
月鏡徒然草・25年02月
過度なネット内の右傾化左傾化/敬遠される長尺動画(2025年02月24日) |
兵庫県知事選挙の問題がどんどん悪化しています。
日本維新の会の増山誠氏(増山氏は現・離党届提出済み)ら3人が、
「亡くなられた竹内英明県議を黒幕だ」とする内容の文書を、
選挙期間中にもかかわらず、
「NHKから国民を守る党の立花孝志執行猶予犯罪者に渡した」という事実が発覚しました。
これは重大なコンプライアンス違反で、
立花氏による2馬力選挙に大きく寄与させたゆゆしき事態です。
増山氏はこんなことをしたにもかかわらず、
未だに「立花氏はデマを言っていない」と主張しています。
これはなんでしょうか?
なんで増山氏はそんなに立花氏につきたがるのでしょうか?
考えられるのは、立花氏は「人たらし」なところがあるので、
のせられてしまったとしか考えられません。
日本維新の会は「維新」とは言っていますが、
地方自治は兎も角、
党是としてはどちらかというと保守に当たります。
それに対し、NHKから国民を守る党や立花氏は極左勢力です。
だから、彼とその取り巻きは、
革新を進め、保守的なことを否定するのです。
10年位まではネトウヨという言葉が出たほど、
極右(保守)勢力がネット内で蔓延っていたのですが、
現在は逆に極左(革新)勢力がネット内を牛耳っています。
10年位前に保守勢力がネット内で多かったのは、
有権者が民主党政権の傷跡を覚えていたからです。
しかし、最近は故・安倍晋三元首相の襲撃事件による殺害や、
自民党を中心にした「政治とカネ」問題が相次いだため、
立花氏などの革新層がそれにつけ込んで入り込み、
一気に革新の流れになってしまいました。
中には10年前に「保守」を支持していた学者などが、
今ではネット内の空気に合わせて、
「革新」に寝返っているものも多数見受けられます。
私としてはいつもこの日記で書いている通り、
今でも「保守」で変わっておりません。
しかし、「ただ、ネット内で他人を否定して優越感を感じたい」という、
自己肯定感の低い人間が、
簡単に寝返っています。
簡単に斎藤元彦知事に寝返った兵庫県議たちや、
東国原英夫(そのまんま東)氏を見れば一目瞭然です。
つまり、こういった者達には信念が無いのです。
右にしろ左にしろ、
「極」が付くほど極端なのは支持するべきではありません。
過度に革新に走る者、過度に保守に走る者どちらも頭が悪いのです。
「革新は天才、保守は古くさくて頭が悪い。」
とか言っている専門家などの発言も気をつけた方が良いです。
知らないうちに極左思想に嵌まり、
国が崩壊することに繋がります。
国が崩壊すると、我々日本国民だった者は確実に不幸せになります。
もっと危機感を持って考えるべきだと思います。
〜〜〜〜〜
次の話題ですが、
ユーチューバーマネジメント会社であるUUUM株式会社が上場廃止になりました。
フリークアウト・ホールディングスによる株式公開買い付けによるものですが、
だいぶUUUM側の収益が落ちていたようです。
最近は広告収入が落ちていただけで無く、
ショート動画の流行、所属ユーチューバーとの契約変更も響いたようです。
UUUMのユーチューバーとの契約はどういうものかは分かりませんが、
前2つに関しては時代の流れ上、仕方ないものだと思います。
ユーチューブの広告収入が落ちる理由は以前書きましたが、
1,ユーチューブ自体の視聴者数の減少
2,ユーチューブに動画公開するユーザーの増加
3,そもそもユーチューブの広告効果が薄い
が挙げられます。
1に関してはティックトックなどに流れたり、
ユーチューバーやユーチューブの動画コンテンツに飽きが来ているが原因です。
