月鏡徒然草・臨時2

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パフォーマンスはいい加減に/原子力について知ったかぶりは危険(2011年3月20日)
 石巻で祖母と孫の二人が9日ぶりに救助されました。
本当に良かったと思うのと同時に、
一人でも二人でも無事で生存している事を願っております。

 菅首相が自民党の谷垣総裁に入閣を要請したけど断られたそうです。
多分一般国民は谷垣氏は責任から逃れるために入閣を断ったと思うでしょう。
確かにそれもあるのですが、
菅首相の腹のうちは災害に便乗して大連立と菅内閣延命を考えているので、
谷垣氏を一方的に責められないと思います。
大体、谷垣氏に入閣を要請する前に仙谷氏を官房副長官にすること自体不信な人事であり、
菅首相は災害復旧を第一に考えているのかどうか怪しいものがあります。
 それに、そんなに災害復旧のため内閣の閣僚を補充したいのなら、
民主党内の優秀な若手、中堅議員を採用したり、民間人からも採用したり出来る訳で、
それを飛び越えていきなり自民党総裁に入閣を要請するのはおかしすぎます。
菅首相は与謝野氏のように「谷垣氏も釣れる」と思ったのでしょう。
 野党は国会での災害面に関する法案については妥協するべきだと思いますが、
内閣に関しては絶対に妥協するべきではないと思います。

 今日、ヤフージャパンのトップページに「首相官邸災害対策のページ」のバナーが
でかでかと貼ってありました。
これを見て、「内閣は災害に関して真剣に取り組んでいる。さすが菅首相!!」
と思う方も多少はいらっしゃるかと思いますが、
まあ、ネット内においてそう捉える方は多くないと思いますし、
かえって逆効果だと思います。パフォーマンスも度が過ぎると不快感を感じます

 それと、東北地方太平洋沖地震報道に隠れて目立たないのですが、
アメリカやイギリスなどがリビアに砲撃を始め、実質上戦争が開始されました
こちらの方も気が気でなく、早くカダフィを捕らえて終結して欲しいと思います。
 福島第一原発の方は、
1〜4号機から離れて建っている5、6号機はだいぶ安定したようです。
あとは1〜4号機ですが、情報がどうもベールにかかっていて分かりにくいのですが、
事態は横ばいかやや悪化した(特に3号機)と思われます。
また、20日に予定されていた電源復旧は明日以降にずれこみました。
やはり放射線量が多く、作業が困難を極めているのだと思います。

