月鏡徒然草・24年10月

キャッシュレス決済ポイント還元補助金問題と、QRコード決済の問題(2024年10月27日)

2019年の10月に消費税が10%に引き上げられた際、
キャッシュレス決済利用にはポイント還元が行われていたのですが、
このポイント還元で使われていた国の補助金の内、
16億円もの金額が使用されず、
キャッシュレス事業者に滞留している問題が発覚しました。

今回のこの問題は各マスコミ都合が悪いのか、
小さい紙面で済ませているのですが、
かなり重大な問題といえます。
これこそキャッシュレス至上主義という幻想を標榜してミスリードをし、
甘い蜜を吸っている者達の悪質なカラクリと、
いい加減さが露呈した問題だといえます。

日本はキャッシュレス化が遅れていて、
未だに現金支払いが多い、キャッシュレス後進国と言う専門家がいますが、
それはミスリードで、
日本の場合、取引数ベースで見た場合、現金支払いの割合が多いだけで、
キャッシュレス支払い利用人口で見れば、他国とさほど変わりません。
つまり、日本国民の殆どは何かしらでキャッシュレス支払いを行っているのです。
それでもそんなミスリードを専門家がおこなうのは、
「政官財法学」癒着構造によるもので、
キャッシュレス事業者に便宜を図っているからだと言われています。

ただ、このキャッシュレス決済至上主義も温度差があり、
専門家はあまりクレジット決済や仮想通貨については推奨して無く、
殆どがQRコード決済と電子マネーになっています。
これはクレジットカードブランドを発行している信販会社の大元は殆ど外国で、
日本だとJCBなど一部しか無いからです。
それに対し、QRコード決済や電子マネーは日本の会社が多いので、
そちらを推奨しているわけです。
とは言え、QRコード決済が本当に経済流通の主流になることには、
いささか疑念があります。

QRコード決済の不便な面は色々あるのですが、
先ず、スマートフォンを操作してQRコードを出さなければならないことです。
ユーザーによってはQRコードを出すのに戸惑ってレジの前でもたつく人もいます。
中にはあらかじめQRコードを表示させておいている人もいるのですが、
余りに前もって表示させると、いざ、自身の会計の番になると、
スマートフォンがスリープ状態になってしまい、
結局、もたつくことになります。
次にQRコードの読み取りが非常に悪いことです。
今までのバーコードだといい加減にかざしても結構読み取るのですが、
QRコードはしっかりピントが合わないと読み取らないことが多いです。
これは表示面積がバーコードより狭いのに、
表示させている図形の角の部分が多くて細かいので、
誤読防止にラグが少なくなっているからです。
(QRコードを紙に印刷したとき、
かすれてしまうとうまく読み取らないことが多いのもそのためです。)
更にQRコード決済の問題は、
プラットフォーム側のセンターサーバーとのやりとりに結構時間がかかることです。
ユーザーが表示させているQRコードは、
ユーザーの情報が載っていて、
それを店側の決済端末機が読み取り、
購入データと共にセンターサーバーに送ります。
そして、その情報を元にセンターサーバーが決済処理を行い、
決済端末機とユーザーのスマートフォンに取引完了の情報を送ります。
その時間に数十秒かかるのです。
このラグはクレジット決済の暗証番号(サイン)決済よりは早いとはいえ、
タッチ決済よりは遅いです。
会計内容によっては現金支払いより時間がかかる場合もあります。

世界的に見るとタッチ決済が圧倒的に多いのですが、
何故か日本だけは「キャッシュレス決済」はQRコード決済が主流になっています。
これは、プラットフォーム側がポイント率の良さをアピールし、
ユーザーを多く獲得したからだと思います。
(それが今回の問題に繋がったと言えますが・・・。)
逆に言えば、
QRコード決済など、ポイントが無ければ何にもメリットが無いわけで、
決済方法としてははっきり言って不便でしかありません。
それでも日本がこれほどに普及を急ぐ背景には、
日本で開発されたQRコードを世界的に普及をさせることにより、
日本の技術的輸出を図りたい狙いがあると思われます。

