
月鏡徒然草・24年03月〜04月
不正確なSNS情報/頂き女子の判決について(2024年4月25日その2) |
投資詐欺で70歳の女性会社役員が7億円もの巨額費用を騙し取られました。
役員と言えども、70歳になると簡単に引っかかってしまうんだなぁと改めて思いました。
騙されたこの会社役員は、
経済学者の森永卓郎氏や堀江貴文元受刑者の名前で信じてしまったとか言っていますが、
逆に私は堀江氏が薦める投資なんて怪しさしか感じません。
堀江氏は有価証券報告書虚偽記載で実刑になった人間です。
そんな人物の薦める投資がまともだと思えません。
なので、森永氏は兎も角、
この投資詐欺を行った詐欺師が何で堀江氏を利用したのか全く分かりません。
本当にギャグだとしか思えません。
まあ、役員と言えども世間知らずで、
見得でネットをやっていたとしか思えません。
先ず、LINEだろうとインスタグラムだろうとXだろうと、
SNS上に載っているものを直に信じてはいけません。
例え、森永氏の名前のLINEアカウントでも、
森永氏を語った偽物の可能性があるので、
ちゃんと公式サイト(サイトも偽物があるのでURLに注意する)で確認するか、
投資会社に直接電話等で確認するべきです。
何でSNSは虚偽情報が載りやすいかというと、
投稿者に責任が薄いからです。
例えそれでトラブルになってもアカウントを消したりして、
直ぐ逃げやすいと言うこともあります。
そして、責任はプラットホーム側に押しつけてしまえば良い訳です。
サイトはどうかというと、とにかくURLによります。
ドメインが.cn(中国)とか.ru(ロシア)などは先ず胡散臭いです。
あまり見かけないURLだったら、詐欺の可能性が高いので、
クリックしない方が無難です。
なお、このサイトのドメインは一般的に知られている.comなので、
運営者の私が何かやらかせば直ぐに足が付いてしまいます。
なので、責任を持ってサイト運営を行っております。
どっかのリサイクル会社も公式サイトのURLは.comなので、
一応サイト上はまともに運営をしているようです。
(その会社の代表取締役社長のSNSは酷いものですが・・・。)
〜〜〜〜〜
頂きりりちゃんこと渡辺真衣被告に懲役9年の実刑判決が出ました。
まあ、詐欺事件に執行猶予は殆どつかないし、
巨額な詐欺なので、判決は妥当だと思います。
まあ、こんな女性に騙される男性も男性ですが、
今のネットによる寄付やスーパーチャットなどの布施のあり方に
政府はもっと真剣に取り組んで規制するべきだと思います。
寄付額の上限規制、1回の寄付額規制などは早急に検討するべきです。
渡辺被告は幼い頃虐められたとか何とか公判で言ったようですが、
そんなことは関係ありません。
どういう境遇であれども人を騙してお金を詐取した場合、
詐欺と言う犯罪なのです。
渡辺被告はその犯罪を行った犯罪者なのです。
その一方で、渡辺被告もホストに貢いでいたようですが、
ホストは仕事で渡辺被告を褒めたりして気持ちの良いことを言っているだけで、
本気でも何でもありません。
そう言っている私も若かりし頃は仲間と旅館等に泊まった際、
コンパニオンなどを呼んで羽目を外した頃もありました。
確かにコンパニオンの女性は耳心地の良いことを言ってくれるし、
楽しくさせるようなことを言ってくれます。
夢見心地の中、「もしかして私のこと・・・?」とか勘違いしそうになります。
しかし、それはあくまでも彼女らの仕事なのです。
まだ、渡辺被告は25歳なので、9年間服役しても34歳でシャバに出られます。
自分の犯した罪に向き合って反省して貰いたいと思います。
海賊版サイト元運営者の代償と著作権管理(2024年4月20日) |
最近、イラクとイスラエルの報復攻撃合戦が行われたり、
愛媛県や高知県で地震が起こったりと、
あまり良くないニュースが続いています。