 全国ネットのテレビ番組で元キャスターが知ったかぶって
「雨の日は放射性物質が濃縮される。」
とか言う出鱈目な情報を流そうとしました。
「おいおい・・・!!」と思いましたが、
脇にいた専門家が訂正してくれたので事なきを得ました。
影響力の強い全国ネットのテレビ番組で出鱈目を言うのは止めていただきたいと思いますし、
クイズ番組じゃないので、変に知識ぶるのは自粛していただきたいと思います。
 雨の日が危険と言うのは間違いだと言う事は前回話した通りであり、
危険なのは福島第一原発のごく周辺だけです。
避難地域外においては殆ど影響が無く、
離れれば離れるほどかえって雨により放射線がカットされるので安全になります。
 原子力に関して一番危険なのは、
「原子力について知っているとインテリに見える。」
と言う変な先入観を持っている人が多いことです。
菅首相が「僕は原子力に詳しい。」とか言って東京電力に怒鳴り込みに行ったのも、
「菅首相は原子力に詳しい。さすがだ。」
と国民に思わせるパフォーマンスなのは言うまでもありません。
 アインシュタインは自身が研究した核(原子力)が原子力爆弾と言う兵器に使われて、
「こんな研究をするべきではなかった。」と後悔の念に駆られていたそうです。
つまり、原子力は平和的利用と言えども危険が伴うものであり、
その学問に踏み入れることは見たくもない現実を見てしまうことになります。
自衛隊部隊は核についての教育が十分になされているので、
かえって恐怖心を感じるそうです。
つまり、原子力と言うのは、人々が思っているほどスマートで綺麗な科学ではないし、
出来るなら最低限の事以外は知らない方が良いものなのです。
気の毒なACジャパン/余震について/原子力発電所の燃料から核兵器はありえない。
(2011年3月19日)
 日本人の自粛とか粛清のベクトルはたまに自身の無知から変な方向に行く場合があります
 今回の地震でACジャパンに苦情が殺到しているそうです。
これは民放において企業がCMを自粛している中、
ACジャパンのCMが繰り返し流されているからだそうです。
ACジャパンは謝罪をしていますが、
本来は苦情を出した人間の方が不謹慎であり、ACジャパン側が謝罪することではありません。
(謝罪により逆に誤解が深まってしまいます。)
 企業がCMを自粛している中でも民放が地震報道出来るのは、
ACジャパンのおかげなのです。
それに、CM内容をよく見れば、
特定企業の営利目的CMでないことは分かるはずです。
 ACの運営資金は企業や放送局でまかなわれていて、税金ではありません。
また、CM放映に関して民放とACジャパンとの間で金銭のやりとりも行なわれていません。
 民放側もACジャパンのCMを流す目的をしっかり説明するべきだと思います。
ACジャパンは善意でCMを作成しているのに、誤解で苦情対応に追われては気の毒です。 
 今日も大きい余震がありました。
東北地方太平洋沖地震発生後、連続的に起きる余震で私は船酔い状態になり、
寝ていてもなんだかグラグラした感じになります。
おそらく、私と同じような症状の方も結構いらっしゃるかと思います。
 余震は本震で崩れきらなかった岩盤が後から崩れることによって起きるものです。
今回のように岩盤の崩れた範囲が長い場合、崩れきらなかった岩盤もそれだけ多くあるので、
余震も多くなるわけです。
 福島第一原子力発電所は引き続き消防車による放水が続いています。
放射線量はその効果からか少しずつ減っています。
 一方、茨城県の畑のホウレンソウから放射性物質であるヨウ素が検出されたようです。
まあ、放射線量は健康に害の無い極少な量で、
実際ホウレンソウを調理する時は洗う訳なので、更にヨウ素の量は減ります。

 福島第一原発の原子炉を廃炉にするかどうかどうも煮え切らないようです。
私は原子力発電を続けるなら、廃炉にして最新のものに変えるべきだと思います。
(原子炉だけでなく建屋やその他付随設備すべて新しいものにする。)
 福島第一原発の原子炉は定期的に延命工事を続けていたと言っても、
元の設計が古いので、災害や緊急時に対応出来ません。
これは、原子炉格納容器が今のものに比べて小さく脆弱なのと、
緊急設備などの機器の配置が大規模地震とその津波を想定していない事、
作業場が狭く緊急時の修復にも困難が生じるため等色々理由があります。
また、今回の事故で原子炉が傷んでいるので、
このままの運転継続はますます危険度が高まってしまいます。
 それと、福島第二原子力発電所の方も今後10年のうちに老朽化が進むので、
このまま運転を続けると、東京電力管内の更新すべき原子炉が増えていってしまいます。
東京電力は信頼回復のためにも計画的に設備を最新のものに変えなければなりません。