それと同時に消費税率を上げたときの消費者の不満感を圧縮する狙いもあり、
国から還元ポイント相当分の補助金が大量に支出されたわけです。
勿論、それはQRコード決済だけでなく、
クレジットなどの決済や電子マネーにもそのお金が流れているのですが、
法律の立て付けがガバガバなため、未使用分の返還などの規定も無く、
今回の補助金滞留問題に繋がったわけです。
結局、そうなるのは、
決済会社と政治家、官僚が癒着している構造だからだと言えます。
結局、損をしているのは、現金払いをしている人で、
支払った税金の一部がこういった金に使われる上に、
自身への還元は全く無いのです。

コロナ禍で現金からキャッシュレスに進んだのですが、
私としては双方の融通をもっと便利にした方が良いと思っています。
一部の企業では給与をQRコード決済のポイントで支払う所も出てきているのですが、
「現金しか使えない」所ではそのポイントが使えず不便です。
逆に現金しか持っていない人は、
「現金不可」の所では現金が使えずやはり不便です。
現金は水に濡れたり、破れたりする心配、偽造紙幣の問題がある反面、
電子マネーはICのエラーやデータ消失問題、
QRコード決済などはスマートフォンのバッテリー切れや通信障害問題など、
各々の支払い方法にはそれぞれ欠点もあります。
なので、どの支払い方法でも柔軟に対応できるようにすることが重要だと思います。

余談ですが、
私は一応、QRコード決済はauPAYを利用しているのですが、
利用率で言えば限りなく0に近く、
70%はクレジットカードやVISAデビットのタッチ決済で支払っています。
あとの残り30%が交通系ICのタッチ決済か現金支払いで、
ちまちましたものを1点だけとか、
100円ショップなどでちょっと買うだけなら未だに現金で支払っています。
(自動販売機のジュースは何故か交通系ICで支払う癖があるようです。)

闇バイト求人にエントリーしてはいけません。/アクセスアップサイトの闇(2024年10月20日)

俳優の西田敏行氏がお亡くなりになりました。
存在感の大きな個性的な俳優だったので、
衝撃を受けられた方も多いかと存じます。

私は正直申しましてあまり好きな俳優ではありませんでした。
この俳優の個性が私の性に合わなかったのと、
泥臭い演技にスマートさが無く、
また、どの役をやっても、「西田敏行」になってしまい、
役を演じ分けることが出来ない俳優だったからです。
逆に言えば、これほど自身の強烈な個性を前面に出して、
ドラマを盛り上げられる俳優が少なくなってしまったということで、
西田氏の死去は古き良きテレビドラマの時代が
終焉に向かってまた一歩進んでしまったと言えます。
そして、西田氏のコミカルな演技は、
茶の間や映画館で多くの視聴者を笑わせてくれました。
そのため、好きな俳優では無いとはいえ、
西田氏の死去は私の心にぽっかり穴が開いたような気分です。

お悔やみ申し上げます。

〜〜〜〜〜

さて、最近、闇バイトで雇われた者による強盗犯罪が多発しています。

闇バイトはごく身近なSNSで求人をしています。
その求人内容は具体的業務を伏せて、
「楽な仕事で高収入」だとか、「短時間労働」だとか、
「簡単な作業、資格不要。」だとか色々な甘言を並べて誘い込みを行っています。
その甘言に社会をまだよく分かっていない若者達が引っかかって応募してしまい、
結局そのまま犯罪に手を染めてしまうのです。

先ず、「楽な仕事で高収入」と言うことですが、
若い方達が普通に求人を見て仕事を探す場合は、
「無い」と思っておいた方が良いです。
あるとすれば、「楽な仕事で低収入」か、「普通の仕事で普通の収入」か、
「きつい仕事で高収入」だけです。
我々のようなそこそこ年齢がいったおっさん、おばさんなら、
余裕資金があるので、
資産運用したり、不動産投資をしたりして不労所得もそこそこあるのですが、
若い方はそこまで資産があるわけではないので、
先ずは働かなければなりません。
しかし、世の中の労働は、
働いた対価相当の収入しか得られない仕組みになっています。
「楽な仕事で高収入」とか書いてあったら先ず、疑うべきなのです。
また最近は大手企業でもXなどのSNSで求人広告を載せたりしているのですが、
SNSの情報だけで応募するのは危険です。
ちゃんとそのSNSが公式なのか、
ちゃんとウェブサイトもあって、そこで正確な情報が得られるか、
しっかり吟味する必要があります。
ただ、店などの場合は公式サイトが無く、SNSしか無い場合もあるので、
その場合はちゃんとその店舗が存在しているのか、
最低でもGoogleのストリートビューで調べるか、
実際行ってみる必要があります。
企業でもバーチャルオフィスや住所貸しの架空オフィスで、
リアルにオフィスが存在していない場合は、
絶対に応募してはいけません。
どんなにテレワーク主流のIT企業だろうがなんだろうが、
リアルにオフィスが存在していない会社はありえませんし、
そんな会社は如何わしい会社だとしか言いようがありません。
また、雇用主がなんだかよく分からない場合も、
応募するべきではありません。
織田信長とか明智光秀とか夏目漱石とか名乗って、
実態が不明な人物だったら、100%やばい仕事だと思っておいた方が良いです。
なお、株式会社は資本金が1円あれば設立できてしまいます。
株式会社とかそういうことだけで判断すべきではないと思います。