2は動画を公開するユーザーが増えれば、
視聴者が分散し、広告単価が下がるのは当然です。
更に最近は有名タレントなどの参入で余計アクセスが偏り、
従来のユーチューバーや、
新規一般ユーチューバーのアクセスが伸び悩む結果となっています。
3に関してはいつも言っているのですが、
ストリーミング広告は全く効果が無いので止めた方が良いです。
私の場合、バナー広告で何か商品、サービスを購入したことはあるのですが、
ストリーミング広告を見て何か商品、サービスを購入したことはありません。
動画の最初や途中で不用意に広告動画が挟まるため、
不快感から大抵スキップしてしまい、
まともに見ていません。
こういう広告で効果があるのは高齢者なのですが、
高齢者はあまりユーチューブを見ません。
(だから高齢者視聴率が高いBSなどで健康食品のCMなどを盛んにやる。)
若者至ってはストリーミング広告より、
インフルエンサーなどのPR広告、ステルス広告で購入していることが多いです。
中にはストリーミング広告をやめて
サブスクリプションにした方が良いと言うIT専門家もいます。
結構、「サブスク」の言葉で騙されているネット民が多いのですが、
実質、ユーチューブのNHK化と言うことになります。
つまり、ユーチューブと配信契約を結んで定期的に受信料を払うことになるのです。
NHKの受信料徴収制度を否定するのなら、
ネット等のサブスクリプションサービスも否定するべきなのです。
一般ネット民も会社(かなり大手の企業)も
サブスクリプションという言葉の意味を知らないで使っている節があります。
「最近出た横文字だから」と言って意味も分からず使っていると、
何れ、詐欺などに騙されることになります。
そして、ショート動画の台頭に関してですが、
心理学者やITジャーナリスト、言語学者などは、
人間の考える力(思考能力)が低下すると、
本などの長い文章からSNSの短い文章、
そして、動画にシフトし、更に悪化すると、
長い動画さえも見ることが億劫になり、
ショート動画ばかり見るようになる傾向があるようです。
そういった場合、何れの専門家、学者共に、
「ショート動画や動画のさわりだけを見て物事を知った気になってしまう」
危険性があると危惧しています。
結構、現代人はこれに陥っている人が多く、
私のサイトのアクセス傾向を見てもそれが顕著に出ています。
これに陥るとだんだん物を深く考えることができなくなり、
弁護士の話を聞いただけで、
「自分は司法試験に合格できる」
という根拠の無い、全くもって非合理的な考え(痛い考え)をしてしまうのです。
とは言え、ショート動画が台頭するのには訳があり、
私もショート動画を見ることが多くなっています。
勿論、長尺動画でも素晴らしく内容の濃い動画もあるのですが、
時間をかけて動画を見たのに全く内容の薄い動画が最近多いからです。
長尺動画で特に内容を薄く感じるのは、以下の通りです。
1,ちょっと調べれば簡単に分かる内容の動画
2,投稿主の宣伝ばかり、または、冒頭でいきなり宣伝
3,「つかみ」の為にうだうだとやるギャグや掛け合い
4,同じ規格、企画の販売動画コンテンツの垂れ流し
5,同じ内容を同じ動画内で3回以上繰り返して言う
2や3などは殆どそればかりで、やっと本題に入ったら、
僅かでおしまいだったことも多々あります。
特に3などはプロのお笑い芸人がやっているわけでは無いので、
大抵、つまらなくて「クスり」とも笑えません。
4に関しては本当最近多くて、イライラします。
適度に表示解除を行って「オススメ動画」に出ないようにさせているのですが、
そういった動画はアクセスがそこそこ多いのか、
どうしても表示されてしまいます。