 私が高校生の時、左派系の社会の先生が、
「原子力発電所の燃料から核兵器が造られる恐れがある。
だから原子力発電所は無くすべきだ。」と言っていた事を思い出しました。
当時、私は「そうなのか、それは危険だ。」・・・と思っていましたが、
原子力発電の仕組みを知るにつれて、「そんなことは物理的に不可能。」なことが分かりました。
つまり、その先生の単なる「思い込み」なだけであり、
左翼思想を植えつけるための教育だったのです。
 何故、不可能だと言うと、
原子力発電所のペレットに含まれる核分裂をするウラン235やプルトニウムは極少で、
殆どが核分裂しないウラン238やその他の物質だからです。
 そのペレットを再処理工場でいちいち溶解し、
ウラン235やプルトニウムを抽出しても核兵器分の量をかき集めるのには時間がかかるし、
そんなことをしている間に敵にやられて戦争に負けてしまいます。
(日本各地の原子力発電所からペレットを回収するだけでも無駄な時間がかかります。)
しかも、再処理工場は青森県六ヶ所村にあるのは周知の事実で、
約30km南に航空自衛隊三沢基地があるのは、どの国も知っています。
 日本政府がそういうことを意図しているならば、
再処理工場の位置などは公表しません。真っ先にそこが攻撃されるからです。
 更に、最近はプルサーマルでリサイクルが進んでいるので、
全体量として、ウラン235やプルトニウムは今後あまり増えていきません。
 核兵器目的なら核保有率を上げるためリサイクルもしないし、
最初から核兵器を造った方が効率が良いのです。
首都圏は冷静に/地震の揺れと津波/
IAEAにも怒りの矛先?/放射線の遮断等(2011年3月18日)
 被災地において仮設住宅の建設が一部で開始されました。
被災地の方の方が余程しっかりしていて、復興に前向きです。
 駄目なのはさして被害の大きくない首都圏の人間で、
意味も無く買いだめをする主婦やガソリンを入れにガソリンスタンドに行くサラリーマンがいて、
無用に混乱しています。
この状況は多少なりとも被災地に方にとって迷惑となっています。
 日本人は危機的状況になると「何かしなければ」と言う考えに陥って、
判断能力が欠如してしまう悪い癖があります。
これは日本が長い間外国からの支配を受けなかったり、
江戸時代には鎖国をしていて外国からの影響を受けなかったことが原因だと言われています。
 復興を早くするには被災地以外の人は「冷静に」しなければならないのです。
逆に不必要で無駄な仕事、買い物(特に衣食住関連)は「しない」ようにしなければなりません。

 一概に「地震」と言われますが、
地震の被害は揺れの波によって大きく異なります。
今回の地震でメディアは「宮城県が被害に遭った」とか、
「岩手県が被害に遭った」と県全体が壊滅的被害を受けたみたいな報道をしていますが、
これは非常に良くない報道のやり方だとおもいます。
 あくまでも今回の地震で壊滅的被害に遭ったのは、
岩手県から茨城県にかけての沿岸部です。
しかも、地震の揺れ自体で被害を受けたのではなく、
あくまでもその地震による津波が壊滅的被害を齎したのです。
ここをはき違えてしまうと、今後の防災対策も間違ってしまいます。
 今回の地震は揺れが激しく細かい地震です。
今回の地震が揺れが緩く大きい地震だった場合、
津波の被害はこれほどにはならず(全く出ないという意味ではありません)、
逆に仙台などの都市部で住宅、ビルの多数崩壊が起こったと思います。
 地震速報も今までのように震度やマグニチュード表示だけでなく、
地震の揺れの形も出すべきだと思います。そして、地震の揺れがどういう被害を齎すのか、
日頃から国民に徹底的に周知した方が良いと思います。
 今回被災された沿岸の方々も「地震で津波が来る」とは予想していたと思うのですが、
津波の形や程度の想像は出来なかったと思います。
 今回の東北地方太平洋沖地震は、
急激に(北米プレート)岩盤が高く突き上げられて起こったものなので、
津波は想像以上の高さになりました
つまり、今回のような地震が起きた場合、
沿岸部のかなり内陸の人も避難しなければならないと言う事です。
 地震波で○○以上の波が観測された場合の津波被害の程度をシミュレーションし、
その地域は完全全員高台に避難をするよう、
日頃から避難訓練を行なった方が良いと思います。
 ただ、問題は今回大きく被害を受けた名取川周辺で、
ここは高台が全く無く、平野が広がっています。避難しようにも避難する場所が無いのです。
このような場所は重点的に高くて堅牢な堤防を建設し、
頑丈で高い避難場所の構築が必要だと思います。
 どなたか苦情を出した(私ではないですよ)のか、
東京電力が「まずい」と判断したのか、
東京電力のプレリリース順序が原発事故関連優先に変えられています。
計画停電のお知らせの項目と原発事故の項目を別枠に掲載すれば、
こんなことにならないのですが・・・。

 今日は原発事故関連では殆ど進展が無く、
放射線量を見ながら電源復旧を続けていると言う感じです。
 放射線量はちょっとずつ減少しているようですが、
専門家の話によると、ヘリの放水より地上からの放水が効いているとのことです。
とは言っても、地上からの放水だと原子炉に近付く事になります。
技術者や消防署員、自衛隊員の安全性を考慮しながら行なわなければならないので、
厳しいものがあります。