愛媛県や高知県の地震は正断層のずれの地震なので、
南海トラフとは直接的には関係ないと思います。
南海トラフ地震はユーラシアプレートに沈み込んだ
フィリピン海プレートが反発して起こる地震なので、
逆断層のずれが起こります。
おそらく、南海トラフの活動で近くの活断層が崩壊したと思われます。
さて、4月18日に出版3社が
かつて海賊版漫画を掲載していた「漫画村」を運営していた、
星野路実元受刑者に対し損害賠償を求めていた裁判で、
東京地裁は17億3000万円の支払い命令を出しました。
「金がないから払わない。反省もしない。
最後までに逃げ通す。」
・・・と言う星野氏の態度に逆にすがすがしささえ感じてしまいます。
よく迷惑系ユーチューバーなどが名誉毀損等で訴えられて裁判になり、
損害賠償支払い命令が出ても、
「金がない」と言う理由で逃げ通してしまう人間が結構います。
金が無ければ資産も無いと言うことで、
差し押さえ(強制執行)も出来ないので、
被告側はうまくすり抜けられるのです。
なお、被告側に連帯保証人などがいなければ、
代わりの人に払って貰うことも出来ません。
結局、そのままずるずる時効までいってしまい、
ほとぼりが冷めた頃にまた同じことを繰り返すのです。
星野氏もそれを見込んでいるのだと思います。
ただ、星野氏の筋書き通りにはうまくいかない可能性が高いです。
これは、今現在のことだからです。
今後、法改正でネットでの漫画等の海賊版公開の規制が厳しくなる可能性があります。
それに、星野氏は顔も名前も知れ渡っているので、
出版社側も警戒してくると思います。
しかし、一番の星野氏の誤算は、
星野氏の関係者に迷惑がかかり、
星野氏を敬遠するようになることです。
今回、星野氏が逃げた場合、出版社の矛先は、
海賊版をダウンロードしたユーザーに向けられる可能性があります。
そして、星野氏の周囲の人間は、
「こんなことをする人間の近親者だ」として、
白い目で見られることになります。
そうなると、あらゆる面で社会的迫害を受けることになるのです。
そして、星野氏自身も危うくなります。
一番分かりやすい最近の例で言えば、
山口県阿武町の新型コロナウイルス臨時特別給付金誤送金事件です。
この事件で受け取った側は誤送金と言うことで町に返還せず、
ネットカジノに使ってしまいました。
(私は当時、ネットカジノに使ったと言えどもまだ残金があると思っていたのですが、
本当にオールインしていたとは思いませんでした。)
そして、この事件で驚いたのは、
ネットカジノの胴元が代わりに、町に対して誤送金した給付金を返還したことです。
通常ではありえないことで、
どう見ても「胴元側に捜査の手が行くことを避ける目的」で返還したとしか思えません。
・・・で、当時の容疑者側は
「代わりに胴元が返還してくれて助かった。よかったー!!」
ではないのです。
当然、その後は胴元側とその背後にある組織から睨まれ、
生きた心地がしない生活を送っているのだと思います。
星野氏は大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者の行ったことを
軽んじているようですが、
今後、水原容疑者は死ぬよりも苦しい代償を背負うことになります。
ただ、星野氏のように「海賊版をネット上で公開して利益を得よう」
と言う考えが全く理解できない訳でもありません。
これは、今の著作権に問題があるからです。
著作権はその作品を作った者の権利と言うよりは、
著作権を管理している者を守る権利になってしまっています。
このサイトのように作成者と著作権者が一致している場合は問題ありませんが、
一般的に出版社に作品を売り込み、
出版社から作品を出版して貰っているクリエーターは、
著作権の管理を出版社に委託している場合が多いです。