昔からの「ゆっくり魔理沙とゆっくり麗夢」、ずんだもん、
四国めたん、結月ゆかりの販売動画もいい加減にしてくれと言いたいです。
最近、特に目立つのが、ボイスボックスの青山龍星のやつです。
男性の声で「なんとかの人はなんとかです。」と言うのを永遠に繰り返すアレです。
(BGMも毎回同じ、イラストもいらすとやの流用でなんのひねりもない低レベル動画)
最近はショート動画にも進出しているので、
何れショート動画も廃れていくと思います。
また、4関連で昨今問題になっているのが切り抜き動画で、
特に政治関係の切り抜き動画です。
切り抜き次第や時期次第では、
世論誘導や公職選挙法違反に繋がりかねないので、
これは規制していかないと危険だと思います。
(テレビなどの切り抜き編集による世論誘導問題は確かに問題ですが、
ユーチューブなどでも普通に行われています。)
更に、アニメや映画などを高速再生させたものを公開していることもあります。
これは高速再生なので音声フィルターに引っかからない上に、
ダウンロードして低速再生すれば普通に見られてしまいます。
しかしこれは著作権侵害に抵触する可能性があります。
5は結構、配信者も意識せずにやってしまっているようです。
この前見た動画では、経営コンサルタントの女性(30歳代?)が、
やたら同じ事を繰り返して言っていました。
最初、私は視聴者に要点を繰り返して分かりやすくしているのかと思っていたのですが、
さすがにしつこすぎるので、
この人固有の精神疾患が原因かと思われます。
それよりも、「それでよく経営コンサルタントが出来るな」と言いたいです。
このように、長尺動画が敬遠される理由は、
単に思考能力の低下ばかりではないのです。
10分程度の動画だと、1時間に4〜6動画しか見ることが出来ません。
動画制作者も、
視聴者の貴重な時間を使わせて貰っていることを認識する必要があると思います。
★リバエコの話題49★小川凌被告と暇空茜氏の共通点(2025年02月11日) |
久しぶりにリバーズエコ代表取締役社長の小川凌被告の件ですが、
この間も特に大したことはありませんでした。
主な動きは、
○元・ユーチューバー、赤木レイア氏との安否確認の件
○中小出版社代表(N氏)とのトラブル
○イラストレーター・暇空茜氏とのトラブル
○批判者が小川被告の元に行って謝罪
○旧・小田家の珍事28番氏の開示成功?
・・・くらいです。
最後を除いて全部小川被告の、
虚言、口から出任せ、自作自演や仕込み、話の盛りすぎばかりです。
こんなことしてまで承認欲求充足と、
スーパーチャットの収益増加をさせたいのでしょうか?
最後に述べる暇空氏共々、
コンテンツとして末期症状(オワコン)なのだと思います。
先ず、赤木レイア氏の件は、
連絡して無事だったらそれでいいじゃないですか?
何でしつこく連絡を取ろうとするのですか?
「2024年末に復帰する」と言ったのに、
復帰しなくて批判者から馬鹿にされたからムキになったのでしょうか?
赤木氏だって都合があるので、
公言した通りにならないことは多々あります。
しかも、レターパックプラスの送りつけで安否確認・・・って、
貴方自身、送りつけの被害で困っていたのではないのでしょうか?
(郵便屋さんの私としてはレターパックを使ってくれて大いに結構ですが・・・。)
貴方のダブルスタンダードには辟易します。
赤木氏は小川被告からの送りつけでかなり迷惑だったと思います。
次、出版社代表N氏とのトラブルはいつものあれでしょ?
どこかの電子タバコ販売業社代表と同じく、
適当にネットサーフィンしていた時、
適当に見つけた名前を「開示に成功した」として公表しただけでしょう?