 そして、非難の矛先はとうとうIAEAにまで向かっているようです。
IAEAの判断が遅れるのは、
日本政府や東京電力の対応が遅れているのが原因なのは明らかで、
IAEA側も日本政府や東京電力の不確実で不明瞭な情報で判断しなければならないので、
どうしても判断がしにくいのだと思います。
 そして、ますます情報が不確実になるおそれがあるのは、
官房副長官に仙谷氏が着任したことです。
ネット内では仙谷氏を「隠蔽担当大臣」と揶揄する人もいます。
私も仙谷氏が官房副長官に着任したのは極めて不安で、
「仙谷氏はこの件に関して動くな。」と心の中で切に祈っているくらいです。

 それとよくある誤解が「雨が降ると危険」と言うものです。
おそらくこれは原子力爆弾の「黒い雨」のイメージがあるからだと思います。
 確かに福島第一原子力発電所周辺は
上空に浮遊している放射性物質が雨と共に降るので危険なのですが、
 そこから離れた地域の危険性は全く無く、
逆に雨が降る事で放射線がカットされ、安全になります。
水と言うのは偉大なもので、放射線であるγ線や中性子線をカットする能力があります。
原子力発電所の減速材に「水」を使うのはそのためです。
 なので、首都圏の人間が無用に雨を気にする必要は全くありませんし、
福島の方々を不安にさせないためにも、間違った知識は消すべきです。
官房副長官に仙谷氏・・・。(2011年3月18日)
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな緊急時に最悪の人事過ぎて言葉にならないのですが・・・。
ここまで馬鹿な首相だとは思いませんでした。

 まあ、仙谷氏は緊急時でも物事を捌ける能力があるのは事実ですが、
今のこの時期の起用と考えると、
菅首相の福島第一原発事故隠蔽強化の人事と思われても仕方ありません。
 災害復旧にあたっている自衛隊の方々、
福島第一原発で復旧にあたっている技術者の方々が気の毒です。
北米プレート岩盤崩壊の誤算/福島第一原発事態は更に悪化(2011年3月17日)
 あちこちで「被災者の方に応援メッセージを送ろう」と言う企画が出てき始めています。
人によって考え方は様々あると思いますが、
私はあまり好ましくないと思っています。
勿論、被災地に自分の身内、知人、友人がいるのなら別ですが、
そうでない人はそういうものを出すべきではないと思います。
 と、言うのは、「形だけの同情」は自己満足に他ならず、
被災された方にとっては「ありがた迷惑」になってしまうからです。
 私はこういうメッセージを「共同で出そう」と誘われてもいつも断っています。
いくら同情的な言葉を並べても、
心のどこかで嘘をついている偽善者の自分がそこにいるからです。
要は、被災者の苦しみは被災された方にしか分からないのです。
 被災された三陸の方々、福島県浜通りの方々は良い人ばかりなので、
送られた応援メッセージをありがたく思ってくれると思います。
だからこそ、出すべきではないと思うのです。
なぜなら、結果として被災された方を裏切ることになるからです。
 なので、私は被災者の方々が早く元の生活に戻れるよう願いながらも、
この地震や原発事故を客観的に分析し、二度とこういった悲劇が起こらないよう、
伝えていくことに集中しています。
 専門家は口を揃えて「今回の地震は想定外の強さだった。」と言ってます。
太平洋プレートと北米プレート間の地震は「必ず起こる。」ことは分かっていたのですが、
この地震の周期は大体70〜100年周期になっています。
前回の地震は「昭和三陸地震」や「関東大震災」にあたり、共に80年以上前の地震です。
(更にその前は江戸時代になってしまいます。)
そのころは地質学地震学などは今ほど発展してなく、
当時、地震を研究されていた方はご高齢か亡くなられています。
要はこの地震は科学的に想定出来てもそれを裏付ける情報が極めて少なく、
地震の体験者が少ないのです。