で、一番大事なのは
こういった如何わしい仕事に絶対に応募してはいけないと言うことです。
応募したら最後で、応募内容の個人情報で弱みを握られてしまい、
抜けることが出来なくなってしまいます。
そのため結局は、指示役などの言いなりになって犯罪に手を染めてしまうのです。

闇バイトの大元は海外に存在していて、
逮捕などされて、刑罰を受けるのは、
バイトに応募した末端の者達だけです。
(よくて中間的な取り次ぎ役まで逮捕できるかどうかです。)
仕事に応募すること自体、
自身の責任が発生することを肝に銘じた方が良いです。

〜〜〜〜〜

次にアクセスアップサイトの闇についてです。
最近は動画再生数・時間やSNSの「いいね」の数などを、
多くの業者が販売しています。
そのいったサイトを利用せず正攻法でアクセスを確保している人も多いのですが、
有名、無名に限らず、
そのいったサイトで数字を購入してしまう人が多いのも事実です。
勿論、そういった数値を上げることで、
「このサイトは盛り上がっている(バズっている)」と思ってくれて、
アクセスが増えるのですが、
実はその裏で犯罪に加担している可能性もあるのです。

勿論ですが、アクセスアップサイトは沢山のアルバイトを雇って、
一斉に登録サイトにアクセスしているわけではありません。
最近は同一IPは弾かれるので、
その方法だと少なくともアクセスアップ回数以上の人手が必要になり、
現実的とは言えません。

ウェブサイト初期で多かったのは、
登録者同士でアクセスし合う仕組みにしてお互いにアクセスアップさせる方法です。
方法としては、アクセスアップサイトのツールをダウンロードすると任意で、
登録サイトのどれかが自動的にアクセスされるようになります。
これを所定時間見ると、
自身のサイトも1回、他の誰かの登録者のツールで任意表示されるようになり、
結果としてお互いアクセスが増える結果となります。
恥ずかしながら私もサイト開設当初はこれをやっていました。
しかし、この方法は自分自身が他の全く興味の無いサイトを見なければならず、
負担が大きいので、やがて消えていきました。

次に流行したのが田代砲などのスクリプトを使う方法です。
アクセスアップサイトが雇った人たちがスクリプトを使って1回アクセスすると、
登録者のカウンターを数十回〜数百回カウントを回すことが出来、
上の方法より効率よくアクセス数を増やすことが出来るようになりました。
当初はIPが同一かどうか判断出来るツールが不十分だったし、
SNSが主流では無かったので、
この方法で十分だったのですが、
そのうちSNSが主流になり、
プラットフォーム側で一定時間は同一IPを弾くようになってから、
この方法は通用しなくなりました。

更に次に流行したのが、
ロボットやスパムなどサイト循環ツールを使ってアクセスさせる方法です。
これだと多くの人を雇う必要が無く、
少人数で多数の登録者のアクセスアップをさせることが出来ます。
逆に非登録サイトにはリファラースパムなどを送り、
アクセス解析を誤認させる方法も出てきました。
アクセス解析を見たサイト運営者が
「どのサイトのリンクからアクセスしているのかな?」
と興味本位でURLをクリックしたら、
全く縁もゆかりも無いサイトを強制的に見させられて、
そのサイトのアクセス数を増やしてしまうのです。
勿論、URLをクリックしても自身のサイトへのリンクは無く、
全くの嘘リファラーなので、「騙された」と思うのですが、
残念ながら明らかにおかしいURLでないとクリックしてしまいがちなので、
なかなか改善策が出ずに泣き寝入りをする状況が数年続きました。
しかし、これもロボットかどうかを選別する機能を設けたり、
リファラースパムはそれ自体遮断できるようになったので、
現在は減ってきています。