(おそらく、「暇空茜」関係の検索で抜いたのだと思われます。)
大体、どの法人も法人代表の本名はその企業サイトに載っているので、
小川被告のこの公表は全く信憑性がありません。
小川被告にとっては、
中小出版社(私自身初めて聞いた出版社だし・・・。)だし、
代表に知られることは無いかと楽観していたのだと思います。
今回、たまたま批判者が通報したのか、
出版社代表の耳に入って拗れ、
結局、その出版社代表も「カイワイ」の一人になってしまいました。
(まさかの事態に弱腰になったのか、
小川被告はこの出版社代表に特に反撃をしていません。)
その出版社代表が言っていたのですが、
貴方の言う「カイワイ」は貴方自身が作っているのです。
で、この出版社代表もユーチューブで小川被告の件を挙げているのですが、
昔の経緯を知らないため、
聞きかじりで結構間違った情報を流しているところがあります。
放送する際はちゃんと精査していただきたいと思います。
なお、N氏は小川被告の動画タイトルを褒めていましたが、
彼は批判者の言ったことをオウム返しにして題名にしているだけなので、
小川被告に「文才」がある訳ではありません。
そこのところも勘違いしないで欲しいと思います。
次、小川被告批判者の一人が小川被告の元に行って謝罪した件ですが、
これも批判者は概ね「仕込み」だと判断しています。
仮に本当だとしても、
「SNSトラブルによる北海道の女子高生吊り橋転落事件」の項で言ったとおり、
ネットでのトラブルにおいて、
トラブル相手方から呼び出されたとしても、
実際にオフラインでトラブル相手方に会ってはいけません。
(相手の方から来た場合は速やかに警察に通報します。)
会うとしても、正当な手続きの元、
弁護士等と共に裁判所など公的な場で会うだけに留めます
これは、オフラインで会うと、暴行などの被害を受けたり、
「誠意を見せろ」とか言って示談金目的の金銭要求(恐喝)をされるからです。
小川被告においては、実際にトラブル相手方の家に行って、
恐喝行為を行っているので、尚更です。
まあ、謝罪した批判者とやらも、謝罪なのにジャージ(スウェット)姿だし、
そもそも小川被告に何で謝る必要があるのか全く分からないので、
仕込みの可能性はかなり高いのですが・・・。
旧・小田家の珍事28番氏の件は当人が言っているので、
間違いないかと思います。
ただ、この人物は小川被告が唯一開示が出来る可能性のある人物なので、
今更の感じがしますし、
旧・小田家の珍事28番氏は動画収入を得ていないと思われるので、
いいところ、ユーチューブを運営する親元のグーグル側から、
小川被告側にアカウント情報を提供しただけだと思われます。
なお、小川被告はこの旧・小田家の珍事28番氏に後ろめたいことがあるので、
この件に関して閉口しています。
(本来だったら真っ先にライブで言うと思うし・・・。)
最後に暇空茜氏との件ですが、
これが今回の本題です。
批判者の方々は暇空氏の方が圧倒的に力があるユーチューバーで、
小川被告が強気に出られないと仰っていますが、
私が見た限り、どっちもどっち、五十歩百歩で、
動画コンテンツしてはどちらもオワコン化しています。
違いは知名度の差だけだと思います。
それでも、暇空氏のライブ等の再生数は4万人前後で、
知名度の割には再生数が少ないです。
暇空氏はイラストレーターとしては優秀で、
私もこの方が駆け出しだった頃は応援していました。
(かなり大昔のことですが・・・。)
ただ、ユーチューバーとしてははっきり言って三流以下で、
配信内容も小川被告と大差がなく、
「やれ、誰々を開示する!!」
「誰々を訴える!!」
「●●ガーッ!!」
の内容ばかりで、本業に関してのコンテンツは殆どありません。
(しかもこの方、同じ配信で同じ事を何回も繰り返して言う癖があります。)
また、暇空氏は反フェミニストを掲げていますが、
具体的な理念や思想などは殆ど述べていません。
小川被告も暇空氏も何でそういった配信になってしまうのかというと、
二人ともそういった配信で一度成功しているからです。
小川被告はゆたぼん氏とやさぐれメタル氏叩き、
暇空氏はColabo問題で反フェミニストを掲げて大きく支持者を増やしました。
一方で、それ以外のコンテンツでは全くアクセスが稼げないので、
結局二人ともそれだけで突き進む結果となってしまいました。