〜断面図〜

 今回の最大の誤算は、太平洋プレートと北米プレート間の地震が、
ブロック毎に分かれてそれぞれバラバラに起こると考えていた事です。
このブロック分けは海底の溝を基準に判断しています。
太平洋プレートと北米プレートの境目は日本海溝な訳ですが、
北米プレート自体もいくつかの細かいプレートのブロックに分かれています。
 従来の地震学ではこの細かいブロック毎に起こると考えられていました。
事実、昭和三陸地震と関東大震災は同時に起きたわけではありません。
しかし、今回の東北地方太平洋沖地震は三陸ブロックの岩盤の跳ね上がりが最初に起こり、
それにつられるように茨城沖のブロックまで岩盤が跳ね上がり、
岩盤崩壊が起こってしまいました。
 この結果で被害を最悪にしてしまったのは、相馬市、南相馬市付近で、
第1回目の地震(岩盤崩壊)により起きた津波が仙台湾を通って、
第2回目の地震(岩盤崩壊)の津波と合さって、想定以上の高さの津波になってしまいました。
 三陸地方の場合、昭和三陸地震の津波を教訓に、
10メートル堤防を設けていたところが多かったのですが、
ブロックごとの岩盤の跳ね上がりでなく、更に深層域の岩盤まで跳ね上がったので、
津波もそれに伴い、大きくなってしまいました。
 それを打破するには北米プレート全体の年間沈み込みを計測し、
地震が起きなかった年数を乗じて計算する必要があるのですが、
岩盤の跳ね上がりがいつ起きるかは正確に予測出来ないので、
そこは研究の余地があると思います。
 福島第一原子力発電所でヘリによる水の散布が行なわれました。
結果は良くて「好転せず。」悪くて「悪化。」となったようです。
東京電力のサイトは福島第一原発のモニタリング結果の
プレリリースを計画停電のお知らせで下げて、
情報隠匿と疑われる行動をしています
 報道も規制されつつあるようで(どうせ政府・菅内閣の指示だと思いますが)、
詳しい状況も分からなくなりつつあります。
報道規制外の報道機関や専門家の情報をつきあわせて推測される結果は、
以下のことになると思われます。

 ヘリによる水散布を行った事により、かえって放射性物質が拡散され、
また、その効果も殆ど無かったと思われます。
 放射性物質の拡散と考えられる理由は二つあります。
1、上空から水を撒いた事でその水が跳ね返って建屋の外に散り、
それとともに放射性物質が拡散された。
2、ヘリのホバリングした時の風が原子炉上部から吹くことにより、
放射性物質が攪拌され、風と共に拡散された。
 また、ヘリのホバリング時は散布する水も拡散してしまうので、
実際に使用済み核燃料貯蔵施設に届いた水は極少量だと思います。
また、肝心の原子炉格納容器内には水は届かないので、
全く意味がないと思います。

 唯一の救いがポンプへ供給する電源の復旧工事を始めたことですが、
それが上手く作動する保障は全く無いので、期待せずに祈るしかありません。

 今回の事故でゼネラルエレクトリック社の株価が下がっているようです。
ゼネラルエレクトリック社にとってはいい迷惑で、
「いつまでも旧タイプの原子炉使ってんじゃねーよ。東京電力や日本政府の対応おせーよ。」
と心の中で叫んでいると思います。
福島第一原発の1号機はゼネラルエレクトリック社の「マークI型」と言うもので、
原子炉格納容器が小さく、
炉心溶融による水素爆発が起きた時に耐えうる構造になっていない可能性があると
専門家から指摘されています。
2号機からは東芝も開発に参加していますが、基本的にマークI型と同じ設計で、
同じようなリスクが考えられます。