それは、著作権の管理は結構煩雑で大変だからです。
これは漫画だけで無く、あらゆる出版物でも言えます。
また、音楽で言えば、JASRACがほぼ著作権を管理しています。
なので、著作権はクリエーターの保護では無く、
管理している企業や団体の保護になってしまっているのです。
これは健全なことではなく、
一般的市場で言えば著作権を用いて「市場独占」をしている状態なのです。
勿論、ずるずる現在までこのことが野放しになっていたのではなく、
過去に何度も見直しを行うような提言が出されました。
しかし、その当時は出版社やJASRACの力が強大で、
激しい抵抗で消えてしまったのです。
ただ、ネットが普及している現在、
このままの「著作権」のあり方で本当に良いのか今一度考え直した方が良いです。
でないと、星野氏のように海賊版サイトを作る者が後を絶たなくなると思います。
川勝知事のおごり高ぶった行動/またマナー違反の鉄道ファンが・・・。(2024年4月7日) |
現在、日本でも台湾でも地震が多発しております。
皆様お気をつけ頂きますと共に、
被災した地域の方々にはお見舞い申し上げます。
さて、静岡県の川勝平太知事がいよいよ6月の議会で辞任することになりました。
静岡県民の方々には申し訳ございませんが、
リニア中央新幹線問題で散々かき回した挙げ句に、
度重なる失言を行い、どうしようもない知事だったので、
辞任に至ったことは良かったと私は思っています。
川勝知事のリニア中央新幹線の建設反対の
「自然環境がどうたらこうたら」などは建前なだけです。
同新幹線の開業で従来のJR東海道新幹線の利用客が減り、
静岡県に入る税収や経済効果が低減すると共に、
中央新幹線の駅が静岡県内に全く設置されなく、
うま味も何もないので単に反対しているだけです。
これが静岡県になにか大きな経済効果があるのなら、
何も反対しないと思います。
現に自然破壊ともとれる新東名や中部横断、
三遠南信などの高速道路の建設などは、
何も反対せずに推し進めているので、
結局この知事は県政を通じて自分のことしか考えていないのだと思います。
その川勝知事のおごり高ぶった考えが今回の発言を生みました。
「何が『野菜を売ったり牛の世話をしたり、モノを作ったりする人間より、
県の職員は頭脳・知性が高い』だ。」と言いたいです。
牛の世話などかなり高等な知識が必要です。
それは牛も生き物だからです。
どれだけ牛の世話が大変で家畜の飼料や牛舎の管理、衛生管理など、
かなり頭を使うのか、
この知事は全く分かっていないのだと思います。
そもそもこの知事は早稲田大学大学院を出た後、留学、
大学の講師〜教授から政治家という、全く社会に出ていない経歴を持っているので、
社会のことが全く分かっていないのです。
まさにマリー・アントワネットが、
「パンがないのなら菓子を食べれば良い」と言っているのと同じです。
実際、マリー・アントワネットがそう言ったのかどうかは不明ですが、
社会のことを知らないとこういう非常識な考えになるという良い例で、
まさに川勝知事はそれに当てはまっていると思います。
そして、発言を撤回するまでだらだら言い訳をして見苦しいです。
最初はマスコミが切り取って報道したと、
マスコミのせいにしました。
確かにマスコミも自身のプロパガンダを通すため、
悪質な切り取り報道を過去に色々しましたが、
今回のことに関しては、
川勝知事が訓示を話している様子をそのまま流しているので、
それには全く当たりません。
「・・・と違ってみなさんは頭脳、知性が高い。」と言った後に、
「・・・というわけではありませんので・・・。」
と言ってそこが切り取られたのなら分かるのですが、
そもそも、文脈からそういう話の流れになり得ないので、
苦しい言い訳としか言いようがありません。
その上、「私も傷を付いた」とはどういうことなのでしょうか?