で、現在主流なのが、トロイの木馬を使ったアクセスアップ方法です。
アクセスアップサイトが世界中のパソコン、
タブレット、スマートフォン(以下PC等)をトロイの木馬に感染させて、
その感染PC等を遠隔操作で指示して、
登録者のSNS等にアクセスさせる方法です。
トロイの木馬に感染したPC等の持ち主は感染自体も、
遠隔操作されて関係ないSNSにアクセスしていることにも気付かず、
「なんだか重いな」とくらいにしか感じないので、
バレずに、しかも「人」がアクセスしたように偽装することができるのです。
なので、現在のアクセスアップサイトでアクセスを購入することは、
場合によって、
登録者自身、「サイバー攻撃犯罪に加担している」
と見做される可能性も孕んでいます。
アクセスアップサイトは
「アクセスを増やすことでバズる可能性が増える。」とか、
「広告収入が増える。」とか、
「レスポンスが増える」とか、「絶対にバレません。」とか、
メリットしか書かれて無く、
デメリットが書いてあるところでも、
実際どういう風にアクセスアップさせているのかは公開していない所が殆どです。
安易なアクセスアップ方法は、
将来的に自分の首を絞めることになることを理解しておいた方が良いです。
それに、広告収入を投稿者に支払っているSNSプラットフォームは、
アクセス数・再生回数や再生時間をそういった方法で増やすと、
実際は見られていない広告の広告収入を
投稿者に無駄に支払うことになってしまうので、
露骨にやるとペナルティが入って規制されることもあります。
(チャンネル登録者数やフォロワー数を増やすのはあまり関係ないので、
スルーすると思われますが。)

また、これだけはしっかり言っておくと、
ネットは、
「アクセスが少なくて見られていないようでも見られている。」
「アクセスが多くて見られているようでも見られていない。」
という特性があることです。
これは説明すると長くなるので、簡単に例を出すと、
例えばユーチューブに動画を出した場合、
再生数の少ない動画にアクセスする人は、
かなり強い目的を持ってその動画にアクセスをして視聴しているので、
内容も深く理解しています。
一方、再生数の多い動画は「有名だから」ということで、
何気なく見ている(BGM代わりに見ている)人が多いので、
内容を殆ど覚えていない人が多いのです。
なので、
「なんでこんなくだらない動画のアクセスが多いんだ!!」とか、
「一生懸命動画作っているのに再生数が少ない」とか
一喜一憂する必要は無いと言えます。

スマートフォン使用を我慢しなければならない時は我慢する
/元お笑い芸人の性犯罪と取り返せない未来/生焼けの肉は駄目です。(2024年10月12日)

先日、声優で俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代)氏が90歳で亡くなりました。
ドラえもんの声が3代目(テレビ朝日系で言うと初代)の大山氏から、
4代目の水田わさび氏に交代して20年近く経つのと、
近年、大山氏は認知症で表舞台に全く出ていなかったので、
若い世代は全く知らない人だと思います。
しかし、私が保育園児だった頃にテレビ朝日系のドラえもんがスタートし、
大山氏の声のドラえもんを見て育った世代なので、
大変寂しく思います。
心よりご冥福お祈り申し上げます。
これで、旧・ドラえもん主要キャラ5人の声をやっていた方で今もご存命なのは、
しずかの声役の野村道子氏だけになってしまいました。
野村氏にはこれからの末永く元気でいて欲しいと思います。

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先日、調整ルームにスマートフォンを持ち込んだということで、
藤田菜七子騎手が騎乗停止処分を受け、その後、引退を発表しました。

この記事を見た多くの方が、
「処分が重すぎる」とか、
「そんなに重大なことか?」と思われたのかもしれませんが、
騎手が調整ルームにスマートフォンを持ち込むことは、
かなり重大な非行行為で、
更にその持ち込みも偽装したりとかなり悪質だったので、
今回の処分は適切だと思います。