こういったコンテンツは最初、
カリスマ性から多くの視聴者の心を掴むので、爆発的に支持者が増えていきます。
(私もその一人ですが・・・。)
しかし、それ以外のコンテンツでの伸びが無いと、
結局、同じ内容の配信を繰り返すことになり、
だんだんと飽きられてしまいます。
そして、徐々に支持者が離れていくのです。
勿論、マンネリでもその安定したマンネリ感が支持される例もあるのですが、
他人の悪口を言ったり、他人に罵詈雑言を浴びせかける内容は、
だんだん嫌気が差して離れていってしまいます。
この際の対応が配信者の能力を二分するのですが、
どちらも離れていった者を敵扱いする方式を採りました。
これがユーチューバーとして三流以下という所以です。
こうすることにより、
敵が更に増えて配信者としてのイメージがどんどん悪くなってしまいます。
二人とも「敵もアクセスのうち=金づる」と考えているのが丸見えなのですが、
敵を増やすことは最終的に、
悲惨な結末を迎えることになります。
これはネットでもリアルでもふり戻しの原理が働くからです。
暇空氏で言えば、
最初は「Colaboやフェミニストはおかしい。暇空氏が正しい」というネット世論でも、
「暇空氏はおかしい。Colaboやフェミニストが正しい。」
という流れに変わることが容易にあります。
これは兵庫県知事の斎藤元彦氏の一件で如実に出ています。
(斎藤知事おかしい→斎藤知事は被害者→斎藤知事おかしいと言う流れ。)
悲しきかな、二人とも配信者としての実力が無いため、
一度、そういった流れになると、戻すことが困難になってしまうのです。
二人ともそこのところは一応の危機感は持っていて、
小川被告はゲームプレイ実況配信やリサイクル、プロレスの話題に振ったり、
暇空氏は東京都知事選に出馬して巻き返しを図ろうとはしています。
しかし、もう遅すぎる気がします。
本来は二人ともピークの時(2022年)にそれをしなければならなかったのです。
「人は成功しているときほど謙虚にならなければならない」
という教訓を、
二人から学べるといった点では、反面教師として良い例とは言えますが・・・。
〜お知らせ〜
日記の整理及び情報が古くなったため、
2024年以前のリバエコの話題は、
2025年4月をもちまして公開終了といたしました。
あらかじめご了承ください。
(ログはあるので、今後何かしら再公開することもあります。)
動物の「ふれあい」とは「触る、近付く」ことなのか?(2025年02月04日) |
元タレントで現・一般人の中居正広氏が起こした、
女性への不適切行為問題に関して、
週刊文春を発行する文藝春秋社が一部誤報があったことを認めました。
私はこの一連のことで変な違和感を感じていたのですが、
結局、こういった誤報に皆振り回されていたのです。
当初は中居氏の女性への不適切な行為に関して、
「フジテレビ社員が会食を開いて積極的に関与していた」としていたのですが、
結局は、中居氏が個人的に女性を誘って不適切行為をおこなった・・・ということです。
つまり、中居氏が引退寸前に、
「すべて僕の責任です。」と言ったのは、真実だったのです。
しかしそうなると、トーンがだいぶ下がってしまい、
フジテレビの問題は、問題発覚後も中居氏をテレビ番組に起用し続けたという、
ガバナンス的問題だけになってしまいます。
文藝春秋社はしれっと「誤報でした。」とネットで謝罪していますが、
結構、これは大問題だと言えます。
この一連の問題の根幹部分が間違っていたからです。
フジテレビはおそらく文藝春秋社を相手に訴訟を起こすと思いますが、
それは当然だと思います。
まあ、この件は我々も人ごとではありません。
巷の情報には嘘や誤報が多く混じっています。
ネットで配信する者は、
日頃から情報の正確性を吟味する能力を養っていかなければいけません。
でないと、
東国原英夫(そのまんま東)氏のように、
デマを拡散して取り返しのつかないことになりかねません。
〜〜〜〜〜
ここから本題です。
今回は札幌市が撤去命令を検討している、北海道の動物園、
ノースサファリサッポロの件です。
私はこの動物園の存在を全く知らなかったのですが、
テレビのバラエティー番組や有名ユーチューバーで度々取り上げていた、
人気動物園で、
危険な動物や珍しい動物にふれあえるということで、