傷ついたのは野菜を売っている方や牛の世話をしている方、
モノを作っている方など第一次産業、第二次産業従事者で、
川勝知事ではありません。
強いて言えば、貴方のちんけなプライドが傷ついたくらいです。
日本が現在、世界における地位が低下しているのは、
そういう産業が衰退しているからです。
日本はどんどんモノを作れなくなっているから、
国力が衰退しているのです。
日本がもし世界から兵糧攻めされたら、
国はもうおしまいになってしまいます。
私のような第三次産業者は結局、
第一次産業、第二次産業の方々の働きで生かされて貰っています。
そのため、
そういった方々には日々感謝をしてくらしていかなければならないのです。
川勝知事のような旧態依然な考えを持った知事、政治家を選んでしまうのは、
有権者にも問題があると思います。
どうしても投票率は年齢層が高いほど高くなるので、
若い有権者の新しい考えが反映されないのです。
若い有権者も責任感を持って投票に行くべきだと思います。
〜〜〜〜〜
次に銚子電気鉄道でまたマナーを守らない鉄道ファンが出たようです。
写真撮影のため、勝手に線路敷地内に入り、剪定ばさみで草花を刈ったり、
看板を抜いたりしたようです。
私はこういう問題が出る度にこのサイトで注意をしてきました。
しかし、このサイトのアクセスが多かった約15年前は、
そのことで反感を持った鉄道ファンが一部出てしまい、
「日本の嫌いな鉄道ファントップ10」に入ったことがありました。
今は逆にこのサイトは栄枯盛衰でアクセスが少ないのと、
このサイトをご覧頂いている方はそういった行動をしない方ばかりだと思うので、
ここで取り上げても全く効果がありません。
この問題で難しいのは、いつも言っている通り、
鉄道ファンには自閉症などの発達障碍を持っている方が多いと言うことです。
そういった鉄道ファンは、
自分が悪いことをしたという意識がなく、
気に入った鉄道写真が撮れれば良いという考えしかありません。
つまり、発達障碍のため、他人の迷惑を考えることができないのです。
そのため、この問題に切り込むと差別問題になるため、
総括的に批判することが多くなり、
ちゃんとマナーを守っている鉄道ファンが肩身の狭い思いをしてしまうのです。
つまり、社会の縮図で表だって障碍のある方を差別できないので、
鉄道ファンと言う一括りにして一斉に叩くという論調が、
マスコミや時事系を中心に出てしまうのです。
ただ、その一方で、
迷惑系鉄道ファンと言う新ジャンルの人間も出ているのも確かです。
自身のSNSのアクセスが増えれば良いという考えで、
迷惑承知でマナーを無視した鉄道写真を撮影する者もいます。
(まあ、これは鉄道写真に限りませんが。)
こう言った人間は徹底的に一掃して、
鉄道ファンの悪いイメージを無くしていかなければならないと思います。
肝心なことは何も語らない大谷選手(2024年3月27日) |
ドジャースの大谷翔平選手の記者会見。拝見いたしました。
アメリカンスタイルの記者会見なら合格なのかもしれませんが、
日本人の私から見れば、肝心なことを何一つ言っていないと思います。
まあ、捜査の関係もあるのかと思いますが、
水原一平氏が大谷選手の6億円ものお金を使っていて、
「知らなかった。騙された。」はありえないんですよ。
もし、本当にそうだとしたら、
大谷選手は「バカ」が付くくらいお人好しなのか、
金銭管理も全く出来ない、
ずぼらでだらしない人間かのどっちかになってしまいます。
これが大谷選手の会計担当者がやったならまだ「横領」として分かるのですが、
通訳の人が何で大谷選手の多額なお金を使える状態になっていたのでしょうか?
大谷選手は水原氏を信用しているからと言って、
通帳を「ぽんっ」と渡す(口座管理を任せる)ほど軽い人間なのですか?