スマートフォンで何か調べたり、
外部の相手と連絡を取りたくなる気持ちは分かるのですが、
持ち込み不可の場所では我慢するべきです。
一般の会社でも結構な比率で
個人のスマートフォンは持ち込み禁止になっています。
これは不適切営業の温床根絶、個人情報や機密情報の漏洩防止、
業務に集中出来なくなるのを防止する目的等々
色々な理由があります。
勿論、私が勤める日本郵便も
やむを得ない事情(家族が病気でやりとりが必要など)で無い限り、
事務室内に自身のスマートフォンは持ち込めません。
連絡は会社指定のパソコンかガラパゴス携帯電話でしか出来ません。

競馬場の騎手においてはそれ以外にも、
「八百長の打ち合わせ」が行われる可能性もあるので、
スマートフォンの持ち込みが厳しく制限がされているのです。
それに負けて持ち込んでしまうことは、
騎手としてメンタルが弱いと言わざるを得ませんし、
「スマホ依存症なのでは?」と思ってしまいます。

ネットに依存している私がこういうのもおかしいのですが、
現代人はあまりにもスマートフォンというかネットに依存しすぎです。
みなさん、風呂にまでスマートフォンを持ち込んで見なければならないほど、
LINEなどのSNS確認、動画の試聴、ゲームプレイをしたいのですか?
風呂なんか長くても30分以内なので、
それくらい我慢できなければ病気だと言えます。
ただ、それ以上に問題なのはプラットフォーム側で、
中毒性を助長するコンテンツや機能を拡充させて、
利用者側が「利用しないと不安。見なければ話題から遅れてしまう。」
と思う状況にさせています。
特に日本人はそういうことに免疫が無いので、
余計、プラットフォーム側の思惑に流されて依存してしまう傾向があります。
欧米では中国企業運営であるティックトックを中心に
SNSを規制する方向に向かっていますが、
日本はこういう規制が何故か遅々として進みません。
これは上に立つ政治家がネットに関して無知すぎるのと、
中国などのIT企業に配慮しているからだと言われています。
ネット依存症、スマホ依存症も覚醒剤や大麻、ギャンブル依存症と全く同じです。
社会問題として社会全体が取り組む時期に入っているのだと思います。

〜〜〜〜〜

次に元・お笑い芸人で
お笑いトリオ(当時/現・コンビ)のジャングルポケットの元メンバーだった、
斉藤慎二書類送検性加害者の件です。

斉藤氏は女性と二人きりになったロケバス内で、
女性に無理矢理性的暴行をするという暴挙を働きました。
(内容はここで書くのは憚れるほど酷いものなので割愛します。)
斉藤氏によれば、「射精まで至っていない」と言うことですが、
そんなことは問題ではありません。
また、斉藤氏は「女性とは同意があった」と証言し、
女性の方は「不同意だった」と証言しています。
ただ、これも問題ではありません。
斉藤氏には妻と子供がいます。
そんな中でのこのような行為は不貞行為であり、
性的犯罪としか言いようがありません。
今回、所属事務所の吉本興業は斉藤氏を契約解除しました。
当然の処分だと言えます。

私はいつもこの日記で書いているのですが、
「男は女に汚い。」
「女は金に汚い。」
と、言う性質があります。
私がそう書くと、
「偏見だ。」「男女差別だ。」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
これは、差別とかでは無く、生物学的なことに基づいています。
例えば、昆虫のオスは成虫になるとメスを探し、
パートナーのメスが見つかると交尾をします。
オスにとっては自分の遺伝子を後世に残さなければならないので、
他のオスが邪魔しにきても、交尾したメスを絶対に離しません。
しかし、オスは遺伝子を次世代に伝えれば用済みなので、
だいたいは交尾が終わると死んでしまいます。
つまり、オスにとっては交尾をすることだけが重要なので、
命がけでやるのです。
一方、メスは卵を産むために栄養を付けなければなりません。
卵を産む自身や生まれてくる子の栄養のためなら、
パートナーのオスでさえも自身の栄養として食べたり、
人間に潰される恐れがあっても、人間の血を吸いに行ったりするのです。
これは、上位の高度な生物でも根底に残っています。
そのため、人間の男も女性を見ると性的欲求を感じて、
セックスしたくなり、ムラムラします。
一方、女性は自分のために食品や物品を欲しくなるのですが、
それらを手に入れるのには金が必要なので、
金銭欲が膨れていくのです。
ただ、昆虫が哺乳類などに進化する過程で、
オスは「家族を外敵から守り、エサを狩猟する。」という能力を、
メスは「子供を育てる。」と言う能力が加わりました。
つまり、「家族」という概念が加わったことで、
その和を乱すことは「いけない節理=禁忌」になっていったのです。
更に人間になると男女とも欲を制御できる能力が新たに加わりました。
これこそが人間が高度な生物たる所以なのです。
なので、欲のまま行動して禁忌を犯すということは、
低次元な生物行動であると言えます。