(危険生物の危害にあっても責任を持たない旨の看板があります。)
全国から多くの観光客が訪れているそうです。
問題はこの動物園が市街化調整区域にもかかわらず、
無許可で動物園を営業していたことです。
皆、疑問に思ったことは二つあるかと思います。
先ず、一つは、
この動物園の運営会社である有限会社サクセス観光は、
動物園開園後に造った、
飲食店や宿泊施設はちゃんと申請して認可が下りているのに対し、
何で動物園だけは許可申請していないのかということです。
札幌市側は「それぞれの法律に則って、部署(保健所など)で出している」とかいう、
変な回答をしていますが、
要は、札幌市が縦割り行政で、情報の共有ができていないということです。
一方、サクセス観光の方は、
動物園の許可申請を出しても通らないことが想定出来たので、
出さなかったのだと思われます。
この動物園、色々な写真や園内動画を見たところ、
まともな飼育施設などは殆ど無く、
手作り感満載の掘っ立て小屋や檻が所せましと建っているような様子です。
飼育している動物の種類や数から考えて、
この動物園の敷地面積は狭すぎる気がします。
地図上で見ると、ノースサファリサッポロは、
広範囲に施設があるように見えるのですが、
所々他の民有地などが挟まっており、
飛び飛びで用地を確保している為、
一カ所一カ所の施設が狭いのです。
そういった環境から、動物愛護団体から、
「動物虐待だ」という意見が出ているのです。
私はこの「虐待」に関して、
オーバーにこの動物園を批判するつもりはないのですが、
一つ言えるのは、
サクセス観光も動物園の飼育員も動物に愛情なんて無いことは分かります。
動物は彼らにとって金儲けの道具でしかないのです。
だから、動物愛護団体が何と言っても、
「動物の展示に関する意見は受け付けない」姿勢を公言しているのです。
私はこの動物園の問題は、
「動物のふれあい」に関する解釈の仕方だと思っています。
この動物園は、「ふれあい」が「触る」「近付く」という解釈をしてしまっているため、
狭い範囲に動物を置く必要が出てしまいます。
そのため、動物を狭い檻や狭い水槽に入れたり、
狭い範囲でしか移動できない枷をはめたりするのです。
これが、結果として動物たちにストレスを与える結果となってしまいます。
しかし、動物とのふれあいとは、そういうことではない気がします。
ネコ一つにとっても、
座っている人間に自ら寄ってきて膝に飛び乗り、
ゴロゴロ喉を鳴らしながら寝てしまうネコもいれば、
ちょっと近付いただけでも、
「シャーッ!!」と威嚇して警戒するネコもいます。
広い自然の中で色々な種類の色々な個性の動物たちが、
弱肉強食という厳しい環境を生き抜いているのです。
その環境を理解し、委ねることが「真のふれあい」だと私は思います。
もう一つの疑問は札幌市はなんで約20年に渡り、
この違法状態を放っておいたということです。
札幌市は再三、許可申請を出すようにサクセス観光に要請していたにもかかわらず、
サクセス観光は言うことを聞かない状態が続いたからとしていますが、
だらだら続いたのは、
札幌市も観光スポットとして地元が発展する(地元が潤う=税収が増える)ため、
当該動物園の開発に目を瞑ってきたというのが真実だと思います。
今回、撤去命令を検討したのは、
この動物園が動物虐待を繰り返したためネットが炎上し、
(切っ掛けはライオンが立て続けに2頭死んだことのようです。)
札幌市にも苦情が沢山いったので、
札幌市も黙って見ている状態でいられなくなったからだと思います。
この件で一番私が悍ましく感じたのは、
この動物園に行って楽しくはしゃいでいる観光客たちです。
この姿になんだか一種の宗教性、中毒性が見えて、
吐き気を催しました。
私は全然、この動物園を見ても楽しく感じません。
なんだか、ヤンキーが考えたようなつまらなくて、
くだらないノリの娯楽にしか見えないのです。
だから、くだらない番組のくだらないスタッフや、
くだらないユーチューバーが飛びつくのだと思います。
サクセス観光がどういった会社なのか私は分かりませんし、
これは追々明るみに出るのだと思います。
でも、こういった傾向の娯楽から日本人は脱却しないと、
どんどん低俗になってしまうと思います。
月鏡徒然草・25年01月へ
月鏡徒然草トップへ
川柳五七の月鏡音音草子トップへ
たわたわのぺーじトップへ

|