 元私の上司が、「トラブルが起こった時こそ直ぐに処理しなければならない。」
と常日頃から言っていましたが、
今回の事故を見ているとまさにその通りだと言うことを私自身にとっても痛感しました。
今回の事故は初動で間違えなかったら、今頃安全停止していて、
東京電力や福島県民は「良かった良かった。」
政府は震災復興に向けて次の政策に着手する事が出来た筈です
 それを廃炉を考えず何とか直そうと東京電力側が判断したこと、
政府はIAEA要請を遅らせ、情報隠蔽しようとしたことが事態を悪化させたのだと思います。
ネット内には「東京電力倒産」と言う情報がまことしやかに騒がれていますが、
(おそらくネットトレーダーが流布したのだと思いますが。)
今回の原発事故での社長の謝罪文が東京電力のサイトに載せられたのは本日であり、
誠意を全く感じさせません。それは、東京電力は絶対に倒産しないからです。
 こう言った社内体質は東京電力に限らず、
JR、JAL、NTT、JT、JPとか独占的地位のある半公営的企業に持っている固有の傾向で、
現場の人間は一生懸命やっているのに、上層部は現場に恫喝するだけで
自分は責任から逃れる事しか考えていないと言う悪しき慣習が今でも続いています。
また、その傾向は菅内閣にもあることは言うまでもありません。
福島第一原発4号機爆発/揚水式水力発電所の活用(2011年3月16日)
 今日の枝野官房長官の話では、
半径20〜30km圏内は「ただちに人体に影響する数値ではない。」との発表です。
ただ、枝野官房長官のこの言い回しは、
「いずれ人体に影響が出る数値だ。」と逆の意味に捉えられてしまいます。
 私は「絶対に人体に影響する数値ではない。」と言って欲しかったのですが、
モニタリングの結果、そう言い切れない数値なのかもしれません。
 ただ、本日の福島第一原子力発電所の正門の測定値は最高でも10ミリシーベルトなので、
避難地域外なら人体に影響する数値ではないと思います。

 その福島第一原子力発電所はとうとう上空からの放水に入る事になったのですが、
放射線の危険があるので、決定から実行まで時間がかかっているようです。


 昨日爆発した4号機は定期検査で停止中なのに
何で爆発したのか疑問に思っていたのですが、
今日の枝野官房長官や保安院の説明で分かりました。
 4号機の場合、4号機の原子炉自体の問題ではなく、
4号機建屋内にある使用済み核燃料貯蔵施設にポンプの故障で水がいかなくなり、
使用済み核燃料の温度が上昇、そして発火し、水素爆発をしたようです。
勿論、使用済み核燃料と言えども放射性物質で、放射線を放出しているのですが、
爆発原因の箇所が特定されているので、そこに水を注水すれば何とかなると思います。
 4号機の爆発は復旧にあたっている技術者が1〜3号機復旧に神経を集中していたため、
4号機の使用済み核燃料まで気が回らなかったのだと思います。
 4号機の爆発はヒューマンエラーで、
福島第一原子力発電所復旧にIAEAの担当がいれば避けられたと思います。
直接復旧にあたっている技術者の方は「冷静に」と言えども気が動揺しています。
しかし、IAEA担当は冷静にあらゆる事象で分析出来、的確に指示出来るからです。
 ・・・となると、この4号機爆発の責任は、
IAEA担当の要請が遅れた政府・菅内閣の責任になると思います。
 福島第一原子力発電所1号機はゼネラルエレクトリック社の旧タイプで、
老朽化が進んでいるのではないかと言う米国専門家の指摘がありました。
私もそう思います。(1号機(2・3号機も)は私より年上なわけですし・・・。)
核を扱う設備として40年は使い過ぎです。
なんでここまで古い原子炉を使い続けたのか不思議ですが、
地元の反対等により新しい原子炉建設が出来なかったのが実情ではないかと思います。
 国民は原子力発電所事故や輪番(計画)停電に目を向けがちですが、
東京電力の隠れた問題点が、
万が一のために揚水式水力発電所の水を十分に汲み上げていなかったことです。
揚水式水力発電所は「夏の電力ピーク時に本稼働するもの」
と言う固定観念が東京電力にはあったのだと思います。
 玉原(たんばら)、葛野川(かずのがわ)、神流川(かんながわ)の
3箇所の大規模揚水式水力発電所をフルに稼働させた場合、
300万キロワット以上になるので結構馬鹿に出来ません。
勿論、今は渇水期なのでフル稼働は無理ですが、
それでもかなりの出力を発電出来る筈です。
 いくら今電力不足と言っても、揚水式水力発電は電力需要が減る夜間に汲み上げるので、
夜の節電を需要家にお願いし、
なんとか少しでも水を汲み上げて揚水式水力発電所を活用して欲しいと思います。

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