今回の斉藤氏の性的暴行事件は
極めて浅はかだと言わざるを得ません。
こんなことをすれば、
「自分の人生がすべて台無しになる」
と言うことは考えなかったのでしょうか?
昔は芸能界は甘かったので、
ちょっと謹慎してボランティア活動や、福祉施設に働いていれば、
数ヶ月後に復帰できたのですが、
今はもうそういう時代では無く、
一度犯罪行為を行えば、もう復帰は絶望的になります。
元極楽とんぼで元お笑い芸人の山本圭壱氏も、
元アンジャッシュで元お笑い芸人の渡部 健氏も未だに復帰は叶っていません。
(まあ、ネットでひっそりと活動はできますが。)
最近では大御所の元ダウンタウンで元お笑い芸人の松本人志氏さえも、
休業という名の実質引退に追い込まれました。
斉藤氏も残念ながら今回で芸能人は引退となり、
もう表舞台に立つことは叶わないと思います。
あとはユーチューブなどでひっそりと活動するか、
田代まさし氏みたいに覚醒剤に手を出して落ちていくか、
何れにしても暗い未来しかありません。
(良くてゴミ分別会社の社長で、恫喝ユーチューバーになれるくらいか・・・?)

勿論、ネットにおいては再起が可能なので、
うまくいけばテレビに出ていた頃より稼げる可能性もあるのですが、
大抵は炎上などの問題を起こしてうまくいかないことが殆どです。
これは、ネットの配信に関しては素人なのと
ちやほやされていた時代のずれた感覚のまま配信してしまうので、
火種を起こしてしまうからです。
それに、ユーチューブなどの動画広告収入は年々下がっていて、
余程の配信者でないと、生活できるほどには稼げません。
これは、ユーチューブ自体の視聴者が減少しているのに対し、
投稿動画数は増えているので、
1動画辺りの広告単価が下がっているためです。
それだけで生活しようと思うと、
少なくとも1動画辺り20万回以上再生される動画を
毎日最低1動画必ず配信する必要があります。
(逆に言うと、平均それ以下の配信者は動画だけでは生活できないので、
「動画配信で生活出来る」と言う発言は嘘になります。
また、余談ですが、各ユーチューバーの収入が分かるツールがあるのですが、
これもピーク時の単価(1回再生×約0.2円)で計算されるので、
実際はもっと少ない収入{税金もあるし}です。
なので、ユーチューバーを始めたいと思っている子供は考え直した方が良いです。)
斉藤氏の場合、
話題性でそれだけの視聴者数は余裕で稼げるとは思いますが、
今まで程の収入は得られないと思われるのと、
何れ炎上などで余計活動の場を狭めてしまう可能性が高いです。
今回の事件を切っ掛けに、
斉藤氏には今までどれだけ恵まれていたのかを認識した方が良いと思います。
それとともに、ジャングルポケットは
今まで斉藤氏の人気で引っ張ってきた所があるのですが、
武山浩三(おたけ)氏と太田博久氏の二人には
コンビとして頑張って欲しいと思います。