金銭が絡むことを一個人に託すにはあまりにも単純で、
脇が甘すぎます。
金銭に関しては、決して自分以外の人間を信用してはいけません。
人間、何億円何十億円ものお金を前にしてたとき、
どんな聖人君子でも、
お金に目がくらんで悪いことを考えてしまいます。
勿論、このことを書いている私も、実際目の前に何億円ものお金があったら、
理性が効かなくなるかもしれません。
つまり、人間は欲深い生き物なのです。
これが日本国内なら、まだ1億円落としても警察に届けられるくらい、
持ち主の気持ちを慮れる人間もいますが、
アメリカ合衆国においては、先ずそういった考えの人間は無く、
常に自分主義、自分が正しいと思っていることが正常な国家なので、
自分のポッケに入れてしまうと考えた方が良いです。
大谷選手はアメリカのメジャーリーグで野球をやるのなら、
野球のことだけ考えているのではなく、
アメリカの風土も考えるべきです。
ただ、これは心理学なのですが、
周囲が全く違う言語を話している中、
自分と同じ言語を話してくる人間がいると、
その人を安心して信用してしまいます。
大谷選手もそういった状況で水原氏を信用してしまったのかもしれません。
類い希な神選手である大谷選手でも、
心理的に弱い面があったのは否めません。
大谷選手は今回の失敗を糧に今後も活躍していただきたいと思います。
そして、このことに関しては捜査が進展し次第、
またしっかりと真実を話して欲しいと思います。
ドジャース大谷翔平選手の元通訳の違法賭博問題が話題になっています。
「賭博」に関しては私個人的には全く興味が無く、
断固反対の立場ですが、
ただ、一般的な視点で言えば、
ドジャースのあるカリフォルニア州がたまたま違法なだけで、
隣のネバダ州に行けば合法になってしまうので、
元通訳の水原一平氏が賭博をした事に関して、
特に「けしからん」という意見は無く、「したければどうぞ」と言った感じです。
しかし、問題はそこではなく、
水原氏は大谷選手の口座のお金に手をつけていることです。
賭博をやるのだったら自身の資金でやるべきであり、
他人のお金に手を出してまでやるべきことではありません。
これこそ、「ギャンブル依存症」であり、
水原氏は治療に専念するべきだと思います。
その一方で、大谷選手の金銭管理があまりに杜撰すぎます。
いくら野球で忙しいと言っても、
金銭管理ぐらいしっかりするべきだと思います。
それとも、水原氏が引き出した約6億円は「はした金」なのでしょうか?
そうだとしたら、思い上がりもいいところだと思います。
今回の件は水原氏の問題であり、
大谷選手は何も問題は無いとしていますが、
6億円の流出はあまりにも高額で、
大谷選手が「全く知らない」とは到底思えません。
大谷選手は今回の件で皆が納得する説明をするべきだと思います。
賭博は何故か最初、
「ビギナーズラック」で得することが多くなっています。
特に違法賭博では最初、態と儲かるようにしている所が多いです。
これで良い気持ちになった「カモ」はどんどん賭博の道に入り込んでしまうのです。
しかし、良いことは長続きせず、
何れ損失が出るようになります。
損をすると損を取り返そうと余計賭博に嵌まってしまうのです。
中には高額当選で億万長者になった者もいますが、
全体で言えば1%も無く、
あとの99%以上の人間は殆ど利益が無いか、損をしているのです。
なので、賭博はいくら合法な場所でも、
「負けて当たり前」という感覚でかつ、「余裕資金」でやらなければならないのです。
しかし、賭博をする人たちは大抵そういった自己制御が出来ない人間が多く、
結局はギャンブル依存症になってしまうのです。
賭博をするくらいなら、株や投資信託で資産を増やそうと考えた方が、
経済面で余程良いです。
勿論、子供がいくら勉強だとしても、
擬似的に株や投資の購入体験をさせるのは反対ですが、
大人は親の金では無く、自分の金で運用するし、
運用知識や経済知識もある程度あるので、
例え損しても責任を取ることができます。
生産性の無いことにお金をつぎ込むより、
生産性のあるものにお金をつぎ込むことを考えた方が良いと思います。
10代20代の方は知らない人も多いかと思いますが、
世界的に有名な漫画家の鳥山明氏が
3月1日にお亡くなりになっていたことが判明しました。
我々40代〜50代前半の人間は
鳥山先生が丁度ピーク時に小学生〜高校生だったので、
同先生の漫画はよく読んでいました。
それ故にショックが大きいです。
また、68歳という若さで、余計に無念さを感じます。
代表作はドクタースランプやドラゴンボールで、
RPGのドラゴンクエストシリーズのキャラクターデザインも行っていました。
正確で細かいタッチの絵に定評があり、
