本稼働している筈だった循環冷却システムが上手くいっていないようです。
この循環冷却システムの本稼働の遅れが1週間になるので、
本稼働後、劇的な効果の改善が無い場合、行程表の見直しも必要かもしれません。
 ただ、23日に試験稼働を再開したところ、セシウムが10分の1程度に減ったようです。
 一方、シルトフェンス内の海水浄化システムは、
最初こそセシウムが劇的に減ったのですが、その後のデータを見た限り、
目立った効果が見られません。

 原子炉格納容器や圧力容器から地下階や地下坑に漏れ出た水は、
全部集中廃棄物処理施設に持っていって処理する予定だったのですが、
予想以上に水の漏れが多いので、これを断念し、漏れ出た水を再生し、
再び冷却に使う循環冷却システムに方針を変更しました。
 ただ、この計画はつけ焼刃的で、うまくいく保証はありませんでした。
 循環冷却システムを構成する各セクションは、
異なる国の異なるメーカーのものを組み合わせていて互換性が殆ど無いため、
一つのセクションがトラブると、循環システム自体が稼働しないことになってしまいます
(しかしまあ、アメリカ製やフランス製の装置に頼る事自体情けない話で、
これでよく「日本の原発は世界一安全だ。」なんていけしゃあしゃあと言えたものです。)
 今回の主なトラブルは、アメリカ製のセシウム吸収装置が原因のようです。
セシウム吸収装置は塩水(海水)だと上手く処理がいかないようです。
そのため、処理時間が遅くなり、
全体の処理も予定より進まないと言う状況になってしまいました。
 水の注入量が処理量より多ければ、地下階や地下坑の汚染水は増えていきますし、
完全に循環システムが完成して散水機での水注入を停止しても、
循環システムから注入出来る水の量が少なくなれば、
再び温度上昇の危険が出てきます。
 結局、セシウム吸収装置に入る前に塩分除去装置を設けてから再稼働をしました。
ただ、現段階ではこの塩分除去装置は完全な状態ではないそうです。
完全に循環システムが出来るまで、綱渡り状態が続くと思います。

 ・・・、こんな一進一退の緊迫した状況が続いている中、
原子力安全・保安院の西山審議官が不倫行為をしていたと言う、
信じられない情報が流れています。
勿論、原発処理が大変でフラストレーションが溜まるのは分かるのですが、
奥さんがいるというのに不埒な行為をしているとは「人としてどうか」と思います。
 避難所生活を強いられている福島第一原発周辺の住民や、
現場で原発事故収束作業をしている人たちのことを考えれば、
自分がどういう行動をとるべきか分かる筈です。

月鏡徒然草・臨時12

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