〜〜〜〜〜

今回はもう1点だけ簡単に書きます。
回転寿司チェーンのスシローが、人気ラーメン店監修の鳥そばを出したのですが、
その内容に監修していない「レアレアチャーシュー」をトッピングしていました。
最近、レア(生)ものの人気にあやかってやったのだと思いますが、
基本、肉は生焼けは絶対に駄目です。
特にチャーシューは豚肉なので、食中毒を起こす危険性があります。
牛肉、豚肉、鶏肉の内に辛うじて生でも食べられる可能性があるのは牛肉で、
鶏肉などは生で食べると命の危険まであります。
牛肉も基本生で食べては駄目で、
生食するにはしっかりトリミング(肉の表皮を削ぐ)をしたり、
保存方法をしっかりやらなければならず、
チェーン店ではそこまで徹底出来るかは難しいと思います。
なので、(規制もあるのですが)焼き肉店でユッケは提供されなくなったのです。
また、牛肉の焼き肉もそのままカットした加工肉の塊なら、
中が多少半生でも大丈夫なのですが、
(菌は肉の表皮に付くため)
成型肉やハンバーグなどのミンチ肉を作った料理では、
確実にウエルダンで焼かないといけません。
特に成型肉はトリミングで削いだ余り肉などを使っている可能性があるため、
危険です。
ちなみに成型肉は加工肉を作る上で余った肉を接着剤(ラードなど)で接着して、
一つの肉のように見せた肉です。

元々人間が火を使って肉を焼くようになったのは、
本能的に生で食べると危険で、
焼くと安全になると言うことが分かったからです。
いくら生ブームでも、
何でも生で食べるのは危険なことを認識するべきだと思います。

頂き女子の承認欲求/父の真似をして失敗した小泉進次郎氏(2024年10月2日)

頂き女子りりちゃんこと渡邊真衣被告の控訴審で、
1審の懲役9年から懲役8年6ヶ月になりました。
まあ、妥当な判決だと思います。
中には同情する声もあるかと思いますが、
彼女は26歳であり、子供ではありません。
1億5千万円もの大金を騙し取った罪は大変重いのです。
渡邊真衣被告は大人社会を醒めた目で見ていている一方、
大人社会の厳しさを全く分かっていない子供同然な面も見られます。
そういった人間は兎角社会を舐めがちになり、
「男は金を出してくれる便利な財布」とか、
「女がちょっと男に甘えれば、男は何でも言うことを聞いてくれる。」
とか思ってしまうのです。
そして、一番の原因は承認欲求と金銭欲です。
渡邊被告は小さい頃あまり母親の愛を受けられなかったようです。
学生時代もみんなに認められない中、
ホストの男性がチヤホヤしてくれる(彼らは商売でやっているのですが)ことで
恍惚感を感じ、
それ以降ホストに金を貢ぐ一方で、
ネットをやっているあまり女性に縁がない男性をターゲットに騙して
金をゲットし続けたのです。
この日記で何回も書いていますが、
承認欲求の強い人間はネット配信をするべきではありません。
最初はチヤホヤされて良い気分になるのかもしれませんが、
遅かれ早かれいつかは破綻して、
最後は惨めな目に遭うのです。
渡邊真衣被告は自分の犯した罪の重さを認識して、
刑務所で罪を償って欲しいと思います。

〜〜〜〜〜

先の自民党総裁選で、石破茂氏(現・石破茂首相)が選ばれました。
個人的には高市氏になって欲しかったのですが、
ちょっと右よりなのが濃すぎるのと、
女性の総理大臣誕生に不快感を感じる男性がまだまだ多いので、
競り負けてしまった感じです。
なお、石破首相のことははっきり言って私はよく分かりません。
防衛オタクなので、
右っぽい発言もすることもあるのですが、
高市氏ほど極右的では無いようです。
また、経済政策ではもっと分からなく、
利上げを容認したり、
高所得者層の所得税の増税を主張しています。
しかし、日銀任せの消極的な姿勢が一時的に石破ショックを引き起こしました。
まあ、私としましては、石破首相が鉄道オタクということなので、
鉄道に関する様々な問題の解決に尽力してくれれば良いと思っていますが・・・。
(赤字の地方路線の維持や新規路線の整備、新幹線の整備など。)

で、今回は石破首相や高市氏のことではなく、
総裁選で3位に沈んだ小泉進次郎氏の件です。
兎角、この小泉進次郎氏は今回の総裁選で、
評判をかなり下げてしまったようで、
ネットではかなり悪評や酷評が出ています。
(なお、ご存じだと思いますが、
小泉進次郎氏の父は元首相の小泉純一郎氏であり、
兄は俳優の小泉孝太郎氏です。)

特にテレビ番組に参加した際、
夫婦別姓などの政策にとんちんかんな発言をしたことが、
叩かれています。
これで有権者はドン引きし、
自民党員などは、
「まだ若くて経験が浅い。」と言う判断に至ってしまったようです。

