東京電力・電気の史料館6

6、送電線


22KV油入り遮断器(1924年製)です。
「遮断器」とは平たく言えば送電線のスイッチで、
変電所や発電所にあります。
変電所でおなじみの遮断器も昔はこのような形をしていたのですね。


同期調相機です。
「同期調相機」とは無効電力を発生したり吸収したりして、
電圧の調整をする機械です。
今のコンデンサやリアクトルに該当します。
この同期調相機は1926年製ですが、
1988年まで使われていたのが驚きです。


特別高圧変圧器(平たく言えば送電線用変圧器)です。
「変圧器」とは電圧を変える装置のことですが、
専門的に言うと二つの電気回路を繋ぐ装置のことを言います。
この特別高圧変圧器は日本最古(1910年製)らしいです。


なんかすごく無機質な感じの変圧器ですが、
水冷式変圧器です。
阪神電気鉄道が使用した後、名古屋鉄道で使っていたそうです。
冷却は水を使っていたのですが、
なんとその水は井戸水だったらしいです。
まあ、ある意味ナンバーワンかもしれません。


回転変流機です。
上の水冷式変圧器とセットで使っていたようです。
鉄道会社で使われていた変流機なので、
交流から直流への変換に使われていました。
その工程は交流モータで直流発電をするものでした。


そして、この博物館のメインディッシュ、
鬼怒川線のバンザイ鉄塔です。
飾られているのは865号鉄塔です。
鬼怒川線は栃木県の下滝水力発電所から
尾久変電所までの124キロメートルを結んでいました。
鉄塔の高さは低く、
碍子も大型ピン碍子でした。
スパンは短く、鉄塔数もかなりあったと思われます。
バンザイの形にしたのは、
送電線用地の土地買収を少なくするためだったそうです。


もう一つ、塔之沢線の鉄塔も飾られています。
塔之沢線は塔之沢水力発電所から保土ヶ谷変電所を結んでいたそうです。
日本初の本格的送電鉄塔で、建設は1909年です。
展示している鉄塔は37号鉄塔です。


駒橋水力発電所で使われていた油入り開閉器です。
ずいぶん簡素なつくりです。
「開閉器」は「遮断器」と同じで送電線のスイッチのことです。
昔は「開閉器」と言う用語が一般的でしたが、
最近は送電線用を「遮断器」、配電線用を「開閉器」と言っています。


各種送電線ケーブルです。
説明は割愛しますが、
沢山種類があります。


熱海変電所で使われていた、
日本初の地中ケーブルのケーブルヘッドです。
ケーブルヘッドは異種の電線を繋ぐ時に使います。


地中線のマンホールです。
マンホールと言えども色々種類がありました。
現在、東京電力のマンホールは中心がテプコマークになっています。


66KV用ピン碍子です。
送電線のピン碍子は殆ど見られなくなりました。


こちらは鬼怒川線のバンザイ鉄塔で使われていたものです。

東京電力・電気の史料館7

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