独特の世界観が多くの読者を魅了してきました。
しかも、漫画では当たり前に使う、
スクリーントーンを殆ど使わないのが特徴でもありました。
本人は「トーンを貼るのが面倒くさい」と理由に挙げていましたが、
スクリーントーンを使わないと逆に誤魔化しが効かなくなり、
作画力が物を言ってしまうので、
かえって高度な技術を求められます。
なので、「面倒くさい」は嘘で、
本当は自身の画力に絶対的な自信があったのだと思います。
所謂天才肌の漫画家で、今後、こういった漫画家はなかなか出てこないと思います。
当時、鳥山先生のイラストや漫画を真似た漫画家が多く出ました。
中には完全トレースという、盗作行為を行った漫画家もいた程です。
今でも多くの漫画が何かしら鳥山先生の影響を受けています。
ドクタースランプはペンギン村という鳥山先生独自の世界観を表現し、
主人公の女の子型アンドロイドである、則巻アラレが大暴れする漫画で、
今の少年漫画では掲載できないような、
激しくて際どいギャグを多く満載していました。
4年程度連載が続き、フジテレビ系列でアニメ化もされたのですが、
ネタ切れも相まって連載を終了し、
新作のドラゴンボールに移行しました。
ドラゴンボールは当初、西遊記のパロディギャグ漫画で始めたのですが、
ドクタースランプに比べるとギャグがマイルドで、
内容も単調だったので、人気があまり出ませんでした。
そのため、1年ばかりでバトル漫画に路線チェンジをし、
一気に人気が爆発しました。
特にサイヤ人編からナメック星編の時がピークで、
当時の少年達は私も含めて話の展開が気になって、
週刊少年ジャンプの発売日を楽しみにしていました。
しかし、魔神ブウ編終了後、突然連載を止めてしまいます。
元々、鳥山先生は2つ前のナメック星編で連載を終了させるつもりでした。
しかし、人気が続いていて、
発行元の集英社が連載の終了を許さなかったのが実態です。
同社は人気が無いと直ぐに連載打ち切り、
人気があると連載の引き留めをするという特徴があり、
それが強行に行われるため、
鳥山先生も自身の都合で打ち切らせることが出来なかったのです。
しかし、週刊連載による体力の限界や、
家族サービスもろくに出来ないなど、
ストレスや疲労を重ねたため、
とうとう、連載打ち切りの許可が下り、
ドラゴンボールの連載を終わらせることが出来たのです。
元々鳥山先生は神経質で細かいところがあるので、
68歳の若さで無くなったのも、
これらのストレスが要因になっていたのかもしれません。
この後表舞台から去り、短編漫画の連載や、
ドラゴンクエストのイラスト案件、
ドラゴンボールの原作者としての活動、執筆が主な仕事になりました。
最近は自身の原作でも作画や構成は若手の漫画家に任せて、
自身が漫画を描くことは殆ど無くなっていました。
一方、ドラゴンクエストシリーズは
1986年、第1作目の「ドラゴンクエスト」から
最新の「ドラゴンクエスト11」までキャラクターデザインを務めていました。
ドラゴンクエストのころは、
ドラゴンボールの連載が始まってさほど時が経っていない頃でした。
今ではスクエア・エニックスは大企業ですが、
当時はエニックス単体で社員も10人もいなかったそうです。
ドクタースランプで人気を得ていた鳥山先生を起用すること自体、
当時のエニックスにしては大英断だったと思うのですが、
きっかけは「ドラゴン」繋がりだったようです。
ドラゴンクエストでも敵キャラを中心に、
今でも人気のあるキャラクターが多く生み出されました。
ドラゴンクエストシリーズ各タイトルの原作のパッケージを並べて見ると分かるのですが、
鳥山先生の絵の変化が如実に分かります。
私は鳥山先生にもう一花咲いて欲しかったのですが、
残念ながら、それは夢のままで終わってしまいました。
ドラゴンボールの連載終了後、短編漫画など色々な作品を出しており、
それはそれなりに評価され、売れました。
しかし、ドクタースランプやドラゴンボールのように後々まで残る作品と言ったら、
そこまでいかず、いつの間にか消えてしまいました。
本人としては自分のペースで
自分の描きたいことを描けるようになったのかもしれませんが、
口うるさく言う編集者もいなくなり、
世間の趣向の変化に
自身の漫画をマッチングさせることが出来なくなったのかもしれません。
しかし、一番の理由は、ドラゴンボール連載終了で吹っ切れたのか、
漫画に対する情熱が薄れてしまったのが原因です。
そこが一番残念なところです。
天国で新しい漫画の連載を始めて欲しいと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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