ただ私は、
小泉進次郎氏がそれほど馬鹿なことを言ったようには見えませんでした。
どちらかというと、父・純一郎氏の真似をしようとして失敗したという感じです。

小泉純一郎氏は郵政民営化を進めました。
その理由はこの日記で大昔に書いたのですが、
多分その時の過去ログは残ってないのでもう一度書くと、
一つは簡易生命保険の資金を
外資系のアメリカンファミリー生命保険(現・アフラック)に流し、
アメリカ側から恩を売ること(売国目的)と、
純一郎氏が当時の特定局長会から推薦を得られなかったという、
個人的私怨から来ています。
しかし、その理由は只管隠し、
あくまでも有権者向けには、
「郵政の官僚を減らすこと。税金の抑止。構造改革。」と、
御託を並べて煽りながら有権者を騙したのです。
私が郵政省の職員になった当時(もう25年前ですが)、
「税金で飯を食っている。」とか、
「官僚は態度がでかい。」とか散々顧客から罵られました。
また、当時は官僚は楽して仕事をしていると言うことをマスコミが散々書いたため、
「公務員は楽で良いわね。」とか、
「郵便局も勤められない人間はどこの民間企業でも勤められない。」
と言う誤解が世間に広まっていました。
今でこそ、日本郵便株式会社は
「過酷なブラック企業だ」という認識が広まっていますが、
当時はなんだか殆ど仕事もせず、
定時退社(退局)をしているように見られていました。

とんでもない!!

私が入った頃はまだ労働基準が甘かったので、
残業が当たり前で、
酷いときは23時まで残業(5時間半残業)させられて、
寝るためだけに家に帰るようなこともありました。
入って2年目くらいから営業目標(はっきり言ってノルマ)を達成できないと、
郵政局(現在の支社)に呼ばれて恫喝されたり、
反省文を書かせられる「懲罰」制度が始まりました。
上司も一緒に更なる上役から怒られるため、
年度末が近付くにつれ、部下への八つ当たりや、
パワハラも酷くなっていくのが恒例でした。
今でこそ、パワハラ・モラハラが問題になっていますが、
当時はそんな言葉さえ無かったので、
ハラスメント被害ばかり受けて地獄のような毎日でした。
(そんな中でもよくこのサイトの更新出来たと思います。
若かったからだと思います。)

それに、今も昔も郵政は独立採算でやっているので、
税金は1円も投入されていません。
つまり、小泉純一郎という男は巧みな話術で有権者を誘導して、
郵政民営化を成し遂げたのです。
勿論、そんな嘘も20年も経過すればメッキが剥がれてしまい、
今では郵政民営化は「失敗だった。」と言うのが一般的な評価です。
結局、郵政民営化しても税金は減らないどころか、
消費税を中心に増税されていき、
労働改革で非正規雇用が増えてしまい、
不安定な生活を送る若者が増えてしまいました、
その後も全然景気は回復せず、
結局、自民党政権は崩壊して民主党に政権交代されてしまいました。
(まあ、この後の民主党政権も酷かったのですが・・・。)
純一郎氏は拉致問題でも5人だけで手打ちするという密約を、
北朝鮮側としていたと言う疑惑もあります。
この後、拉致問題が硬直してしまい、
今に至るまで解決しないのは、純一郎氏のせいでもあるのです。

そんな苦い思いを有権者はしているからこそ、
進次郎氏には他の候補者以上の厳しい目線が来てしまうのです。
そんな中でも進次郎氏は父の手法を真似て、
力強く嘘御託を並べて「夫婦別姓」の支持を集めようとしたのですが、
父と違って詰めが甘いのと、
有権者の目もネットの普及などで昔ほど「白痴化」していないので、
そう簡単に行くわけがないのです。
夫婦別姓を主張するのなら、
有権者を納得させるようなしっかりとした考えと、
制度を作る上のプロセス、制度の具体的な内容などを示すべきです。

なお、私は夫婦別姓は大反対です。
家族がバラバラの名字を名乗るのは、
家族との絆が保たれないし、
子供にとっても良くありません。
(子供がどちらかの親の名字に合わした場合、
合わさなかった親の方は「他人」のような感覚になってしまいます。)
ただ、姓を男の方に合わせる(嫁ぎ先に合わせる)という風潮は、
無くしていくべきだと思っています。

月鏡徒然草・24年08月〜09月

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